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クルマに関する妄想集(+その他のことも少し)

美しいから、ころがしたい。日産サニー RZ-1

2010年11月03日 00時04分19秒 | Weblog





このタイトルは、このクルマのCMキャッチコピーです(後期型のCMだけど)。

僕がよく通る路地の駐車場に、日産サニー RZ-1が鎮座していて、僕はずっとそれが気になっていた。ところどころにサビが浮いているボディは、今日の目で見ると、とても小さく見える。全幅が5ナンバーの上限値よりはだいぶ小さいことに加えて、現代のクルマならありえないほど低い全高が、その印象に拍車をかけている。

RZ-1は、1986年2月に、サニーファミリーにおけるクーペとして、当時のB12型 "トラッド" サニーをベースに生まれたクルマだ。初期型は1500ccのターボエンジンと、ノンターボの2本立てで、それぞれに上級グレード(TYPE B)と下級グレード(TYPE A)が設定されていたはずだ。当時小学校4年だった僕の記憶が正しければ、だけど。
(ちなみに、画像のクルマは、ホイールの形状からして、下級グレードのほうだと思われる。ターボ付きかどうかは、わからない。)

歴代のサニークーペがそうであるように、このクルマも、ダッシュボードはサニーセダンからの流用であった。ダッシュボードのデザインにも多少なりとも差をつけ、スペシャリティ色を打ち出したカローラ/スプリンターのクーペ(レビン/トレノ)とは異なる点である。もっとも、RZ-1も、デジタルメーターを採用したりして、セダンとの差別化にまったく無頓着だったわけではないけれど。

サビだらけで、ボディカラーも褪せた四半世紀前のRZ-1を眺めていると、ここが日本ではないどこか、たとえばアメリカであるように錯覚してしまう。これほどのクルマが、ある日突然新車のモコなんかに替わっているのを見たら、僕はきっと残念な気持ちになるだろう。このままずっと、土に還るまで、東京の街を走り続けてほしいと思う。
コメント (2)
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