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喫茶去

徒然に、日々の生活を書き留めたいと思います。喫茶去、まあ、お茶でも飲んで、のんびりしていって。

皇服茶

2008-01-08 | 京都 旅

今年初、お茶に縁のある地を訪ねて。


大福茶ともいう



コップに入れ、お湯またはお茶を注ぐ。



平安時代中期、京都で疫病が流行り、
それを退散するために、
空也上人自ら十一面観音像を刻み、





この観音像を車に乗せ、市中を曳き回り、
歓喜踊躍(かんきゆやく)しつつ念仏を唱えて
青竹を八葉の蓮片の如くお茶をたて、
中に小梅干と結昆布いれ仏前に献じ、
それを、病人に授け、
病魔を鎮められたという。
このお茶、村上天皇も飲まれたことから
皇服茶(おおぶくちゃ)と言うようになったとか。
空也上人が開祖という、京都六波羅蜜寺で
正月三日間は無料でふるまわれていたのだそうです。


六波羅蜜寺

空也上人立像

念仏を称える口から六体の阿弥陀が現れる。
これは南無阿弥陀仏の六文字を表現しているのだそうです。


いただいた福徳自在初稲穂

ちなみに六波羅蜜とは、
この世に生かされたまま、
仏様の境地に到るための六つの修行
布施:見返りを求めない恵を施すこと
持戒:自らを戒める
忍辱:いかなる辱めを受けても、耐え忍ぶ
精進:不断の努力、誠心誠意を尽くす
禅定:冷静に第三者の立場で自分自身を見つめる
智慧:どちらにも偏らない中道を歩む
をいい、波羅蜜とは彼岸(悟りの世界)に到ることだそうです。



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