採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

ナポリ2018:サレルノの大聖堂

2018-12-07 | +海外

9月のイタリア旅行記続きです。

イタリア国鉄のトッレ・デル・グレコ駅で、ナポリ行の電車を逃してしまいました。
次の列車は、30分以上後。
3人で「あらら~」とがっかり。
何しろ日差しがとても強く暑いし、エアコンがあって涼めるようなところは近くにありません。
で、ダンナサマが「反対方面の列車でサレルノに行こうか」と。
Fujika:「え、昨日サレルノで打ち合わせだったんでしょ?」
ダンナサマ:「仕事だからどこも見てないし」
イトウさん:「なんも見てないっす」

という訳でサレルノへ。
サレルノについては全然予習していなかったので、列車の中で『地球の歩き方』をひもときました。
(私鉄チルクム・ベスビアーナはエアコンなし・車体外部は落書きされ放題のレトロ車両ですが、国鉄はエアコンありで、車内・外装もとっても綺麗)
でも、ほんの3ページくらいしかなくて、全然イメージが湧きません。
まいっか。

駅の比較的近くに大聖堂があります。
ひとまずここに寄ってみることにしました。

これが!
かなりの見ごたえ!
知識がない我々でも、「うわぁぁぁ、何これ、すっごーーーーい」となるような綺麗なものが沢山ありました。
これまでは、教会とか建築って、観光名所だから仕方なく行く、という感じでした。
でも、ここを見て、自分の好みのパーツについてだけでも、単純に「綺麗☆」とか「すごい!」を楽しめばいいんだなあ、と思うようになりました。
知識がなくても、まずは感動すればよくて、感動すると、もうちょっと知りたくなるから、ちょっとずつ勉強していけばいいですよね。

写真がえらく多いですが、適当に見て頂ければ。

■概要・外観 

大聖堂(Cathedral \ Duomo)ということなので、司教座聖堂のようです。
この大聖堂は11世紀に、ロマネスク様式で建てられたもので、地震や地盤沈下などにより、数度にわたって改築されています。
1084年6月、教皇グレゴリウス7世によって奉献されました。(建立年にあたるのかな)

サレルノ大聖堂

平面図は、こんな感じの長方形。
平面形が十字架形のように、左右にでっぱり(翼廊)がついている教会もありますが、この大聖堂はそれはなし。
縦長長方形下部の四角形部分が中庭で、その奥が聖堂(屋根があるところ)。黒いぽつぽつが柱。
一番奥に、3つのくぼみがありますが、これは後陣というのかな、ここにモザイク装飾があります。

 

サレルノ大聖堂

大聖堂というと、ひろびろした広場の向こう側にそびえたつ、というイメージですが、ここの教会は狭苦しいような街中に突然あらわれます。
この大きな壁が、外壁。この向こう側が中庭になります。

 

サレルノ大聖堂

中庭越しに建物をみたところ。
特に豪勢ってほどでもないですよね。

右の柱の右上方向にちらっと見えているのが、鐘楼。全然目に入ってきませんでしたが、歴史的価値があるものだそう。

 

サレルノ大聖堂

教会に向かって右側の回廊。上にちらっと鐘楼が。

 

サレルノ大聖堂

教会に向かって左側の回廊。
複数の種類の石を使って、多色づかいにしています。
(こういう、屋根付き廊下のことをロッジアというそう)
 


■鐘楼
実物は大きすぎて目に入らず、まったく見逃してしまったのだけれど、ここの鐘楼は、アラブ・ノルマン様式で、価値が高いものなのだそうです。
なのでウィキペディアから写真をお借りしました。

