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日本遺族通信 平成20年3月15日号の遺書と九段短歌 

2008年03月30日 22時55分48秒 | 日本遺族通信


 平成20年3月靖国神社社頭に掲示されました遺書 合掌
               
弟進へに始まり、妹富美子へと書き残された最後の手紙。
「兄は戦争に行く二度と会ふ事は出来ぬ、」と書かれておりますが、何て残酷でしょうか。
福田様を初め多くの方々が犠牲になりました。
先般、3月10日の東京大空襲の様子が放映されましたが、あまりにも惨く直視出来ませんでした。
多くの方が、二度とあってはならぬ事、何故早く・・・等々、いろいろと感想を持たれた事と存じます。
私たち遺族は生ある限り永遠に消えません、悲しみ、悔しさが・・・。

今号にも全国から鎮魂の歌が寄せられました。

ご一読いただければ幸いに存じます。

   ふしぎにも夢は何回見てもゆめ一度も話し笑ふ事もなし    米子市 女性
   米寿近き身のつつがなく夫征きし宇品の冬海またも訪ひきぬ  横手市 女性
   着膨れてゐても小さく成りし母還らぬ父の事を語らず     大阪市 女性
   命日の近き思へばその夜の夢に現はるる写し絵の父      青森県 女性
   靖国の社に眠る亡き父を偲びて吟ず九段の桜        京丹後市 男性
      古希すぎて思ひ染むるは父のこと二十八才征きて戻らす      南相馬市 男性 
   黄落の山懐に抱かれし兵の骨掘る六十年経て         出雲市 女性
   益荒男の御魂眠れる軍人墓地銀杏黄葉の散り初めにけり       篠山市 男性
   遠き日に米を求めて妣の来し虹立つ信濃のいづこのあたり     名古屋市 女性
   もみぢ見に通天橋を訪ぬれば錦繍に皆歓声が飛ぶ          京都市 男性
   ふるさとの仏間の寫眞見てわが思い出に父のこと無し        千葉市 女性
   菊かをる朝に夫は召され征く奉公袋一つ手にして       常滑市 女性
  一村の全滅したる跡に建つ「しづたまの碑」に花絶ゆるなく  千葉市 私

「千葉県南方諸地域戦没者追悼式」に沖縄を訪問し、式典に参列させて頂きました折に詠ませて頂きました。
各地を慰霊巡拝に献花を捧げましたが、特に「しづたまの碑」の建立の説明に涙致しました。

コメント (10)
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