今日はアウトドア用品市場について見て行きます。2010年の日本におけるアウトドア用品アウトドア用品の国内出荷額は、前年比105.5%の1,443 億円の見込みです。日本の市場は成熟気味ではあり、これだけの伸び率を見せている市場はなかなかないでしょう。この背景には「健康志向」があります。社会が成熟してくると心理的にも余裕が生まれ「健康志向」が芽生えてくるのでしょう。
さて中国の市場を見ていきましょう。中国におけるアウトドア用品市場の伸びも日本ほどではないものの、近年は40%のスピードで成長しており、2010年にはアウトドア用品の小売額市場は70億元(約870億円)を越えました。
心理的な余裕が芽生えてくることで今後ますます期待できる分野なのではないかと思います。ちなみに、重点大型小売企業のアウトドアファッションスポーツ用品販売額の成長率はスポーツ用品の15.6%を上回っており、アウトドアスポーツ用品小売額のスポーツ用品に占める比率も13.8%から19.9%にまで上昇しています。今後数年以内に、アウトドア用品業界は毎年50%を超える成長が見込まれるという見方もあり、要するにかなり魅力的なマーケットであることがわかります。従来型の生活消費品に対する消費の比率は年々下降する一方で、娯楽、教育文化、交通や通信といった分野に対するニーズが増加しています。これは消費者がプライベートを楽しむ消費行動への移行を示しているものといえるでしょう。来月アウトドア用品の展示会があるようなので、ちょっと見てこようと思います。