サレルノ大聖堂

一辺10メートル、高さ52メートルの塔。
イスラム寺院にも必ず塔はつきもので、イスラム美術の本を読むと細かく解説してあります。

アラブ・ノルマン様式:
シチリアやイタリア南部は10世紀頃(?)、アラブ人に支配されていました。そのあと一旦キリスト教勢力(ビザンチン)が再征服、その後ノルマン人がその地域を支配(ノルマン・コンクエスト)。
アラブの様式と西洋の要素が融合した美術・建築様式をアラブ・ノルマン様式(Norman-Arab-Byzantine culture)というようです。
イスラム的な幾何学模様をあちこちに使った豪華絢爛な美術様式で、好みのタイプ。
なので、これから勉強したいと思いますが、いまのところこれくらいで・・・。
 


■後陣(アプス)

教会堂のつきあたり部分。
とても大きなくぼみが3つあり、そこの内部がモザイク等で装飾されています。
現在綺麗に見られるものは、1954年に修復されたもの。
954年の聖マタイの聖遺物奉納(?)後、千年を記念しての修復のようです。 

サレルノ大聖堂

こちらが中央。聖母マリアと光背。

 

サレルノ大聖堂

このあたりの断片は、中世のものではないでしょうか。色合いなど、参考にしているのが分かります。

 

サレルノ大聖堂

こういった縁飾りの模様に興味があります。これはくぼみのすぐ外側。
 

サレルノ大聖堂

くぼみのすぐ内側の縁飾り模様。
一体何トンのモザイクを使ったんでしょうね・・・。


 

サレルノ大聖堂

左側のくぼみの装飾。
金色のモザイクは、とにかく素敵。本当に光り輝きます。
硬直した人体表現+ゴールド(イコンみたいな感じ)は、ビザンチン美術の特徴のようです。(私はルネサンスより好み)
 

サレルノ大聖堂

こちらは右側。これはフレスコ画で修復されています。
モザイクと比べると、フレスコ画はぺったり平面的。
近くで見ればくっきりしているのかもしれませんが、近視なので、この距離・暗さだと、ぼんやりぼやけて見えます。
モザイクは、発光するような厚みがあり、くっきり感があります。
和服の、染めの帯と織の帯みたいな違い、かも(個人的印象ですが)。
(で、私はモザイク/織の帯のファン)
 

サレルノ大聖堂

フレスコ画をふちどる六芒星のような花のようなモザイク模様も、綺麗でかわいいなあ。

 

サレルノ大聖堂

これは、どこだったっけかな。
えらいひと(司教様)が座る席でしょうか。
左右のモザイクも綺麗だし、その脇の、ロールシャッハテストみたいな大理石パネルもすごい綺麗(4枚スライスを組み合わせているのでしょうね)。

 




■地下聖堂(クリプト crypt)

『地球の歩き方』に地下聖堂が載っていました。
写真もあるものの、白黒でほとんど何も分かりませんが、一応行ってみることにしました。
確か2ユーロのご喜捨が必要でした。

これが!
すっごいの! 

サレルノ大聖堂

息をのむような装飾づくめ。

 

サレルノ大聖堂

柱も壁も天井も、どこもかしこも装飾が施されています。

この地下聖堂は、建築家ドメニコ・フォンタナ(ナポリの王宮)によって17世紀、バロック様式で作られたもの。
バロック様式というのはこれまでもTVや観光地で見たことはあるはずですが、この小さな空間全部がビッシリ統一されていて、そこに包まれているせいか、迫力がすごいです。
 

サレルノ大聖堂

壁や柱は大理石細工。
天井はストゥッコ(立体漆喰装飾)と、フレスコ画。

どこもかしこも、「何これ、ここまでやる!?」という偏執的な装飾状態。

 

サレルノ大聖堂

例えば柱は全部同じ模様にしてあったりするので、作業効率化やコストダウンもある程度出来るとは思いますが、それにしても大変な手間暇です。

 

サレルノ大聖堂

やさしいピンクカラーがベースになっているので、地下聖堂全体が明るめで優しい色合いではあります。
(石の表面が多少風化しているようなので、建築直後はもっと鮮やかだったかも)

 

サレルノ大聖堂

石のパーツを組み合わせて模様になっているだけでなく、細かい線描まで描いてあります。

 

