中国航空運輸協会が湖北機場集団に《航空運輸服務質量不正常フライト引受人服務及び補償規範(試行)》を発し、春秋航空を除き、国内の航空会社は新たな遅延補償を実施することになった。遅延の原因となるものには天気、突発事件、空中交通管制、安全検査、乗客または公共安全等の原因による航空会社の原因によらないものと、フライト計画、整備要因、フライト手配、運輸サービス、クルー等の原因による航空会社の原因によるものとがあるが、この違いにより行われる補償は次のように異なる。
中国の飛行機はしばしば遅れる、というよりも遅れるのが当たり前で常態化しているといってもいい。その場合補償してもらえるとのことだが、結局天気、突発事件、空中交通管制、安全検査、乗客または公共安全等といった航空会社に非がないとされるケースの場合、食事や休息場所の手配のみが行われるに過ぎない。そうなると、次に疑うべきは、本当は航空会社に非があるにもかかわらず、それを正直に開示しないのではないかということだ。空中交通管制は遅延する言い訳としてよく聞かれるが、そもそもダイヤの組み方に問題があって空中交通渋滞が生じることも少なくないだろうから、根本的には航空会社に非があるといってもよいだろう。もちろん、そうなると一社の航空会社だけの問題ではないのだが。いずれにしても、航空会社は自社に非がある場合に本当にそれを認めてちゃんと補償してくれるのだろうか。遅延補償もいいし、スチュワーデスのミスコン化もいいが、一般的なサービスレベルの向上もあわせて望みたい。 |