2013年の中国上場小売企業のランキング(一部ですが)が発表されておりますので、今日はそれを紹介したいと思います。なお、企業によっては非上場企業を抱えているところもありまして、その部分が反映されていない点については予めご了解ください。
1.百貨
2014年4月22日までで、聨商網が統計した61社の百貨類上場企業のうち57社が年度報告を発表しております。営業収入が100億元を超えているのは16社あり、大商股份と重慶百貨が突き抜けた存在となっています。トップ10は昨年とほぼ同じ銘柄です。
これら57社の平均伸び率は6.7%で、2013年社会消費品小売総額の伸びを下回っています。57社全体の利益は170.26億元で、平均伸び率は5.4%となっています。
利益が前年比マイナスとなっている企業が25社もあり、目立つところでは5位の百盛百貨が▲58.4%、23位のイオンが▲55.18%ものマイナスとなっています。とくにイオンの内地(香港地区を除く中国)は営業収入が16.9%のプラスでありながら、利益はなんと▲809.77%と大きく落ち込んでいます。
2.スーパー
営業収入が100億元を超えているのが11社あります。全体的に売り上げは伸びていますが、利益面ではプラスのところとマイナスとのことで大きく分かれています。大潤発を抱える高鑫が営業収入+10.60%、純利益+16・10%と堅調ですが、その他を見ますと永輝の純利益が+46.07%と大木k伸ばしており、逆に華潤万家の純利益は▲65.2%、聯華超市の純利益は▲84.4%、物美商業の純利益が▲23・7%と、利益面のマイナスがかなり目立っています。
3.家電
蘇寧と国美の明暗が大きく分かれてます。営業収入はどちらも伸びているのですが、蘇寧の潤利益はなんと▲86.32%、国美は+222.50%となっています。蘇寧が国美を超えていたイメージがありましたが、国美が急激に盛り返していることがわかります。
それにしても蘇寧の落ち込みがあまりにもひどいのが衝撃的ですね。