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極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

MA米は秋の無駄花

2010年10月25日 | 時事書評




継続は 塵山ちりやまとなり 文化なり サンクスギブン 糟糠のきみ



Frederic Chopin : Mazurkas


【米とぎ汁と糠】

排水溝が詰まったというので、朝か
ら市の下水道部の職員?2名が駆け
つけ点検してもらう。白いスカムが
2~3キログラム程剥離されていたが、
溜枡のトラップは配管掃除の邪魔に
なるので外そうとするが外せないの
でこちらの方で手配する旨を伝え、
応対してくれた職員達は戻っていっ
た。

その後が大笑い。先ず、トラップ用
の4インチの塩化ビニル樹脂の取手
付エルボと取り外しに使うパイプレ
ンチを購入に走ったが、前者はナフ
コで取り扱っていない。後者は値段
が高すぎるので代わりにバールを使
うことにしたが、結局、外すことが
出来なかった。急遽、工事業者に依
頼するが、やはり、パイプレンチで
もバールでも取り外せなかったので
専用の電動鋸で、一旦、切断しトラ
ップ用塩ビエルボを再装着し完了。
工事費は3千円弱。


 

工具さえあればなんとかなるものだ
がと苦虫を潰すのだが、問題はスカ
ムの正体だが、何とお米のとぎ汁
含まれるヌカ(フィチン酸イノシ
トール
フェルラ酸 、γ-オリザノ
ール
などが含まれる) 。日本全国
でとぎ汁の1日当たりの排出量が千
トンという数字もあるというから驚
きだ。年間36万5千㌧排出されるの
なら法整備し、無洗米販売を禁止し
回収しバイオ燃料や医薬品、肥料等
に再使用するビジネスモデル
を『米
食品環境システム工学』で構築すれ
ば有効だと思うが如何に。

             

※現在、街角にある精米機コーナは
消え、生産販売元で精米洗米を委託
するので米の品種別精米レベル毎の
袋詰め販売に全て変わるのでそこの
手当をどうするかという問題が残る。

           
【MA米は秋の無駄花】




米のとぎ汁から思い出したので、MBS
の報道特集で『MA米巨額赤字の真
相』を取り上げていたMA米ににつ
いて下調べする。


累積赤字1500億円 財政圧迫する輸
入「MA米」とは?

ミニマム・アクセスとは、最低輸入
機会といわれ、高関税による輸入禁
止の撤廃を目的で作られた。過去(
1986年~1988年)において輸入実績
が国内消費の3%以下の品目に関して
は、低関税での輸入が決められた数
量まで一次関税(低い関税)で輸入
を、その枠を超えたら二次関税(高
い関税)の適用を行う制度で、家電
及び自動車の集中豪雨的或いは敵対
的貿易輸出の対抗処置として米国を
中心とした農産物の輸入促進策とし
て考案された制度といえる

但し、輸入量の義務付ではないが、
1986年から1995年にかけて行われた
通商交渉(ウルグアイ・ラウンド)
で、農産物へ将来的には初年度は国
内消費量の4%、6年間で8%まで拡大
することが義務付けられている。日
本は、米輸入について「輸入を行う
べきもの」とみなし全量を輸入。こ
の見解は、羽田内閣が1994年に「ウ
ルグアイ・ラウンド農業協定におけ
るコメのミニマム・アクセス機会の
法的性格に関する政府統一見解」を
提出。この中で「輸入機会を提供す
ること」とした上で「当該数量の輸
入を行うべきものと考えている」と
の見解を示した。



ただし、2008年の米の国際価格の高
騰を受けて状況は変化している。同
年4月22日に政府の輸入米の買入入
札で全く落札できない事態となった。
これにより、2007年度分の輸入量が
ミニマムアクセス枠に満たない可能
性が生じ政府は対応に苦慮している
という。1993年のウルグアイ・ラウ
ンドの合意以来、2008年現在まで、
米は年間77万トンの輸入枠が設定さ
れており、これらは主に米国、タイ、
オーストラリア、ベトナム産である。
また中華人民共和国産はそのうち約
1割を占め、ミニマムアクセス米と
して輸入されたもののうち、年間お
よそ千トン以上が無駄に廃棄されて
いるという(米にとぎ汁の1/365
)。


 

テレビでは今年の猛暑で作況と品質
が低下。通常、
生産量が落ちれば野
菜のように価格が上がるが、コメの
価格は長期的下落傾向にあり、新潟・
上越市の農家に厳しい経済状況を取
材している。また、民主党の目玉政
策である戸別所得補償制度は、コメ
価格が下がった分を補填するはずが、
コメ価格の下落傾向に拍車をかけて
いるのではないかと疑問を投げかけ
るが、これは米の過剰生産状態を助
長する作用制度
ともいえる。


 筒井信隆

MA米に巨額の税金を投じても、コ
メ価格を維持できないのではないか
と、政治家質問。筒井信隆農水副大
臣は貿易自由化を求める国際交渉の
中で、MA米の枠ががさらに広げら
れるのではないかとの懸念を示して
いる。

テレビからの感想では(1)農産物
の自給低下懸念の安全保障上の説得
力が弱い→日米双方過剰生産状態下
での保護貿易政策。(2)工業製品
輸出量で食料輸入量がバランスし生
産枠が決定され作用思考の問題(3)
財政危機克服・環境リスク本位制と
いう時代要請に反しているという3
つが気になる。

(1)は納税者の寛容さに依存する。
溝に捨てるような経済行動に対する
寛容さが問われている。(2)は、
例えば、農産物(牛食肉など環境負
荷量の大きいもの除く)特に、穀類
はカーボンニュートラルや生物多様
性、景観、国土保全といった、鉱工
業製品やガス・電力など生産過程の
環境負荷量と比べ小さいと考えられ
る生産物と同じレベル比較するのは
公正さが欠ける。換言すれば、自由
取引の前に、国際的な適正評価基準
を設ける必要がある(例えば、同一
自動車同一条件で生産したとして、
日本で生産したものと、インドで生
産したものとでは人件費の差が競争
力の主要因となるが、環境負荷費用
に差があれば加味されなければなら
ないという風に)。3つめは、輸入・
保管・廃棄するぐらいなら
輸入枠に
似合う金額を支払った方が合理的と
いう単純なことになる(
義務である
かないかということとは関わりなく
輸入量決定結果に対して)。

テレビでは減反ではなく輸出で国内
の米生産量の低下に歯止めを掛けよ
うとする動きも放送されていたが、
保護政策下の「自由競争」という米
国生産者らと同じ構図が見られ、申
し訳ないが思わず苦笑してしまった。
いや、
この事実を飲み込んだ上で、
関税引き下げを模索する以外<正義>
はない
と確信
する。これについては
あらためて「政策」として考察して
みたい。



出世もできずもう定年とは川柳では
ないが、自分は糟糠の妻と呼ぶにふ
さわしくないと思いつつ、勢いで詠
む。毎日の家事をこなすことの大変
さを排水溝の詰まりからうかがい知
ることができた朝の出来事に感謝。

                   

Frederic Chopin : Mazurkas

 

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