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日本遺族通信  平成20年6月15日号の遺書と九段短歌

2008年06月23日 12時33分15秒 | 日本遺族通信


                        平成20年6月靖国神社社頭に掲示された遺書
                       海軍少佐 尾崎 伸也様 (25歳)
                    昭和19年6月19日マリアナ群島方面にて戦死
                     
「(中略)我ガ一家ハ空ノ一家デアリ真ニ私ノ誇リトスル所デアル
早ク旨クナッテ俺ノ後ニ続ケ俺ノ優秀ナル弟二人ノパイロットニ絶大ノ期待ヲカケテイル頑張レヨ」
            昭和19年4月29日
                                    伸 也
正之進殿
上記は弟さんにあてた 「遺書」 の末尾ですが、どうしてここまで冷静になれましたのか、残念の一言に尽きます。 合掌

私の父もそうでありましたように「ただただお国の為に」命を捧げたのです。
当時の国策が、先導者が、と今更申し上げても大切な多くの御霊は故郷に帰ることは出来ません。
先日、三河湾国定公園三ヶ根山全国比島方面戦没者慰霊場を訪ねる機会に恵まれ、比島観音様を初め、それぞれの父の慰霊碑に香を手向けることが出来ました。
比島観音様をお参り後、少し離れた場所にありました 「殉国七士の墓」 を訪ね香を焚きつつも心の迷いを覚えました。
私達遺族の悲しみは永遠に消えません。
昨今の残虐な事件を見聞きしますたびに命の尊さを叫ぶ一人です。
自分自身への甘え、我慢の欠落があるのではないでしょうか。
私達は長い長~い間、それらを克服してこそ今ようやく人並みの幸せに感謝をしているのです。
私は歌を詠むことで全く知らない父に想いを寄せ、又癒されて、幸せのお仲間に加えていただけるように努力をしています。
今号にも全国から鎮魂の歌が寄せられておりますのでご紹介させていただきます。

   追憶の糸をたぐりて靖国に集う戦友等に桜花散る            角田市 女性
   母宛の七〇年前の戦地の葉書滲むインクの跡は読めざり              石川県 男性
   兄や夫の鎮魂詠まむと日記帳買ふ余生を信じ五年つづきの           横手市 女性
   戦地より父の軍事郵便はすき間なく家族を思ふ言葉で溢る           長野市 女性
   戦場の苦労を語る老兵に亡き父重ねこのやるせなさ              福岡市 男性
   満州の野に屍となり果てて拓士の遺骨帰ることなし              長野県 男性
   めぐり来る春は散華の華も散る桜のごとき父の人生              鹿島市 男性
   桃の咲く宵の篝火焚いて立つ戦死の友の屍衛兵に               篠山市 男性
   はるばると父戦死せる中国の桂林に来て小石拾ひき             うきは市 男性
   征く兄は桜咲く頃京都駅汽車の汽笛が兄をつれゆく           京都市 男性
   大海の波にのりませ還れ兄カモメとなりて故郷の海に          香芝市 女性  
   図書館にて「平和へのメッセージ」の我が歌を読みしと従兄声つまらする 千葉市 私 
    
戦後60周年記念誌「あなたに送る 平和へのメッセージ」県内の公共施設に配布されております事伺っております。   

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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安らかにと祈ります (matsubara)
2008-06-24 12:22:08
平和のメッセージは、以前お送り頂いた冊子ですね。その節はありがとうございました。

三ヶ根山はもう40年も行っていませんので慰霊塔のことも存じませんでした。先日行かれたのですね。

いつも片仮名の遺書を見ますと従兄が書いた同じものが我家にありますので、胸がつまります。
返信する
matsubaraさま (oko)
2008-06-24 22:20:42
お言葉有り難うございます。
三ヶ根山から、比島観音様が英霊に慈愛を注いでくださっておりますことを初めて知りました。
幹事のお方のご案内に感謝を致しました。
遺書を拝見するたびに、昨今の事件を残念に存じます。
返信する

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