サレルノ大聖堂

この線描、どうやって?と思いましたが、剥落しているこれを見て分かりました。
V字のノミで表面を削り、そこに色つきのパテ(色石の粉+糊的なものかしら)を埋め込んで、こういった模様をつけているようです。

 

サレルノ大聖堂

流麗な唐草模様がすばらしい。
パーツパーツの色石に、それぞれ天然の模様や色むらがあって、味わいが増しています。

 

サレルノ大聖堂

黒ベースのこれも、カッコいいなあ。

 

サレルノ大聖堂

黒地に白、レンガ色、黄色、薄いグレー、濃いグレー・・・。
なんとパーツが多いこと。

 

サレルノ大聖堂

中央の紋章は何なんでしょうね。
 

サレルノ大聖堂

こちらの黒地のパネルもカッコいいなあ・・・。

 

サレルノ大聖堂

黒と黄色って、結構どぎつくなりそうだけれど、薄茶やグレーも混ざって調和がとれています。
丸が4つ並んだところが可愛い。

 

サレルノ大聖堂

こちらは地下聖堂でなくて、地上でみたパネルですが、ここに載せてしまいます。
丸の左右の茶色のところ、模様少な目でやや寂しいですが、一枚ものの石材をたっぷり使う、という意味では、こちらの方がお高いのかしら。

 

サレルノ大聖堂

壺と、上に王冠、ツボには鷲の模様。
王冠にくっついているぽよん、とした花がかわいい。

 


「ま、行ってみっか」くらいのつもりだった地下聖堂で、3人とも圧倒されてしまいました。
どこを見ても何か仕事がしてあって、ひたすらウロウロ。
装飾過剰な空間に酔っぱらったようになって、ふらふらと地上に出てきたところ、更に一か所、見ごたえスポットが!



■講壇(アンボ ambo) 

それがこちら。講壇。
教会堂の中央通路(身廊)の、前よりにあったと思います。
右側の大きい方は、12世紀後半の大司教Niccolò D'Aielloによって寄進されたので、Aiello の講壇(Ambone D'Aiello)と呼ばれています。
反対側やその近くの壁にも同様の装飾があり、こちらは明確な寄進者は不明のようですが、Aiello の講壇と同じ装飾様式なのでやはり同時代と推定されています。
(とてもこざっぱり綺麗なので近年に修復されているのかも)
地下聖堂とはまた違う、イスラム幾何学模様でびっしり装飾してあって、どれだけでも眺めていられます。

サレルノ大聖堂

こちらが大きい方の講壇。
遠目ではほわっと白っぽく見えるのですが、近づくと、びっしり細かい模様が!
 

サレルノ大聖堂

柱の模様。
 

サレルノ大聖堂

こちらも柱。

 

サレルノ大聖堂

バルコニー(?)には、円を5つ組み合わせた模様が。

 

サレルノ大聖堂

それぞれの帯が違う模様になっています。
 

サレルノ大聖堂

たまに鳥などの具象模様も。

輪郭だけ見れば、縦横斜めの直線と円弧。
最少単位のパーツは、三角形、四角形、ひし形などで、幾何学的な平面分割なのですが、それぞれのパーツを色わけすることで、複雑な柄になっています。
こういうデザインって、パターンを覚えればどんどん考え出せるのかもしれないけれど、全体を調和させるのって難しそう。
いまでもイスラム世界の美大などで教えているのかしらん・・。

デザインの考案は無理かもしれないけれど、パーツを設計図通りに並べるバイトがあったら、応募したいなあ。
(それだって、簡単じゃないだろうけれど)

 

サレルノ大聖堂

バルコニー側面。
 

サレルノ大聖堂

別にこの面を、ぺたっと白く塗ってしまっても機能上は問題ないのに、「ここまでやる!?」という細かい模様。
色は、赤、白、金、黒、ターコイズ、程度の少なさなのに、見ていると、地下聖堂の迫力とはまた違う感じで、吸い込まれるような気持ちに。
頭がぽわーんとしてきます。
 

