息子「鰻は、窯場かな?」
おいしい鰻屋は、焼き物の産地に多いという意味のようです。
への次郎「瀬戸か多治見か・・・」
猛暑のこの日、多治見の「うなぎや」という鰻屋にやって来ました。
視界不良! 暖簾の文字が煙でかすんでいました。
メニューの選択は息子たちに任せ、への次郎は店内を観察。
への次郎「お~、北斎かぁ・・・」
出てきました。
孫「何、これ?」
奥さん「鰻の肝、食べてみて」
初めてのようですが、孫はぱくぱく。続いて、
嫁さん「うまきですね~」
食べてみると、甘さは控えめでした。その次は、
真打登場! うな重です。
鼻を近づけ匂いをたっぷり嗅いだ後、うなぎをぱくっ。
への次郎「ん・・・」
甘さ控えめ、主張する醤油味。
への次郎「これが窯場のうなぎかぁ」
息子「店によって違うんじゃない」
奥さん「ご飯のおかわり、無料よ」
コメ離れをしたへの次郎、迷わずおかわり。うなぎを一切れ残し、ほら、ミニうな丼!
奥さん「おいしかったわ」
嫁さん「夏はうなぎですね~」
食べ終えて雑談をしていたら、店員が置いていきました。
への次郎「えっ!? なんで!」
テーブルの対面の人にそっと押し付けました。