息子が異常にパソコンに興味を持つようになった。
キーボードを叩いていると、すぐに見つかり、息子に邪魔をされて作業が中断する。
彼が起きている間は、殆どネットにつなげなくなってしまった。
彼のパソコンへの興味は異常だ。
いっちょ前にキーボードの前に陣取り、狂ったように叩きまくる。
スクロールなんぞも器用にやったりもする。
とは、言っても彼は1歳1ヶ月。
何が楽しいのやら。『おかぁさんといっしょ』を見ても、ここまで集中しない。
モニターに釘付けになっていたと思っていたら、突然笑い出したりもする。
何か見えないものが、彼には見えたりするのだろうか?
彼にとってはパソコンは、生まれた時から存在する。
自分たちにとっては最近やっと慣れたきた最新機器が、
彼には当たり前の単なる道具。
お金中心主義、断末魔の資本主義、自分だけが大事という考え。
世間では、当たり前になりつつある常識は、彼には非常識であってほしい。
「おはようございます!」
昨日の朝、自販機でコーヒーを買おうとした時、
隣の部署の女性に明るい声で挨拶をされた。
パッと視界が明るくなった。
何か新鮮だ。
なにげない、当たり前の風景だけど・・・。
そんな挨拶をするのは久しぶりだった。
自分の部署の人たちとは、どんな挨拶をしていたっけ?
そんなことを思いながら、2階のオフィスに上がっていった。
コピー機から戻ってきた、ひとつ上の先輩とすれちがう。
「おはようございます。」
反応がない。聞こえなかったのだろう。
この先輩は、うちの会社で最も忙しい人間のひとりだ。
去年入社してきた中途の男性社員がいた。
「おはようございます」
彼は自分より年齢は一つ下だが、挨拶を使い分けるのも面倒なので、
自分は誰にでもそう挨拶する。
「おは$※%ざ※%す。」
何を言っているのか良く分からなかったが、反応はあった。
忙しそうにパソコンに一心不乱だ。
顔ぐらいあげてもいいと思うが・・・。
まぁ、構われてもめんどくさいけど。
でも、意識すると、気になるもんだ。
他の人とはどんな挨拶していたっけ?。
興味が湧いてきた。
上司が来た。朝はいつも不機嫌だ。
その不機嫌の中にも、不機嫌Aランク(普通に不機嫌)、AAランク(腫れ物状態)、AAAランク(触らぬ神にたたりなし状態)の違いがある。
もう10年近く一緒に仕事をしているので、その外見の微妙な違いがわかるようになった。
そんなこと分かっても、あまり得はないけど。
余計な意識をして、墓穴をほることはあるけどね。
「おはようございます。」
「おー、おはよう。」
今日はAランクのようだ。ふ~。
「おはようございます。」
中途入社の男性社員の声が聞こえた。
「おはようございます。」
意識して元気に挨拶を返した。
彼はぼーっと斜め前を見つめ、前を通りすぎていく。
また今日が始まるのか、とため息をついているよう・・・。
彼は前の会社では海外事務所の責任者をやっていた。
今の担当業務ではもったいない、と正直思う。
細かい仕事ばかりなので、彼の年にはこたえるだろう。
仕事のスピードも違うと思うし。
「おはようございます。」
女性社員の落ち着いた声が聞こえた。
彼女の安定した性格にはいつも助けられている。
今日はちょっと眠そうだな・・・。
「おはようございます。」
丁寧な女性の声が響く。
彼女は同期社員だ。
同期の自分にも会釈をして通りすぎる。
ことらも思わず会釈で返してしまう。
「おはよう~」
先輩社員だ。
彼が来ただけで、周りの様子が明るくなるのが分かる。
今日はいつもより、ちょっと遅めだからか、少しあわてているようだ。
最後に、直接の上司ではないが、大ボス登場。
「おはよう」「ウ~ス」
席に座るやいなや、部下に質問・指示が飛ぶ。
通勤の車を運転しながら、質問事項をメモするという。
いつものように皆と挨拶をしているが、それぞれ違っていて面白い。
自販機の前で挨拶をされなければ、そのままなにも感じなかった。
ただ、ひとつ気になることがあった。
男性と女性の挨拶での大きな違い。
女性は、必ずこちらの目をみて挨拶がある。
男性は、声だけ。顔を向けることさえも殆どない。
これにはびっくりした。
自分は今までどんな挨拶をしていたのだろうか。
ぞーっとした気分になる。
男性同士は信頼関係があるから、余計なことは省いている?
