呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国の最新情報を上海・東京・神戸を拠点に活動する株式会社TNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲が紹介します。

広州の食品の合格率

2009年10月08日 | 未分類
  広州市消費者委員会より、広州市内のスーパーの調理済み肉製品の合格率は26.92%、饅頭・菓子類の合格率が61.11%しかないという結果が発表された。
 
  抜き取り調査によると、一部の調理済み食品の着色剤(ニューコクシンタートラジンサンセットイエロー)が基準値を超過しており、これらは全て人工合成色素であり、食品の概観を変えることができ、要するに見栄えよくすることができるものである。また、防腐剤(ソルビン酸安息香酸)が基準に達しない状況も多くみられた。いずれも長期的に食すると健康に害があるものだ。また、基準を超える大腸菌黄色ブドウ球菌が検出されたという結果も出ている。

  この他、好又多スーパーで販売されている調理済み鶏肉から亜硝酸塩の残量が基準値を超えていることが発見された。これもまた長期的に食すると健康に害があるものであり、食道癌や胃癌の原因になるものだそうだ。

  中国産食品に関する報道は過去においても多く見られ、日本向け輸出されるものについては相応の対策が打たれているのだろうが、中国国内ではまだまだこのような状況がはびこっているようである。色々と食品に関する事件が発生しているが、まだまだこのあたりに問題に対する意識が向上できていない。食品関連の通達、最近で言えば食品安全法が6月から施行されており、中国としても食品の安全をおろそかにしているわけではないことがわかるのだが、現実がまだまだ追いついていないのが現状だ。今後どこまで改善していくだろうか、また改善するまでにどれだけの時間を要するだろうか。

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