ここのところスーパーや家電量販店等の小売店のサプライヤーに対する入場料のバッシング気味の報道が続いていたので、ひょっとするとそのうち入場料というものが規制されてなくなってしまうかもしれないと思っていたのですが、どうも逆の方向にあるようです。商務部のスポークスマンがスーパーの高額な入場料、リベート等に関して発生している問題に対して、「入場料問題は一定程度において合理性があり、市場化の家庭におけるひとつの正常な現象であるが、商品価格の上昇に影響をもたらしており、関連方面においてこれに対して規範化する文書をまさに起草している。」とコメントしております。要するに入場料は確かに問題を起こす要因になっているが、決して間違ったシステムではないということです。商務部では《小売商・サプライヤーの公平取引管理弁法》の中で六種類の不合理な費用を徴収してはならないと定めています。六種類の不合理な費用とは次のとおりです。
・ 契約を締結または継続することを理由に受け取る費用 ・ すでに国家関連規定に従って商品バーコードを取得し、そして小売商経営場所内で正常に使用することができるサプライヤーに、店内コード購入を要求して受け取る費用。 ・ 店内コードを使用するサプライヤーより実際のコストを超過するバーコード費用を徴収すること。 ・ 店舗改造、改修時に、サプライヤーより受け取る当該サプライヤーの特定商品販売エリアのために特に用いられない改修、装飾費。 ・ 販促サービスを提供せずに、祝祭日、店舗記念日、新店開業、再開業、企業上場、合併等の理由により受け取る費用。 ・ その他の販売商品と直接関係のない、小売商自身が負うべきまたはサービスを提供しないで受け取る費用。 |
実態的にはこの六種類の費用がまったく発生していないはずがなく、商務部もその実態はわかっているようです。わかっているのならまずそれを是正する方向に行かないといけないのに、なんと入場料というシステム自体は肯定的に捕らえています。これじゃあ入場料をバッシングする報道が続いてもなくなることはなさそうですね。