乳がん“ステージ4”の妻を支える家族の絆。不安を払拭するために夫が率先してやったこととは…
12/30(日) 18:30配信
FNN PRIME
乳がん“ステージ4”の妻を支える家族の絆。不安を払拭するために夫が率先してやったこととは…
画像:FNN PRIME
妊娠中に乳がん発覚。生まれた息子はダウン症
今年で結婚11年目を迎えた夫婦がいる。
結婚11年目は「鋼鉄婚式」。
ということで、毎年恒例の夫からのプレゼントは、ペアのステンレス製のタンブラーとアイスキューブだった。
【画像】息子はダウン症…家族を支える“夫ちゃん”
妻は3年前に最初の乳がんを患った。
「pumiy」と名乗るブログで、日々の闘病生活を赤裸々に発信する「アメーバブログ」の人気ブロガーの一人。
pumiyさんは、1976年生まれの2児の母。
2014年に長女を出産後、1回目の乳がんが発覚し左右両胸を全摘、再建手術を行った。
その後は順調に回復し、待望の第2子を妊娠、仕事にも復帰した。
しかし、全摘手術からわずか1年半後の2017年8月、再び胸骨にシコリを発見。検査の結果、新たな乳がんが見付かり、さらに肝臓にも転移。
まさかの乳がんステージ4の宣告を受けた。
すでに妊娠8か月。
胎児に影響が及ばない抗がん剤治療をすぐに開始した。
そして、10月には無事長男を出産したが、生後間もなくダウン症とわかった。
ちょうど小林麻央さんのこともあったし…涙が溢れた
最初のがんが発覚してから丸3年…
pumiyさんのブログにたびたび登場する、前向きに妻と家族をサポートする『夫ちゃん』に話を聞いた。
「去年の夏ごろかな、口に出しては言わなかったけど、死んじゃう可能性もあるのかなと漠然と思って、一人で道歩いていて気付いたら涙が溢れてきた。ちょうど小林麻央さんのこともあったし…」
pumiyさんが乳がんを再発し、闘病生活が始まってからは、何かと理由をつくって早くに帰宅、今年3月からは時短勤務で娘の保育園の送り迎えをほとんど担当しているという夫ちゃん。
「会社で憔悴していたつもりはないけれど、ぼーっとしていたのかな。本当に会社にも迷惑をかけました。時短はそれを見かねた会社からの提案でした。時短で給料は減ったけど、少しでも妻の助けになりたい、一緒にいたい、そんな気持ちでした」
その結果、毎日家族全員で晩ご飯を食べ、子供が保育園での出来事などたわいもない話をしてくれることで、病気を忘れさせてくれたこともあったという。
子供を寝かしつけた後に持ち帰った仕事をすることも多かったが、起きている間はずっと子供と一緒。妻へのサポートとは別に、幼少期の子供と毎日向き合えるという特別な時間となった。
「病気のおかげというと大げさですが、家族一緒の時間が増えたのは『キャンサーズギフトだね』と妻とは話していました」
こう語る夫にpumiyさんは、
「時短にしてくれて気持ちも家族もハッピーになった。変化に対応できる人で良かった」と話す。
さらに、pumiyさんを勇気づけてくれたことがあった。
抗がん剤治療を始めれば、髪が抜ける。
母親の変化に娘はどう反応するか…
心配するpumiyさんの様子を見て夫ちゃんはある日、先手を打った。
僕が先行して坊主に
「先に僕が坊主にしちゃおうかと思った。娘のことを心配していたので、僕が先行して切ってしまえば3歳児はそう言うものだと思うのかなと思って」
pumiyさんは当時のブログでこう綴っている。
『8月の再発確認から毛がなくなる前に、ある日突然夫ちゃんが坊主にして美容院から帰ってきました。私の髪の毛がなくなる前に、坊主に慣れさせるために、夫ちゃんが先に坊主になってくれたのです。涙
娘は始め「パパ怖ーい」と言っていましたが、いつのまにか慣れた頃に、私も坊主に。それもあったからか、私の坊主を怖いと思わなかったのかもしれません。ほんとに感謝です。』
すべての縁がつながって今この状態なのでは
病気と闘う妻をどう支えるか。
「妻はがんの再発がわかったとき自分自身をとても責めた。ちょっとしたシコリがあることに気づいたときに、僕はすぐに診てもらいなさいと言ったけど、定期検診が2~3か月後にあるからと行かなかった。それを悔やんでいた。
僕は、なってしまったものの要因を探しても意味がないと思っていて、なってしまった以上これから何ができるかを考えよう。あの時すぐに検査に行ったとしてもわからなかったかもしれないし、逆にわかっていたらお腹にいた長男を諦めようという結論に至ってしまったかもしれない。
わかったときは妊娠後期だったので子供も生む。並行してできる治療もやるという状況だった。すべての縁がつながって今この状態なのではないかと思う」
長男はダウン症…生まれて3日後ぐらいに示唆された
治療開始から2か月弱が経ち、長男が生まれた。
体が小さく、筋肉も柔らかく、検査の結果、ダウン症候群とわかった。
「僕がまず示唆された。生まれて3日後ぐらいに検査受けませんか?と先生から言われた。
僕はダウンちゃんのことはあまり分かってなくて、治るものなんですか?と聞いて、『いいえ治りません』と言われた。
『抗がん剤が影響したことは当然ありません』という話だったが、万が一、妻がそれを気にしたら本当につらいなと思った。
