呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国の最新情報を上海・東京・神戸を拠点に活動する株式会社TNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲が紹介します。

iphone・ipadの持込で輸入税が徴収される?!

2010年10月30日 | 日記

 最近中国にipadを持ち込む際になんと1000元もの輸入税が徴収されるケースが頻発しているらしい。ipadのハンドキャリーによる密輸が増加していることがきっかけのようだ。


 新聞で実例が紹介されている。拱北税関で1012日に黒のビニール袋に2台のiPhone4を入れて(その他諸々の付属品とあわせて)持ち込もうとしたところ、税関に調べられた例、1018日に杭州税関でトランクに申告していないiPadが入っていたのを税関はこっそり持ち込もうとしたと判断して輸入税を徴収した例が紹介されている。拱北税関の職員によると、「入国する居住者旅客が国外で取得した自己使用入国物品を携帯する場合、総額が5000元以内の場合、税関は免税で通過する。ただし、タバコ製品等の20種の商品等は別途関連規定に従って処理し、パソコン、携帯電話もそのうちに入る。よって自ら購入した1台のiPhoneiPadであっても入国時には輸入税を徴収する」とコメントしている。  杭州税関も、「iPadは小型コンピュータ及び周辺装置に属し、郵便であろうが携帯しての持込であろうが、入国時には5000元の課税価格に対して20%の税率で計算して1000元の輸入税を徴収する」との見解を出している。

  
 まあ、コメントを聞いている限りでは規定どおりに処理しているということなのだろうが、こんなのを細かくやり始めるとパソコンや携帯電話にまで課税されるケースが出てくる。個人的にちょっとやりすぎ感を感じるが、子の新聞記事に対するコメントを見てみると「自分で使っているものなのに税金を取るなんて」という論調は意外なほど少ない。「海外で買ってきたものなら税金を取るのは当たり前でしょ」、「海外で買い物できるような人は少ないんだから別にいいでしょ」、「こんな西洋のクズ製品なんて輸入させるべきではない」、かなり意外なコメントの連発だ。とはいうものの、不満が挙がっているのも事実で、商務部門は税関に対して問い合わせを始めているという。

 でもまあちょっとやめて欲しいですよねえ。iphoneipadだけの問題のようですが、これがパソコンや携帯電話にまで広がり始めると出張コストがかかってしょうがない。これだけ普及してしまっている商品なので、どこの国籍の人であるかを問わず自己使用している人はたくさんいるでしょう。輸入税の納付に納得行かない人が続出して空港内の税関で口論が続出し、なかなか空港から出ることができないなんてことも起こってしまいますよね。こんなことをいつまで本気で続けるんでしょうかねえ。




 


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