呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国の最新情報を上海・東京・神戸を拠点に活動する株式会社TNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲が紹介します。

展示会への出展をより大きなビジネスチャンスにするために

2013年09月26日 | 日記

 日本企業が中国市場開拓のために展示会に出展することがよくありますが、実際にその展示会にバイヤーとして見に行った中国企業の人と話す機会がありました。展示されている商品を見て、興味を持てば出展者と話し、名刺交換もするのですが、その後出展社からは何の連絡も来ないのが一般的だそうです。どうも展示会が終わるとするに帰ってしまう人が多く、日本に帰った後もあまり動いている様子でもなく、あとに続くような動きをする企業は多くないようです。せっかくのチャンスなのに残念だと思いませんか。実際にはコンタクトがあったとしても言語の問題もあってスムーズにいかないかもしれませんが、それでも全く連絡がないのもどうかなあと言うお話で、何とかならんものかねと相談されちゃいました。私も最近は調達先探しのお手伝いなんかもしたりしていますが、このような展示会後のフォローに関してもお手伝いしてみたいなあと思ってます。ただし、それにあたっては出展者側が単なるお付き合い出展ではなく本気で出展しているというのが条件になります。

 

 次に、これは台湾人の知り合いから聞いたのですが、「展示会に当たって事前に参加を呼び掛ける案内状を出す日本企業って少ないのでは」と言われたことがあります。感覚的には確かに少なそうな気がします。台湾系も含めてですが、多くの出展企業は展示会に自分たちのブースを見に来てもらうために案内状を出しまくるそうです。知っている企業に出すのはもちろんのこと、どこかから企業名簿を手に入れてその名簿にある企業にガンガン案内を出しているのはごく一般的なようで、それを話してくれた台湾人は実際にそうしてると話していました。どうして日本企業はそれをしないのかなあ(もちろん全部ではなくそういうところが多いということですよ)と不思議そうに話していました。

 

 展示会後のフォローと展示会前の集客の2点に共通すると思うのですが、せっかくのチャンスなのでもっと積極的に動いてもいいのではないか、積極的に動けばもっと前向きな展開になる可能性があるのではと思った次第です。なんとなく恒例行事のように同じ時期の同じ展示会に出展するだけで満足しているようなところもあるかもしれませんが、せっかくお金をかけて展示会に参加しているわけですから、もっと前向きな動きをすることでビジネスにつなげてほしいなあと思いました。


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