いや・・・。
以心伝心が働くならば、仕事ももっとスムーズに運ぶはずだ。
今のうちの部署では残念ながらそういう意識は薄い。
正直、甘えだ。
仕事さえちゃんとやってりゃいいんだよ。
そんな声も聞こえる。
でも、仕事以外のものも大切にすれば、もっと仕事もうまくいく。
まぁ、当たり前のことなんですけどね。
うちの男性社員は自分も含めて、仕事の性質上、外に行くことがあまりない。
世間様のことを知る機会が少ない。
自分の会社のことしか知らない。
自分の会社の常識が、世間の非常識になっていることが多いのかもしれない。
この点で、女性社員はしっかりしている。
いい意味で、仕事(会社)がすべてではない。
見習わなくては。
まぁ、当たり前のことなんですけどね。
たかが挨拶。されど挨拶。
今日の読書
8月24日より読書記録は以前のノートへ移行。
夏休みも明日で最後だが、今年はゆっくりできて、いい休みだった。
親にも、初孫とゆっくり過ごしてもらって、満足してもらえたようだ。
連休に、家族や友人など仕事以外の人たちと付き合うと、
いろいろな自分を思い出す。
会社員である自分は、ほんの一部分でしかない。
それなのに、日常に追われている自分は、
あたかも今の会社の自分が、人生のすべてと思ってしまう。
「なんのために働いているのか?」
幸せに暮らすためだべさ。
家族と友人と楽しく暮らすためだべさ。
蝉の合唱を聞きながら、自分の良心(?)がそう叫んだ。
「会社のために働いているんじゃないの?」
「社長や上司のためじゃないの?」
「仕事が楽しくて、給料がもらえるからじゃないの?」
いいえ、違います。
私にとって仕事は人生の大きな一部ですが、やはり手段です。
目的ではありません。
仕事が、自分の幸せに繋がっていると実感できなければ、
アプローチを変えるだけです。
当たり前の当たり前。
普段は、こんなことも忘れてしまっているなんて・・・。
夏休みの読書
人を動かす(デール・カーネギー/創元社)
渋谷ではたらく社長の告白(藤田晋/アメーバーブックス)
靖国論(小林よしのり/幻冬舎)
斎藤一人15分間ハーッピーラッキー(舛岡はなえ/三笠書房)
変なひとの書いたついてる話(斉藤一人/総合法令)
超右脳語りかけ英語トレーニング(七田眞/総合法令)
実家に帰った時に、昔読んだ本を発見。
デール・カーネギーの『人を動かす』(創元社)。
初めて読んだのは、確か二十歳の時。
人間と人間関係の本質を見事に説いたこの本に、感動した思い出がある。
社会人になりたての頃に、再度各章のまとめを読んだ時には、
世の中そんな甘くないよ、などと生意気を言っていたが、
改めて読んで見ると目から鱗が落ちまくりであった。
文字やキーワードだけ見ると、いろんな本ですでに書かれていることばかりのように見えるが、その内容は深い。
最近英語の原書を読んでいたが、理解が浅かった。
例えば、第一章・第一節~『盗人にも五分の魂を認める』
(以下引用)
「おれは働き盛りの大半を、世のためにつくしてきた。
ところが、どうだ・・・。
おれの得たものは、冷たい世間の非難と、お尋ねものの烙印だけだ」
と嘆いたのは、かつて全米を震え上がらせた暗黒街の王者アル・カポネである。
(引用終わり)
犯罪人でさえ、自分が悪いとはぜんぜん思っていないのだ。
この本のエピソードは古いが、登場人物は有名で特徴的なので、理解しやすい。
自分の身近なケースがいろいろとイメージできる。
自分の会社での管理職たちを思い出した。
どうして彼らは「私が悪かった」と言えないのかと、情けなく思っていたが、
今になるとかわいそうに思える。人間は思い込みの動物。
自分も、もちろんそういう時があるし、同じレベルになってはだめだ。
「理解してから理解される」
『7つの習慣』のコヴィー博士も言っていたっけ。
初めのエピソードから、頷きの連発でした。
ネットで調べてみると、オーデオCD版が発売されていたので、衝動買い(注文)してしまった。
こういう本は、何度も繰り返したいので、聞くほうが自分にはあっているから。
最近は、一度読んだ本は読みっぱなしだったが、たまには昔の本も読み返してみたい。
