呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国の最新情報を上海・東京・神戸を拠点に活動する株式会社TNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲が紹介します。

政府という単語の重み

2011年08月01日 | 日記

中国においていろんな人と会話していると政府という単語をよく聞きます。どうもこの政府という単語、日本と中国での印象がかなり違うように思います。ちょっとこれを掘り下げてみましょう。

 

普通日本で政府というと「日本国政府」といったたいそうなものをイメージするのではないかと思うのですが、Wikipediaによりますと、「政府は、国家、もしくは国内の地方のある一部分(地方公共団体など)における統治機関・政治機構の総称。狭義には、行政権の属する「行政府」のことであり、広義には、統治に関わる行政・立法・司法など全ての機関・機構の総称である。」とあります。結構意味が広いです。次に中国語でも調べてみました。百度百科によりますと、「政府とは、俗称「官府」、「衙門」、「公家」等であり、ひとつの政治体系であり、ある区域で法律と管理を取り決め・執行するひとつの機構である。広義の政府には立法機関、行政機関、司法機関、軍事機関を含む。協議の政府は行政機関のみを指す。ひとつの国家の政府は中央政府と地方政府に分けることができる」。表現が微妙に違いますが、大きくは変わらないですね。

 

なぜこれが気になったかというと、以前とある清算案件で当初設立に際してその会社が利用した地元の弁護士事務所の弁護士とやり取りしたことがあります。この弁護士の言っていることがもう本当にハチャメチャで、大人の会話ができない相手だと思いました。精神病患者と話しているようでした。とにかく言っていることがめちゃくちゃなのです。かわいそうにこのお客さん、最初の設立時に結構ぼられていました。いっぱしの日系コンサル会社の私が言うくらいですから、それはもうひどいぼりようでした。しかも重要書類や印鑑類までこいつに隠されてしまって。しかもとぼけるし。ホントひどかったです。小規模の弁護士事務所に所属する弁護士資格を取得して高々3年くらいのくせにタイムチャージがなんと4万円もしてました。なんじゃそれ。あれと比べると当社の清算コンサルフィー激安だったなあ。

 

それはさておき、このキチガイ弁護士(私はそう呼んでた)との会話の中でやたらと政府という言葉が出てきてたのです。こっちとしては政府と聞くと日本国政府のようなイメージを持ってしまうので、ちょっとたじろいでしまうわけですが、どうも聞いているとなんとなくかみ合わないのです。そしてだんだんとわかってきたのですが、この弁護士の言っている政府というのは単なる「街道」という日本で言うところの町内会のような組織だったのです。思い切りずっこけました。「街道ごときで政府というなあああ!そんなんでびびるわけないやろ!」ということで、なんでもかんでもあんまり政府という単語に踊らされることはないのです。会話をよく聞くとこのケースのように単なる町内会のケースもありますし。会話の中で出てくる政府というのがいわゆる日本語でイメージする政府なのか、役所のことを言っているのか、単なる町内会のことを言っているのか、これを認識違いしてしまうと会話がかみ合わなくなってしまいますので、果たしてどれが一番近いのかを読み取るようにしましょう!


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