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日本遺族通信 6月の九段短歌

2007年06月21日 16時11分21秒 | 日本遺族通信

         
               6月靖国神社社頭に掲示された遺書

6月の「愛しきものへ」は愛知県出身の21歳のお方の遺書でした。
ご両親への感謝、妹達への気遣いを切々と綴った文章にただただ残念の思いです。
先日、父兄から学校へのクレームなるものに耳を疑うような放映がありました。
一方的なコメントは差し控えたいと思いますが、相談窓口として弁護士さんにお願いする事もあるやに伺いました。
古い昔から、いいえ今もと信じておりますが、親を敬い、師を敬い、先輩を先輩として尊敬し、「親の背を見て育つ」に教えられ、
私自身、親としての自覚を保ちながら今は
成長した子供達の叱咤激励に耳を傾け、懸命に生きてきた遺児の一人です。
戦争のない平和の時代に真の幸せとは  強く考えさせられました。
今号にも全国12名の方の鎮魂の歌が寄せられ私もお仲間に加えていただきました。
学校行事には両親に代わっていつも祖父の熱心な姿があり、感謝こそあれ親に勝る者はありませんでした。
夫を、父を、兄を、叔父を偲ぶ皆様の歌をご紹介させていただきます。 合掌

     ペリリュウ島の兄の慰霊碑に吾が吊りし南部風鈴故国の音になる  横手市  女性
     南溟に続ける海より還り来て夜釣に顕たす父にあらずや         松山市  女性
     道の辺のすみれの短歌一首あり遠く戦地に征きにし父の      青森県  女性
     海ゆかばの楽曲流れると戦死せる叔父しのばれて涙あふれる    青森市  男性
     四十の父も勇みて立ち征きし産土神社に想ひ秘め持つ       大阪市  女性
     輸送船船尾に立ちし父送り今はビルマの山河に眠る        唐津市  女性
     国の為如何なる思ひぞ踏みしめた征きて還らぬ宇品桟橋      広島県  女性
     大戦に死したる兄等のご加護うけ豊かになりし世謝して暮らさむ  江南市  女性
     フィリピンの小石を墓に納め来てやっと私の戦後終りぬ     新居浜市  男性
     亡き兄の老いたる姿偲べども満ちた青春昨日のごとく          京都市  男性
     遺骨なく位階をしるした板切のことこと鳴りたる音は忘れず    常滑市  女性
     参観日に一番のりの祖父あれど父の幻顕たせゐし我        千葉市  私      

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ドキッ (matsubara)
2007-06-21 17:37:29
「愛しきものへ」の名前がひとり私と同じですので、
ドキッとしました。この名前ありそうであまりないのです。
matsubaraさま (oko)
2007-06-21 19:01:08
早速に有り難うございます。
そうでございますね確かにお名前発見いたしました。
21歳のお方のお気持ちを思いますと言葉になりません。
今が幸せならばと思いながらも私自身戦争について一生理解
できないと思います。

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