サレルノ大聖堂

こちらは小さい方の講壇。これも同じスタイルで装飾されています。

 

サレルノ大聖堂

でっぱりの部分、柄は左右対称ではないんですね。

 

サレルノ大聖堂
サレルノ大聖堂

側面。
こちらにはクジャクやドラゴン?などの具象模様もありますが、幾何学模様の方に心惹かれます。

 
ぽーっと上を見上げていて、ふと気づくと、床にも装飾がありました。
床は、天然石が材料になっています。
色は、薄いグレー(大理石)、濃緑、臙脂、黄色、白、(黒)。

サレルノ大聖堂
サレルノ大聖堂
サレルノ大聖堂
サレルノ大聖堂




壁は、踏まれたりしない場所なので、金箔ガラスや色ガラス、タイルかな。ところどころ天然石も。
ところどころに少な目に使われている水色のものは、タイルでしょうか?石? 少な目ということは、高価なのかなと思ったり。
 

サレルノ大聖堂
サレルノ大聖堂
サレルノ大聖堂
サレルノ大聖堂
サレルノ大聖堂
サレルノ大聖堂
サレルノ大聖堂
サレルノ大聖堂





 


ほんと、いいものを見せて頂きました。
3人とも大満足でした。

このあと(街のお店をみたりは全然なしで)、ランチ。
そしてこんなに歩いたのにまさかのポンペイ遺跡へ(!)。きゅう。




■参考情報
トリップアドバイザー サレルノ大聖堂 みんなの投稿した写真が1000枚以上あります

Wikipedia サレルノ大聖堂

モザイクは大変だから、イスラム文様の塗り絵でもするかなあ・・・。
イスラム文様とモザイクのぬり絵ブック

シチリアにも、アラブ・ノルマン様式の教会があるようです。
例えばパレルモのモンレーアレ大聖堂など。
いつか見てみたいなあ。TVでもいいから、やらないかなあ。


アフガニスタンのイスラム美術に関する本
ガーゼルガーの黒い真珠 イスラーム美術の文様 アラベスクの源流を求めて
訳者の西垣敬子さんはもともとはアフガニスタン刺繍に惹かれていた縁で難民支援に参加し、そこで出会った細密画に魅せられて、何のつてもないなかで、現地の美術研究者に直接電話して知り合って訳すことになったそうです。
原稿をもらって訳す、という単純なものではなく、戦争(アメリカによる報復攻撃)で荒れ果てた国を見るにみかねて、私財をつぎ込んで研究支援・女性の教育支援などをずっとしてきたとか。言葉もありません。

 

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ウクライナのマリービスケット

2018-12-05 | +食べるもの・お酒

台南に行ったとき、東南アジア商品のスーパーマーケットに行ってみました。

我が家のとなり町にはそこそこ充実したタイ食材店もあるのですが、一応見てみたいと思って。

お目当ては、キャッサバチップ。ゲットしました。
もうひとつ、予想外のものをみつけて、買ってしまいました。
 

マリービスケット。

maria-grona

とっても可愛らしいイラストですよね。
罌粟の花と、ドレスを来た女の子。
ちょっと永田萌さんの絵のような、透明感のある色合いです。
(パッケージの下・上にさらに絵が続いているので、今度写真追加で撮ります)

罌粟の花のデザインなんて珍しい、一体どこの・・・と裏を見たら、なんと、ウクライナ産!

ウクライナ!?

台湾にある東南アジアスーパーに、ウクライナのお菓子・・・。
どこ経由かわかりませんが、はるばるよくいらっしゃいました。

 

maria-grona

Rがさかさまのこれは、ロシア語かしら?
でも、今調べてみたら、ウクライナ語というものがあるそうです。ロシア語とどのくらい違うのかはよく分かりません。
ウクライナ語かも。

