「おはようございます!」
昨日の朝、自販機でコーヒーを買おうとした時、
隣の部署の女性に明るい声で挨拶をされた。
パッと視界が明るくなった。
何か新鮮だ。
なにげない、当たり前の風景だけど・・・。
そんな挨拶をするのは久しぶりだった。
自分の部署の人たちとは、どんな挨拶をしていたっけ?
そんなことを思いながら、2階のオフィスに上がっていった。
コピー機から戻ってきた、ひとつ上の先輩とすれちがう。
「おはようございます。」
反応がない。聞こえなかったのだろう。
この先輩は、うちの会社で最も忙しい人間のひとりだ。
去年入社してきた中途の男性社員がいた。
「おはようございます」
彼は自分より年齢は一つ下だが、挨拶を使い分けるのも面倒なので、
自分は誰にでもそう挨拶する。
「おは$※%ざ※%す。」
何を言っているのか良く分からなかったが、反応はあった。
忙しそうにパソコンに一心不乱だ。
顔ぐらいあげてもいいと思うが・・・。
まぁ、構われてもめんどくさいけど。
でも、意識すると、気になるもんだ。
他の人とはどんな挨拶していたっけ?。
興味が湧いてきた。
上司が来た。朝はいつも不機嫌だ。
その不機嫌の中にも、不機嫌Aランク(普通に不機嫌)、AAランク(腫れ物状態)、AAAランク(触らぬ神にたたりなし状態)の違いがある。
もう10年近く一緒に仕事をしているので、その外見の微妙な違いがわかるようになった。
そんなこと分かっても、あまり得はないけど。
余計な意識をして、墓穴をほることはあるけどね。
「おはようございます。」
「おー、おはよう。」
今日はAランクのようだ。ふ~。
「おはようございます。」
中途入社の男性社員の声が聞こえた。
「おはようございます。」
意識して元気に挨拶を返した。
彼はぼーっと斜め前を見つめ、前を通りすぎていく。
また今日が始まるのか、とため息をついているよう・・・。
彼は前の会社では海外事務所の責任者をやっていた。
今の担当業務ではもったいない、と正直思う。
細かい仕事ばかりなので、彼の年にはこたえるだろう。
仕事のスピードも違うと思うし。
「おはようございます。」
女性社員の落ち着いた声が聞こえた。
彼女の安定した性格にはいつも助けられている。
今日はちょっと眠そうだな・・・。
「おはようございます。」
丁寧な女性の声が響く。
彼女は同期社員だ。
同期の自分にも会釈をして通りすぎる。
ことらも思わず会釈で返してしまう。
「おはよう~」
先輩社員だ。
彼が来ただけで、周りの様子が明るくなるのが分かる。
今日はいつもより、ちょっと遅めだからか、少しあわてているようだ。
最後に、直接の上司ではないが、大ボス登場。
「おはよう」「ウ~ス」
席に座るやいなや、部下に質問・指示が飛ぶ。
通勤の車を運転しながら、質問事項をメモするという。
いつものように皆と挨拶をしているが、それぞれ違っていて面白い。
自販機の前で挨拶をされなければ、そのままなにも感じなかった。
ただ、ひとつ気になることがあった。
男性と女性の挨拶での大きな違い。
女性は、必ずこちらの目をみて挨拶がある。
男性は、声だけ。顔を向けることさえも殆どない。
これにはびっくりした。
自分は今までどんな挨拶をしていたのだろうか。
ぞーっとした気分になる。
男性同士は信頼関係があるから、余計なことは省いている?
いや・・・。
以心伝心が働くならば、仕事ももっとスムーズに運ぶはずだ。
今のうちの部署では残念ながらそういう意識は薄い。
正直、甘えだ。
仕事さえちゃんとやってりゃいいんだよ。
そんな声も聞こえる。
でも、仕事以外のものも大切にすれば、もっと仕事もうまくいく。
まぁ、当たり前のことなんですけどね。
うちの男性社員は自分も含めて、仕事の性質上、外に行くことがあまりない。
世間様のことを知る機会が少ない。
自分の会社のことしか知らない。
自分の会社の常識が、世間の非常識になっていることが多いのかもしれない。
この点で、女性社員はしっかりしている。
いい意味で、仕事(会社)がすべてではない。
見習わなくては。
まぁ、当たり前のことなんですけどね。
たかが挨拶。されど挨拶。
今日の読書
8月24日より読書記録は以前のノートへ移行。
その一言で読んできてた「ふふぅ~ん挨拶ね♪」って感じの気分が吹っ飛びました(・・;)僕は設計屋でパソコン(CAD)を良く使います。でも、オペレーター寄りなので、会話はほとんどありません。その中でも挨拶してくる感じの人っているんですよね。今度こっちから声をだして挨拶してみます♪(反応を楽しみなら・・・笑)