呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国の最新情報を上海・東京・神戸を拠点に活動する株式会社TNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲が紹介します。

欧米系企業>日系企業なのか?

2009年03月04日 | 未分類
  よく巷では欧米系企業の給与水準は日系企業を上回るといわれる。余りにもしょっちゅう同じ事を聞くので私自身もそのように思っていたりする。最近日系企業の人事関係者へのヒアリングを行っているのだが、実際にそのように回答してくれた人もいたが、これとは違う話を聞くことができたので紹介しようと思う。返ってきた回答は次のようなものだった。

欧米系企業

・初任給はかなり低い

・職位が高い人の給与はかなり高い ・目標をこなせなければすぐにクビ

 

日系企業

・初任給は結構いい

・職位が高い人の給与水準は欧米系ほどではない

・雇用が安定

 



  これだけを見ると働く側としては日系企業である程度経験を積んで実力をつけて欧米系企業へ行くのが最も合理的な行動といえ、日系企業としてはせっかく育てた人材に抜けられてしまうというようにみえるだろう。確かにこれだけを見るとそうなのだが、必ずしも全てがそういうわけではないようだ。その理由としてはまず言語の問題があるようだ。日本語人材は必ずしも英語を話すわけではない。そのため、英語が不得意であれば欧米系でやっていくのが難しいだろうというのが一つ目。その次が日系企業の仕事の進め方に慣れ親しんでしまった人が欧米系企業に急に行って急に異なる仕事の進め方をやるように強いられても必ずしも適応できないだろうというのが二つ目だ。特に年齢が上がれば上がるほど柔軟性も失われてしまうので経験をある程度積んだ年齢の人にとってはより難しいのだろう。皆さんの職場での実態はどうだろうか?