中国の加工貿易のメッカといえば広東省の深圳・東莞。今日は東莞のワーカー不足の状況について紹介します。
某電子工場:月給最高3800元・・・問い合わせ無し
某電子工場:月給3500元の横断幕、あわせて応募者を引き付けるために社内の余暇活動に関しても紹介。
某企業:昨年作成した求人横断幕がすでに色褪せいまだに工場玄関に掛かっている。
某自動車メーカー:1月に発表した最新の求人広告では経験者の月給最高6000元。
一見するとなかなかの待遇ですが、裏返せばこれだけの条件を出してもなかなか応募者がやってこないということでしょう。ちなみに給仕の模様はこんな感じです。
いうならば人材募集デスクですね。
最低給与1250元ですが、残業やら何やらで2500-3000元になるという内容です。
最低給与1100元、これに補助が200-300元加えられ、残業代は平日が9.5元/h、土日が12.5元/h。
上と同じ会社かと思いますが、時給9元での案内です。
横断幕による募集です。残業代が平日11.3元/h、休日15元/h、祝祭日22.59元/h。結構な金額です。最低賃金1250元ですが、3000元くらいすぐに行ってしまいそうです。
これも同じような感じですね。最低賃金1250元、残業代10.78元/h、休日14.37元、で最終的には2600-3500元になりますという内容です。
これは社内の余暇活動の紹介掲示板ですね。
求人デスクですね。この写真だけ見ますとちょっと物悲しいですね。
上海界隈でも場所によりますが月給2500元程度で雇っているところは春節後どうなるか戦々恐々としており、もっと市街地に近い工場では月給3000元程度で雇っているものの、定着率が良くないと聞きます。また、浙江省界隈でも春節を前にして離職した人が多数出た工場もあり、沿岸部のワーカー確保はかなり大変なようです。といっても今年に限った話ではないのですが。とにかく沿岸部ではもうなかなかやっていけないという声はよく聞きます。加えて中国が軍事的な威圧行動を取ったりしてますます日本サイドは引いてしまう。外交は駆け引きという人もいますが、ここまでやられるとさすがの大人しい日本人も黙っていられないというのはしょうがないと思います。
今までの騒動でも日本の報道の仕方に問題あり、中国はそこまでネガティブに考える必要ないという話もありましたが、アホとしか思えない海軍艦艇によるレーダー照射なんぞしてきたらちょっとかばいきれない状況になってきているように思います。いつまでこんなことを続けるのでしょうかねえ。日本にとっては本当に迷惑な話です。