三蔵法師と言えば
西遊記に出てくる玄奘法師のことだと思っていた。
三蔵法師は「経・律・論」に精通した高僧に
皇帝から授与される最高位の称号だそう。
その称号を日本人でただ一人授与された僧が
霊仙(りょうぜん)なのだそう。
先日、普門山 松尾寺に参拝した時、
この冊子をいただいた。
霊仙は近江国醒ヶ井の出身(阿波国説もある)と言われ、
空海や最澄と同じ第18次遣唐使の留学僧として、
45歳の時に入唐。
皇帝に重用され帰国を許されず、
庇護してくれていた皇帝が暗殺され、
霊仙も天長4年(827)に毒殺され、
再び祖国の土を踏むことは叶わなかった。
霊仙が完成させた
「大乗本生心地観経」(サンスクリット語のお経を漢訳にした)の経典が、
大正2年に石山寺で発見され、
その巻末に霊仙が翻訳したことが
はっきりと書かれていて、
名前が世に知られるようになったのだそう。
もし、霊仙が帰国していたら
最澄や空海と同じかそれ以上の功績を
日本の歴史に残したかもしれないと。
余談、霊仙の死後、弟子たちが
霊仙の遺志をかなえるべく
日本からの留学生に彼の遺品を託した。
その中に大元帥法の秘伝があり、
日露戦争や太平洋戦争のとき勝利祈願に使われたのだそう。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%85%83%E5%B8%A5%E6%B3%95
平成19年に松尾寺境内に記念堂が建立され、
霊仙三蔵が祀られている。
記念堂のそばにつながれていたワンちゃん。
とても人懐っこい。
霊仙三蔵を知れてよかった。
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