ちょうど友達が病室に来てお祝いしてもらっている最中だったので、この話はしばらくできないと思い、検査を受ける予定日のギリギリまで待って『可能性があるから検査を受けなくちゃいけない』と伝えた」
お腹の中にいる胎児が病気をもっているかどうかを詳しく予測、もしくは診断する「出生前診断」については、長女妊娠の際に夫婦で話し合ったという。
「今回はバタバタしていて記憶にないが、長女の時はそう言う話があった。
初めて意見の食い違いがあって『検査を受けない』と決めた。
検査を受ける受けないという争点よりも、『分かったときどうする?』という話で、彼女は分かっても生みたい、僕は検査受けて分かったのなら諦めようと言った。彼女は僕の反応が意外だったようだ。ハンディを持って生まれてきて順番的に僕たちのほうが先に死んだとして、その子供はどうなる。それを考えると出産前であれば諦めざるを得ないという考えだった。人それぞれの考えがあると思うが。
だから逆にわからないで良い、もしそうだったら全力で育てようと思った。だから検査も受けなかった」
4人家族が僕らの家族。誰一人ピースとして欠けてはいけない
「長男がいてくれているおかげで妻も生かされていると思うし、家族が成り立っていると思う。今の4人家族が僕らの家族なんだなと。誰一人ピースとして欠けてはいけない。娘は太陽のような明るい子。妻は病気に負けていないし、息子は少し個性のある子だけど最強です!」
4人で挑んだがんとの闘い。
願いは叶い、肝臓への転移は消え、12月14日に原発のがんを無事摘出した。
「ステージ4と聞いたときは、子供をどう育てようという発想よりも、妻の居ない寂しさ、妻の居ない僕の人生ってつまらないなと思った。常に空がどんよりしていた。
ここ1年半ぐらいは常に怖さとの表裏一体だったけど、どこかで大丈夫という気持ちもあって、自分に言い聞かせていたのかもしれない。
医学的には『根治、完治』という言葉は使わないと先生から言われたけど、我が家では一旦『完治』で良いんじゃないかな。油断しちゃいけないけど、お疲れ様、おめでとう、乾杯!でいいんじゃないかと、妻には伝えたい」
今後はホルモン治療を続けるというpumiyさん。
ブログに綴ることで多くの人から応援メッセージを受け取り、それが心の支えとなり、家族は勇気付けられたという。
これからもその感謝の気持ちを込めて、育児に奮闘する様子などを発信し続け、『夫ちゃん』との結婚記念日をたくさん重ねていきたい、と笑顔で語った。
***** | 5時間前
前向きなご家族に涙が出ました。
私も病気ですが、2度とこない今日を大切に生きようと思いました。
このご家族にも、ずっとこのまま幸せな毎日が続きますように。
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返信2
ifl***** | 2時間前
私の妻も3年前に乳がんで亡くしました。
今は息子と二人で寂しく暮らしています。
私の妻は見つかったときにはもうステージ4
で、しかも一番厄介なトリプルネガティブ
でした。手の施しようがなく病名知ってから
3ヵ月もちませんでした。
私も自分を責めました。悔やみきれませんでした。でも妻は自分が悪いんだと。
一生懸命治そうとお互い頑張りました。
妻は私以上に頑張りました。
あなたと息子をおいて
死なないから大丈夫だと。
余生を幸せに暮らしました。
とても幸せでした。
この記事を見ている女性の方にお願いします。
こんな悲劇にならないよう定期検診は
絶対に受けてもらいたい。
大事な家族がいる方は特にです。
残された家族のことを考えて。
妻を亡くしてから毎日、何のために
生きているのか今でも分かりません。
本当に悲しい事ですから。
病気を患っている方は、
諦めず絶対に治すんだという気持ちを忘れず。
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返信4
0902 | 5時間前
病める時も…と愛を誓うのは、そうしない人達が多いからかもしれない。
夫婦として見習うべき所がたくさんあります。どうか、治療が上手く行きますように。
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返信1
0DK | 5時間前
この妻にしてこの夫ありなんて言い方は古いかな。お二人とも本当によくできた方ですね。感心しました。
自分も乳がんと生きています。終わりがないのよね。お子さんの事も
心配だけど家族みんなが揃って1つのピースなのね。絶対欠けないように
しっかり繋がっていられますように。良いお年を。
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fra***** | 3時間前
こちらのご主人はとても出来た方ですね。家族がガン、というだけでどれ程動揺するでしょう?それも奥さんとなれば…
「過去をふりかえらずに今後をどうするか、過去の事は意味がない」とても立派で本当に素晴らしいと思います。ご家族の事をしっかりと考えて前に進んでいく姿はどれだけ奥さんの心の支えになったでしょう?