 

maria-grona

背面の、各国語表記を見てみると、ユーロ圏内商品とはまた違う言語です。
折角なのでロゼッタストーンごっこ。

LT:リトアニア
ET:検索したらエチオピアと出てきましたが、ウクライナ商品がエチオピアまで?ありえないことはないけど、エチオピアの言語アムハラ語は、アルファベットとは違うくりんくりんした文字。地図でウクライナ周辺を見て探したところ、おそらくエストニア(EEまたはEST。フィンランドの対岸で、タリンがある国)。
エストニア語なんてあるんですね! ロシア語方言みたいなものかと思ったら全く違って、フィンランド語に近い言語のようです。
なるほどよく見ると、oo とか aa ee が使われている単語が沢山ありました。
UA:ウクライナ
AZ:アゼルバイジャン
EN:英国
FR:フランス
DE:ドイツ
RO:ルーマニア (ロシアはRU)
AR:アラビア

ロシア語表記はありませんでした。
ロシアとの国際関係がよくないのか、単にロシア市場に食い込めないだけか、ロシア人ならウクライナ語が読めるはず、という扱いなのか。
(でもロシア語とウクライナ語は7割がた一緒で、ウクライナ人はロシア語が分かるけれど、ロシア人はウクライナ語が分からないという説も)

旧ソ連の国のうち、リトアニア、エストニア、アゼルバイジャンが入っています。どれもウクライナとは国境を接しておらず、またこれらのどの二つも隣国ではないです。
距離以外の何かの理由で関係が深いのかな。

ビスケットという単語を比べてみると、リトアニア語がなんと3単語! 
マジ?
sluoksniuotos teslos sausainiai で画像をみてみると、パイ生地のクッキーが出てきます。sluoksniuotos は 層状の みたい。
(マリービスケットはパイ生地じゃないので、別のお菓子パッケージの翻訳文をそのままこちらに流用したのかも)
sausainiai の一単語でビスケットという意味で使えるみたいです。

「おやつはビスケットよ」と伝えるのに、毎回「****  ***  sluoksniuotos teslos sausainiai.」って言ってるのかと思って心配しちゃいました。(←余計なお世話)

保存が、18度±5 というのもちょっと新鮮。日本でいう「冷暗所」より、涼しめだと思うのですが、どうでしょう。
日本や台湾にはハードル高い温度です。

 

maria-grona

マリービスケットは、比較的しっかり固めの、なつかしい味でした。
最近、日本で売っているマリービスケットは、昔と違って、サクサクして口どけがいいです。
ダンナサマも私も、昔タイプのかっちり固い方が好み。
こちらのマリービスケットは、固めで好みでした。
 


gronaは大手のお菓子メーカーのようです。
検索するといろいろなお菓子が出てきます。
同じイラストレーターさんのパッケージのものも、いくつか。
男の子とナラの木の葉やどんぐり、アヤメとピエロ、黄色い野ばらとレディ、大きな葉っぱと男性、ウサギやリスと黄色い花。
どれもほのぼのレトロな感じで素敵。



マレーシアは、各国からの移民が多いせいか、食材もとても多様でした。
探せば何か国ものマリービスケットが、手に入る状態でした。
この前行ったときは、バクラバと、インド菓子に気をとられていたため、ビスケットはひとつたりとも買わなくて、後から悔やんだのでした。
その恨みをとりあえずひとつ晴らせてよかったです。

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ジューシー金柑

2018-12-04 | +食べるもの・お酒

近所の産直で、おしり側がくぼんだ珍しい金柑を見かけました。
かなりの大玉と、普通サイズの金柑くらいの小玉、両方ありましたが、迷った末、普通サイズくらいのを買ってきました。 

大実きんかん福寿

こちらがその金柑。
おしり側がくぼんでいますよね。
金柑は、真ん丸や長丸型などがありますが、どれもぱんぱんにまるくふくらんで、くぼみがあるようなものは初めて見ました。

 

大実きんかん福寿

皮はつやつや。

今回選ばなかった方の大玉は、生のプルーンくらいありそうな大きさでした。
こんな金柑あるのね~。

まずは一個、口に放り込んでみます。

皮が薄い!簡単に噛み砕けます。
そしてなんか、普通よりとってもジューシー!
(でも酸っぱい!!!)
金柑によくある、柑橘の苦みというか渋みみたいなものは弱い気がします。

