呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国の最新情報を上海・東京・神戸を拠点に活動する株式会社TNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲が紹介します。

フランチャイジー探しのアウトソーシング

2012年02月20日 | 日記

 フランチャイズ展開を考えている企業にとって、フランチャイジー探しに頭を悩ませている会社はきっといるのではないかと思います。そしてこのような企業にターゲットを絞ったビジネスがあります。招商客という会社がありますが、この会社ではフランチャイジー探しをお手伝いする会社で、要するにフランチャイジー探しのアウトソーシングを受ける会社です。

  

 最近は中国内販がしばしば取り上げられますが、従来輸出ばかりを行っていた企業も同じく内販を課題と考えています。しかしながら、いい商品を持っていたとしても輸出ばかりを行っていた場合、中国企業であっても内販に関するチャネル事情を把握していなかったり、フランチャイズ展開を使用にもどのように進めていいかわからないという会社が少なくなく、こういった会社をターゲットにフランチャイジー探しアウトソーシングビジネスが考えられたということです。自らフランチャイジーを探すにはそれなりに投入も必要であり、その投入に見合った効果が上がるかどうかというのは見えづらいものがあります。同社はこういった企業にターゲットを絞って成功報酬でコミッションを受け取るというビジネススキームを開始したわけです。成功報酬ということは全く集まらなければ費用は発生せず、集まったら集まったなりに費用を支払うわけですので、自社で資金や資源を投入するのに比べると確かに良さそうです。

  実例が一件紹介されていましたので紹介します。「非誠勿」というかなりヒットした映画のタイトルと同じ名前の下着会社の例です(おふぃしやるサイトをどうしても見つけることができませんでした)。招商客ではこの会社の製品の特色に基づいて、単なる下着だけから男性用アクセサリー、Tシャツといった多品種の商品を取り扱うという戦略を策定し、おしゃれでかっこよく、イケメンの路線にポジショニングを置くというもので、これがうまくはまり短期間内で600余りのもの加盟店を集めることができたというものです。


 この他には、美太美厨という厨房用品を取り扱っている会社が2か月で50の加盟店を集めた例も紹介されています。

 


 ファンドも招商客に対して投資を行ったので、今後ますます積極的な展開が考えられます。こういう成功事例があるので今後引き合いも増えてくるかと思われます。フランチャイズビジネスに関しては以前セミナーを開催したことがあり、非常に興味を持っています。私としてもこういうところとジョイントして日系企業のフランチャイジー探しのお手伝いをしてみたいと思います。


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