
キジ科キジ属。 日本の国鳥。 全長80㎝(オス)、60㎝(メス)。 尾の長いことが特徴の地上性の鶏大の鳥です。 本州、四国、九州に分布しています。 オスは濃い緑色の体で、繁殖期(4月~6月)になるとハート型の赤い顔になり「ケーン ケーン」と鳴きながらメスを求めます。 昔から日本人とかかわりの深い鳥として「桃太郎」をはじめ、いろいろな物語や、「焼野の雉(ききず)、夜の鶴」などの子を思う親の愛情の深さを表すタトエ話がありますが、現在でも草刈り機に頭を飛ばされてしまうメスが出るほど巣の卵を大切にしています。「朝雉が鳴けば雨、地震が近ずけば大声で鳴く」といった予知能力まで与えられていると言われています。 日本の国鳥に選ばれていながら、狩猟が許されているという、なんとも不幸な鳥です。 キジの中で全身緑色のものは日本キジと呼ばれていますが、中国南部の亜種にも緑色をしたものもいます。 一般に鳥では湿度の高い地方では色彩が濃い色になり、黒っぽくなる例が知られています。 キジは鳥なのに飛ぶのが苦手です。 昨年に続き今年も元気な声と、姿を見せてくれました。
写真 キジ(雉)オス (5月3日・八王子の浅川)
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