とりあえず、甘みを足して使う方がいいかも。
ということで、スライスしてフルーツポンチを仕込みます。(金柑、はちみつ、柿、パッションフルーツ)
 

大実きんかん福寿

切ってみると、驚きの断面。
ミニチュアのオレンジみたい!(金柑ぽくない!)
半分に切って果汁を絞ることもできそうなジューシーさ。
(金柑とは別物じゃないかしらん?シークワーサーの血が混じってるとかさ。)

普通の金柑は、表皮とその下の白いところと、房の皮と、タネがほとんどで、果肉(つぶつぶのところ)は目立たない気がします。
こんなに果肉たっぷりでジューシーな金柑があるとはびっくり。
タネも少なくて、1個につき、タネは2,3個。
生食するにはかなり酸味が強いけれど、もう少し待てば酸味がおちつくかもしれません。


実と皮が比較的しっかりくっついている風なので、輪切りコンフィや、輪切りママレードを作ることも出来そうです。
輪切りコンフィにして、チョコ掛けしたら、小さくてかわいいかも。
(逆に、普通の金柑を巾着切りにして作る丸ごと甘露煮のようなものは、果皮が薄く果肉が多すぎて向かないかもしれません)


加工もしてみたいので、また買いに行ってみようと思っているところ。

 


調べてみると、大実金柑(福寿)、という品種だそうです。
参考サイト
ほどほどの大きさの木に、すずなりに実るようです。
豊かな感じで、植えていて楽しい木かもしれません。



■参考情報
食用金柑の主な種類(Wikipediaより)
 マルミキンカン 丸実
 ナガミキンカン 長実
 フクシュウキンカン 福州(この大実金柑のこと)
 ネイハ(ニンポウ)キンカン 寧波  「たまたま」などのブランド金柑はこの種類

交雑種
 ライムクアット マルミキンカンとメキシカンライム
 サンクアット マイヤーレモンとキンカン   (参考ブログ)
 オレンジクアット 温州ミカンと寧波キンカン
 シトレンジクアット ナガミキンカンとシトレンジ(オレンジ×カラタチ)

交雑種がすごく面白そう!
サンクアットは、黄色っぽい金柑みたい。黄色の柑橘Loveの私としてはこれが特に食べてみたいな~。

スペインの砂糖菓子屋さん(de Turrones Galiana)では、ライムクアットの砂糖漬けを作っています。
ほかにもキュウリや玉ねぎの砂糖漬もあってびっくり。玉ねぎのは、つやつやとシルクのように輝いてとっても綺麗!

柑橘のデータベース(カリフォルニア大学)

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白黒反転おはぎ

2018-12-03 | +お菓子(各国)

もち米の黒米で、久々にお菓子を作ってみました。 

白黒反転おはぎ

黒米「朝紫」(普通の玄米が少し交じってる)

新潟の佐藤農場さんのお米。
トマトフェスタで知り合った、マルシェ出店仲間の方です。
こちらのコシヒカリは、スッキリした味でとっても美味しいので、ときどき取り寄せているのですが(ショップはこちら)、先日、おまけでこの黒米をつけて下さいました。
(お米は、さっぱり系のゆめぴりか、つや姫が好みで、コシヒカリは甘すぎる感じで普段はあまり選ばないのですが、この佐藤農場さんのと、矢田農園さんのコシヒカリは特別に美味でした!おすすめです)

これはもち米の玄米で、ふつうのお米に少し混ぜて炊くと、紫色の、つやつやもっちりしたごはんになります。

この黒さを生かして、黒いおはぎが作れないかしら。
あんを白あんにすれば、白黒反転おはぎ
面白そうじゃない?

