深圳市の最低給与標準が7月1日より1000元に引き上げられることになった。細かくは下表のとおりになる。
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現行
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7月1日以降
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増加率
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特区内(福田区、羅湖区、塩田区、南山区)
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850元
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1000元
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17.6%
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特区外(宝安区、龍岡区)
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750元
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900元
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20%
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各地の最低給与標準は、今のところ上海市が960元、広州市が860元であることから、7月1日の時点では深圳市がトップになる。この数値に関して上海市と深圳市は抜きつ抜かれつの関係にありそのうちまた上海市辺りが抜き返すのだろう。
深圳市は外来労働人口が700万人以上いるものの、それでも人手不足状態にあり深圳市労働部門の統計によると74万人の労働者が不足しているとのことである。今回の最低給与標準引き上げにより労働者不足の解消を目指すとのことだが、一方で加工貿易政策の度重なる変更により多くの来料加工工場、特に労働集約型の工場の移転や撤退が多く見られるが、それでもなお人手不足ということは、逆に言えば今までどれだけ不足していたのかともいえるだろう。いずれにせよこのような状況の中、業種によっては企業側も以前と比べて採用がしやすくなっているそうだ。