「完治と考える」というのも奥さんが安心できて良いですね、多分寛解という言葉も意味もご存じとは思いますがあえてそう言う事でガンに対しての思いを色々捉えているかと思われます、今後もこのまま穏やかな生活を過ごされることを願います。
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返信0
pzd***** | 5時間前
こういうご本人のブログとかって、同じ病と闘っている方にとても参考になったり勇気になると思います。全員が治るわけではないと思いますが、どうか頑張ってほしいです。
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返信1
sky**** | 5時間前
どうか、良くなりますように。
そう願います。
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返信0
tfu***** | 5時間前
ガンになった時、本人はもちろん家族がその哀しみをどう耐えるのか。私も、ガン経験者。幸い末期ではなかったから、私自身何とか治療に、耐えたし、乗り越えた。けど死への恐怖と、毎晩闘い泣いた。小さな子供さん抱え本当に日々大変でしょうが、素晴らしいご主人に、甘え支えてもらいながら奥さんが、暮らして行けると思っています。
wea***** | 2時間前
「うん うん」と頷きながら記事を読みました。
私の妻も乳癌ステージⅣです。全摘して2年目に骨転移、さらに2年目の今年腎臓に転移しました。彼女は「残り少ない時間かもしれないけれど 楽しく良い時間を過ごしたい」と身体が辛くても常に前向きなんです。
生あることに感謝します。
私も彼女と過ごせる時間を大切にします。
vbz***** | 2時間前
ブログを何度も拝見したことがあり、とても素敵な家族だとな思っていました。私自身も昨年に乳癌になり手術をしました。私の場合、離れて住む実の母親から乳癌の話しを聞くだけでこっちも体調が悪くなりそうだから乳癌のことについて一切連絡しないでほしいと癌の告知から5日目で言われてしまい、それ以降お互い連絡をしていません。正確なステージもまだわからなくて不安で仕方ない時だったので、とても辛い思いをしましたがpumiyさんのブログを読んで前向きに生きる強さ、家族の温かさ、勇気を沢山もらいました。
pumiyさんの根治をお祈りいたします。良いお年を。
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snu***** | 1時間前
私の父は胆管がんで今かなり悪い状態です。前立腺がんでもあり15年くらい治療してますがこちらはそこまで悪くないようです。ずっと病院にかかっていたし健康診断でも問題なかったのでまさか別のがんが手術も出来ないような状態で見つかるとは思いもしませんでした。母も早くに他界していたので父には長生きして欲しかった。日に日に弱ってく父を見るのは本当に辛いです。子供がまだ1歳なのでずっとそばにいる事は難しいけどそれでも主人が協力してくれるので、少しでも長く父が笑顔で過ごせるように寄り添いたいと思ってます。
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set***** | 5時間前
私も夫が肝臓ガンでした。
私は癌告知より、再発、転移を知らされた時の方がとてもショックでした。
少しずつ、ゆっくりゆっくりでいいから乗り越えて行ってください。
ずっと応援しています。
kot***** | 5分前
とても素晴らしい御家族だと思いました。私も現在、高次脳機能障害の夫の介護をしながら自分の乳がんST3と戦っています。娘は20歳なので色々と助けてくれています。我が家も誰一人掛けてもいけない3人家族です。悩み泣き、苦しんだ時もありました。でも前向きに諦めない気持ちが一番大切なんだと感じています。どうか、旦那様も奥様もお体を大切にして子育て闘病頑張って下さい!勇気をありがとうございました。
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gic***** | 3時間前
私も二週間前に乳ガンのために右胸を全摘しました。私は子供も成人してるので精神的に大丈夫でしたが、お子さんが小さい方や未婚女性の方は ほんと辛いだろうと思いました。記事の方も素敵な旦那様が支えてくださって ガンも無事取れて ほんと良かった。読んでて涙が出ました。私もですが、10年は経過を見ないといけないらしいので お互い頑張りましょう。
kyo***** | 1時間前
私も、第6子妊娠中乳ガンの宣告を受けました。出産1ヶ月前のことで、鎖骨上下、リンパに転移していました。手術は、転移や、がんが大きくて出来ないため、出産後そく抗がん剤治療にかかり、不安だらけで、育児どころじぁありませんでした。といっても6人も子供がいてあわただしく時が流れていきました。
あっ、うちの夫も、私より先に丸ぼうずにし、育児休暇もとってくれて、毎日8人でいます。
毎日夫と一緒だと、6人の育児のイライラと病気とちょっとしたことのすれ違いが気になったりで多少、ぎこちなく感じなくなりますが、助かっております。やはり、抗がん剤を投与した週や白血球を増やす注射などをした時は、しんどくなり、育児をしてもらって助かります。
私も、完治出きるよう頑張ります️
nsr***** | 4時間前
おめでとう!!!
奥さんの転移ガンが消えて良かったですね。
自分もスキルス胃ガンで今年8月に手術しました。リンパ節14個に転移していたので、術後病理診断でステージⅢCとなりましたか、全摘の根治手術を受け、息子2人、義両親6人で何とか年末を家族で迎えてます。
ご家族揃ってよいお年を!