白あんはどうしようかな?と思っていた折、ペルシャ料理レストランの売店コーナーで、白ライマビーンを発見。
これで作ってみることにします。(パッケージに白あんレシピもあったし)
 

白黒反転おはぎ

白ライマビーン(皮むき後)

赤白まだらのクリスマスライマビーンは、大好きで何度も買ったことがありました。煮豆にしたり、晒しあんを作ったことも。
あれは、水で戻すと、びっくりするくらい平べったく大きな豆になるのが面白いです。毎回、翌朝に「わっ」と驚いて楽しんでいます。
白ライマビーンは、ちょっと違って、それほど平べったくはならなかったです。

概ね湯だったところで、皮を剥きました。
クリスマスライマビーンは、赤い色素で染まってしまうので、茹でる前に皮を剥きますが、これは白い豆だし、茹でてから。
(本当は茹でる前かもしれないけど、忘れてた)
 

白黒反転おはぎ

白ライマビーンの皮

皮は、クリスマスライマビーンより薄めの気がします。フードプロセッサーで皮ごと粉砕して白つぶあんにしてもよかったかもしれません。
(この皮は、折角の食物繊維で捨ててしまうのは勿体ないため、お好み焼きに混ぜ込んで食べてしまいました。違和感なし)

豆は、皮を剥いた状態で、夜も遅かったため、ひとまず冷蔵庫へ。
一晩寝ている間に、「この白あんをココナツ風味にしたらどうかな?」とアイデアが。
東南アジア風でいいかも!

翌日、この豆に、更に水を足して電子レンジで加熱してあんこ作成。
(今回は晒したりはしませんでした)

 

白黒反転おはぎ

ココナツミルクパウダー投入

お砂糖を控えめに混ぜ、あらかたあんこっぽくなった段階で、ココナツミルクパウダー投入。
量は味見しながら適当に。熱いうちによく混ぜます。


黒もち米は、米やもち米を混ぜた方がいいかも、とも思いましたが、それのみで炊きました(ふつうのもち米を切らしてた)。
炊く際に、こちらにもココナツミルクパウダーを少量投入。
長時間炊飯する間に、ココナツミルクは分離するのか、てりてりとしたもち米に炊き上がります。
ほぼ100%黒もち米なので、炊飯器の中は黒々!

ラップを使ってもち米をのし、白あんを包みます。
そして外側には、黄粉ではなく・・
 

白黒反転おはぎ

ココナツパウダーまぶし

ココナツパウダーをまぶしました。

 

白黒反転おはぎ

ココナツおはぎ

ココナツおはぎの出来上がり~。
 

白黒反転おはぎ

白黒反転!

断面は、狙ったとおり、白黒反転。わ~い☆

普通は黒いあんこの周りに白いごはん+きなこ、または白いごはんの周りにくろいあんこですが、反転おはぎは、白いあんこの周りに黒いもちごめ。そして白いココナツパウダー。

(何が反転かよく分からなくなりましたが)色がくっきり鮮やかなおはぎになって、ひとまず満足!

 


白あんの比率が高いですが、自分で作ったので甘さはぐっと控えめ。
全体にココナツの風味がして、自分好みに出来上がりました。

沢山出来たので冷凍しておきました。
(早速ひとつ解凍しましたが、自然解凍しても、もち米にもあんこにも問題なし)




■メモ
・ひとに出すならば、もうちょっと甘い方がいいのかも。
・節約とやわらかさアップの観点で、黒もち米には、普通のもち米を混ぜるといいかも。
 (風味の点では、黒もち米の風味は単体で食べるとやはり強いけれど、こうやって食べると気にならない)
・お米を炊くときにココナツミルクを入れたので油分が加わったのか、のしたりする操作性がよくてよかった。

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干し柿2018:小箱

2018-11-29 | +干し柿・干し芋・栗

11/19(月)~23(金)と台湾に行っていました。
干し柿作業たけなわのこの時期に留守にするのは、本当は避けたいところ。
ですが、のんびり気分のダンナサマが行きたいみたいなので、つきあいます。