新しい発見がありそうだ。
やっぱり実家はいい。
実家といっても神奈川で同じ首都圏なのに、
なんでこんなに、空気・緑・音が違うのだろう。
すーっと溶け込んでいくんだよね。
普段はうるさい虫の音も、実家では心地よく聞こえる。
実家を離れてから10年。
それ以来ずっと埼玉にすんでいるが、
今になっても馴染めない気がする。
実家に帰ると素の自分に戻れるのがわかる。
いつかは神奈川に戻るつもりでいたけど、予定は早くなるかも。
転職を機に引っ越してもいいか。
息子と実家であそんでいると、自分の昔を思い出す。
自分の昔のアルバムを見てこんなに似ているいるとは思わなかった。
息子が母と遊んでいるのを見ると、まるで昔の自分のビデオテープを見ているようで恥かしくなる。
実家の滞在中、本当の自分を取り戻せる気がする。
今日はよく寝た。
子供と一緒に2回も昼寝をしてしまった。
でも、まだ眠い。
久しぶりにマッサージに行ったら、体がガチガチと言われた。
いつもは、施術が始まると、気持ちよくてすぐに眠たくなるのだが、
今日は、マッサージが始まっても何も感じず、突然いつもとは違う痛みを感じた。
よほど疲れが溜まっていたのだろう。
筋肉がまさに鎧のようになっていたようだ。
この夏休み中しっかり休んで、ロボットのようになった自分を元に戻したい。
今日の英語
How To Win Friends & Influence People (Dale Carnegie)
いつのまにか夏休みへ突入!
7月の韓国出張から始まり、先週までのインド出張まで、
瀧のように仕事が流れ込んできて、瞬く間に時間が過ぎてしまった。
最近、1週間前のことも忘れてしまう。おいおい、いったい何歳だよ。
今日の帰宅中の電車の中で、やっとホッとできた。
座席に座り、何気なく首をまわすと、痛みが走る。
仕事中はまったく分からなかったけど。
よほど体も心もコチコチになっていたのだろう。
体と心の鎧がドッカっと外れる音が、聞こえるような気がした。
今年は、勤続10年の海外研修に参加できることになっていたが、
参加すると、半年以内は退職が出来なくなるので辞退。
なんといっても、夏休みが半分になってしまうのはツライ。
だからこそその分、今年の夏休みは有意義に過ごしたい。
夏休みの計画
(0)体を休める
(1)実家に行く
(2)母親がいなくても、息子を寝かしつけられるように練習
(3)読書最低5冊
(4)洋画ビデオ最低5本
(5)TOIEC問題集を1回は通してやる
(6)職務経歴書のまとめ
(7)適性検査受験
(8)自分の方向性を固める
(2)の息子を寝かしつける練習がおおきな山だ。
9月にカミさんが入院することになっているので、必ずマスターせねばならない。
寝たいなら、勝手にコテンと寝てくれればいいのに、それができない。
不思議だね~、赤ん坊って。
なんといってもこの夏のメインイベントは、(8)の自分の方向性を固めること。
今後の方向性を明確して、秋からの活動を計画的に進められるようにしたい。
とはいても、まずはゆっくり体を休ませなきゃね。
明日は死ぬほど寝たいと思います。
今日の英語
超右脳おしゃべり英語リスニング(七田眞)
税理士でコンサルタントの友人から電話があり、叱咤激励(?)の言葉。
すべては納得できないが、考えさせられること多々あり。
「今、自分がやっている仕事は本当におまえだけがやる仕事なのか」
(そうではないが・・・。)
「ひとりで残業や休日出勤するなんてナンセンス」
(終わらないから。他にやる人がいない。)
「優先順位を考える。終わらない仕事は上司や周りにも関わらせること。」
(上司は自分とは関係ないと思っている。)
「同じ部署の仲間に迷惑をかけたくないなんて、オマエのいい訳。」
(ん・・・・)
「辞めると決めているなら、仕事を周りに振ること。」
「そうしないと逆に、オマエが辞めた後、周りが迷惑する。」
(振る人間がいない・・・)
「仕事においては他人は自分のことを考えるのが精一杯。」
「他人はひとの仕事ことなんて考えていない。」
(そんなものだろうか?)
