ラン科キンラン属。 多年生で地生蘭の一種。 和名は黄色(黄金色)の花をつけるに由来します。 山や丘陵の林の中に生える地上性のランで、高さ30~70㎝の茎の先端に、直径1㎝程の明るい鮮やかな黄色の花を総状につける。 花は開花せず半開きのままである。葉は狭楕円形状で長さ10㎝前後、縦方向にしわが入る。 柄はなく茎を抱き7~8枚が互生する。 原産地:中国、朝鮮半島、日本(北海道を除く日本各地)。 元々は日本ではありふれた和ランの1種であったが、1,990年頃から急激に減らし、1,994年に絶滅危惧Ⅱ類(環境省レッドリスト)として掲載された。また、各地の道府県のレッドデーターブックでも指定されている。 キンランの人工栽培は極めて難しいことが知られている。その理由の一つはキンランの菌根への依存性の高さがあげられる。 生涯を通じてほとんどすべての栄養分を菌に依存する種類(菌従属栄養性種)のためと考えられている。 開花期:4月~5月。 花弁は5枚で3裂する唇弁には赤褐色の隆起がある。 花後に出来る実はさく果です。 5月9日の誕生花。 花言葉:「華やかな美人」、「眠れる才能」。
写真 キンラン(金蘭)4月20日清水公園
写真 キンラン(金蘭)4月20日清水公園