今年の干し柿は、矢田さんに教えて頂いた秘密のプロセスをちょっと加えてやってみています。
柿が届いたら、まずは開封。軽く拭きながら3グループに分けます。

1:だいぶ柔らかめで、今日剥く必要があるもの
2:中くらいの熟し加減で、その次に剥くもの
3:まだしっかり固いもの

2と3は、とある加工を(燻蒸ではないです)。
1はその日に、翌日以降、2,3の順に適宜剥いていきます。

のんびり作業するのが楽しいのですが、今年は忙しいです。
出発までに剥いてしまわないと、帰ってからでは柔らかくなってしまうおそれが。
超特急で剥きました。

 

干し柿八珍姫

物干し竿を占領

とりあえず剥き終わった段階で、カート2つからあふれて、物干し竿を占領しています。
でも、このあと、干しあがったものを取り入れるので、大半はカートに収まるようになります。
 

干し柿八珍姫

クリップが残り少なく

柿用クリップが、残りごくわずかになってきました。こんなのを見るのは久しぶり。
短期間で沢山剥くとこうなります。
(この後、干しあがったのを沢山取り込んだので、またクリップは補充されました)

今年は柿が豊作だそうで(お米は大不作)、矢田さんは手持ちの金具とクリップが尽きるまで剥きまくったそうです。
こちらのブログに壮観な写真がありますが、この後もずっと剥いていたとか。いったい何個剥いたのでしょう?
(小玉を分けて頂いている私のものより、サイズはだいぶ大きくて立派な干し柿だと思われます。
興味のある方は問い合わせてみて下さいね。)

 

干し柿八珍姫

箱詰め

毎日少しずつ剥いてきたので、干しあがり具合もそれぞれ異なっています。
留守の5日間で、干しすぎになってしまいそうなものは、とりあえず箱詰め・発送(お歳暮?)。
この箱には本当は3列に並ぶのですが、まだそこまで小さくなっていなかったものは、こんな感じで2列に。
3列12個+スライス干し柿 もしくは、2列10個+スライス干し柿 になりました。
 

干し柿八珍姫

新趣向の小箱

今年の新趣向。1列入りの箱。
頭も手も柿剥きになっているときに、箱の設計・組み立ては、「あがぐぐぐぐ」となりますが、必要に迫られて何とか作りました。
柿が1列に並んで、真空パックの袋に入るように設計しました。
最初は5個入りで試作したところ、どの袋にも入りません。
仕方ないので、縁起が悪いけど(?)4個入りに。
これくらいかな?と試作したらちょっと長すぎてシールしにくいので、更に1cm縮めてようやく完成形。

 

干し柿八珍姫

4個入り

丁度すっぽり4個並びます。
わーい、可愛い~☆
平核無柿は、佐渡では八珍柿とも呼ばれるようなのですが、この干し柿は、(勝手に)名付けて「八珍姫」。
ちんまり小さくて、ぽちゃぽちゃしてまあるくて、四つ葉みたいなヘタもまた素敵で、これまで何種類も干し柿を作りましたが、お姫様のようにかわいらしい☆ Myプリンセスなのです。
 

干し柿八珍姫

袋詰め

真空パックの袋に丁度おさまります。
パック詰めしたのは、実はフタを作る手間を省きたかったというのもあります。
(あと、何が入っているかすぐ分かるし)
今年初めてやってみた○○加工のせいかどうか、例年よりオレンジ色が鮮やかなような気がしますが、どうかな?
本家矢田さんは、この色のまま、このあとうっすら粉を吹かせるのですが(夢のように綺麗!)、私はそこまでの技術はなく、ぽったりしたあんぽ柿状態です。

持ち運びやすくなったところで、スーツケースに詰めて台湾へ。
向こうでお世話になっている知人達に配ります。

 


配った相手の大半が、「味はどうでした?」と率直に聞けないくらいの間柄なので、気に入ってもらえたかどうかはよく分かりません。
冷蔵または冷凍保存、という注意書きはつけておきました。
食べてもらえたのなら嬉しいのだけど。

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