「誰もが、自分は忙しい、自分はいい仕事をしている、正しいと思っている」
(確かに、みな忙しいが・・・)
「聞く耳を持たない上司、感情的な上司には、余計な説明や反論はダメ。」
「大人の態度で対応する。不満を表す無難な方法は、帰ってしまうこと。
定時で帰ることは仕事上何も問題ない。」
(そうかも知れないが・・・。)
「自分が期待しているほど、会社も周りも、お前のことなんて考えていない。」
(それが現実かもしれない)
「自分は何を今の職場でできるのか、何を利用できるのか考える」
(何ができるっけ?)
正直、100%納得できないが、考えさせられる。
どうもドライすぎるように感じるが、男ばかりの普通の職場ならこれが、あたり前なのかもしれない。
今日の英語
The 21 Secrets to Success, Self-made Millionires(Brian Tracy)
超右脳語りかけ英語トレーニング(七田眞)
小泉内閣のマニフェストの柱は、郵政民営化。
その公約を守る以前に、マニフェスト自体を党員自らが破る状況。
「総理は俺だ!決めるのはおれだ」(小泉首相)
「君は変人以上だ!」(森元総理)
こどもの喧嘩。
どっかの会社よりも、ひどいかもね。
今日の英語
語りかけ英語トレーニング(七田眞)
Cnn English Express 8月号
今日の朝、まだ寝ている息子の寝顔を見ていたら、強烈な至福感。
こういうものって、何かをしたり、何かになったりして、得るものではなく、
自分の中にあるものを、ただ自然と感じるものなんですね。
今日の英語
Cnn English Express 8月号
The 21 Great Ways To Stay In Love Forever(Brian Tracy)
今日の読書
人生の旋律(神田昌典/講談社)
なんか最近当たり間になってしまった。
それにしても休日の仕事は、はかどるはかどる。
遮るものがないと、こんなに違うのか・・・。
ひとり達成感を感じて、自己満足。
でも、ぜんぜん終わってないんだけどね。
たくさんの爆弾を抱えていて、導火線についた火をあわてて消している感じ。
今日はなんとかその爆弾を順番に並べることができました。
爆発しませんように・・・。
『人は出逢うべき人とは必ず出逢う。
しかも一瞬早からず、一瞬遅からず。
しかし自分にその思いがなければ、
面前にその人ありといえどもそれを知らず。』
今回の出張のドタバタ移動中、いくつかの出会いと気づき。
なぜ、あの時間、あの空間に自分はいたのか?
セレンディピティ(幸運な偶然)?
1歳になった息子と10日ぶりに再会。
出張の前の半月くらいは、殆ど彼と会わなかったし、
出張前日の土曜日も、休日出勤してしまった。
彼はその日に妻の実家に行ってしまったから、
3週間ぶりに息子と会った感じ。
息子もすごく興奮している。
バッファローのごとくハイハイで突進してきた。
息子の顔がまた変わっていた。
生まれて6ヶ月位までは、自分にうりふたつだったが、
最近は、彼独特の顔になりつつある。
ちょっと寂しい気もするが、成長はうれしい。
週末はたっぷり彼と遊びたい。
出張で大きなミスをしてしまった。
関係者に頼めば、もみ消して、ごまかせる事でもあった。
でも、そうしないで本当によかった。
息子の顔をみてつくづくそう思った。
今日の英語
リスニング50分
本日やっとインドから帰国。
先週の金曜深夜(正確には土曜早朝)に滞在先のムンバイのホテルを発って、週があけた月曜の今日、やっと帰宅できた。
丸3日がかりの移動。
さすがに疲れたけど、久しぶりに、何もしない(できない)時間を過ごすことができた。
今回の出張は笑えるほど、毎日トラブルと学びの連続。
集大成って感じかな。
もう、思い残すことはありません。
出張中の読書
星の商人(犬飼ターボ/サンマーク出版)
30歳からの成長戦略(山本真司/PHP)
日本の常識、世界の非常識(竹村健一/幻冬社)
実践・交渉のセオリー(高杉尚孝/NHK出版)
人は生まれ変わる(船井幸雄/ダイヤモンド社)
成功の9ステップ(ジェームススキナー/幻冬社)