狸便乱亭ノート

抽刀断水水更流 挙杯消愁愁更愁
          (李白)

雅子さまとの昼食会

2007-07-04 16:35:55 | 日録
Nさまが「皇太子様、来敦」という記事をお書きになった。
その中で、
>ホテルを抜け出して大橋を渡ってみたり、朝の松原をゆっくり一人で歩いたり、そういうことは絶対に出来ないんだろうな・・・。
と心配しておられたが、「お料理造り」では人一倍研究熱心なNさまなので、
「殿下はホテルでどんなお料理をお召し上がりになるのかな」などともお考えになりはしまいかと、余計な御世話を焼いたりしてしまった。

 かつて、わが町の広報誌に、妃殿下とともにお出でになった、皇太子様とのご会食のときの様子を、町長が「雅子様との昼食会」という題でエッセイを掲載したことがあった。
 その中で当日の昼食の料理のことが次のような事が書かれてあったので、その抜粋を引用して、紹介させていただく。

    
御献立(T第一ホテル謹製)

造里 …… 鯛の桜花〆……添え野菜等7品
煮物 …… 筍土佐煮 ……ふき、木の芽等6品
焼物 …… 常陸牛のステーキ和風ソース
揚げ物…… 地元産レンコンのはさみ揚げ、ワカサギのフライ等4品
 椀 …… 桜花海老真丈、わらび、木の芽他
食事 …… 地元産筍のご飯
水菓子…… 地元産スイカ、さくらんぼのムース
飲物 …… コーヒー、紅茶、ほうじ茶

 御献立表に示された料理を頂きながら、1時間近くの昼食。非常に和やかな雰囲気で、あまり緊張することもなくおいしい昼食をいただきました。しかし、たったひとつの問題点は、料理の品々があまりにもお上品で量が少な過ぎたこと。例えば、常陸牛のステーキはひと口でいただけるものが二切れ。ワカサギのフライは一匹を半切りにしたもの。とてもおいしかったわが町産の筍ご飯は、二口か三口で済んでしまいました。出て来た料理はそれこそ、一切れも残さず頂きましたが、とても腹八分目までは行きませんでした。
後で考えたところ、この種のお食事では、やはり、雅子妃殿下の適量に合わせるのだろうという事に気づきました。
 いずれにせよ、雅子妃殿下と間近に対面しながらの1時間の食事は得がたい、貴重な体験でした。