Kyoko AIHARA's Diary (Writer&Photographer) 相原恭子(作家&写真家)のブログ 

ヨーロッパ紀行、京都花街と着物、ビールとグルメなどをテーマに執筆、撮影、国内・海外での写真展や講演等。今日も良い日!

2010年12月16日(木) ベストは、ドイツでクリスマス 日本でお正月・・・。

2010-12-16 | ドイツ・ベルギー
ドイツでクリスマスを、日本でお正月を過ごす、というのが年末年始のベストな過ごし方だと思うのだが、あいにく今年は両方とも日本。

日本には日本の風情が、良さが、ある。
そうそう、先日は京都で、「事始め」へ寄せていただいたではないか。
美味しい日本料理も食したではないか。
すっぽん鍋も食したではないか。

だが、クリスマスの食べ物(あえてこう言いたい)は、ドイツ。

クリスマスには、ああして、こうして、机で仕事しつつも私の夢は広がる:
友達が訪ねてきて、暖かい部屋でローソクを灯して、ゼクトで乾杯したいな。
皆で、ああだこうだと、しゃべりたいな。(ドイツ人はたくさんしゃべる)
隣のおばさんが焼いてくれるシュトレンで、コーヒーを飲みたいな。
Zimtstern (星型のシナモンクッキー)も焼きたいな。
ナツメグやシナモンの香りが漂う部屋で、
夜になったら、Gans(ガチョウ)に詰め物をしたローストと赤ワイン・・・ああ、食べたいな。楽しみたいな。
青い恋ならぬ、青い鯉と白ワインもいいな。マイセンのワインがいいな。

雪の朝、クリスマスツリーに雪が積もって、長靴で散歩に行くのもよいな。
散歩の途中に、クナイペで、ケルシュを飲みたいな。






2010年12月15日(水) 瑞穂舞2010

2010-12-15 | お友達
今日はお友達のK.M ちゃんも出演する瑞穂舞の舞台「瑞穂舞2010 新たな舞踊詩のはじまり」があるのだが、あいにく観に行けなくてとても残念。

世界各地に様々な舞はあり、舞い方、形にも興味はあるが、舞う時の心のあり方、精神性にさらに魅かれる。
心を文字や言葉でなく表出するのが舞であり、踊りであるのだなぁと思ったり・・・。





2010年12月14日(火) 国際交流の夕べ 能と狂言の会 

2010-12-14 | 邦楽・お稽古
夕方から、「国際交流の夕べ - 能と狂言の会」
京都観世会館へ寄せてもらった。

各国の方々が京都で、Noh と Kyogen を鑑賞。
大蔵流・茂山千五郎師「すおうおとし(漢字変換できず)」
観世流・片山清司師 「船弁慶」。

仕舞と謡のお稽古をしているので、能と狂言の舞台は、もちろんぜひとも観たい。
さらに、着物、きもの、キモノから、来年着物に関する展覧会をするため、能装束を観るのはさらに興味深い。

12月の宵、貧乏閑なしも、「忙中閑あり」であった。

2010年12月13日(月) 井上八千代師 事始め

2010-12-13 | 京都花街
今日は「事始め」。
まだ年は明けないが、京都花街ではこの日からお正月に向けて準備を始め、一年のスタートとなる日です。

午前中から、井上八千代師のところへ寄せてもらいました。
祇園甲部の芸妓さん、舞妓さんが、「おめでとうさんどす」とご挨拶。
お鏡さんが並び、お正月。
きれいな着物の芸妓さん舞妓さんが次々と現れ、雅な雰囲気でした。

生憎の雨。
それでも蛇の目傘に、粋な情緒。

私は横浜育ち。
小さい頃、12月というと、「暮れボロ」などという言葉を聞いたことがあった。
年末はボロを着ていても大丈夫だが、お正月には新しい物を・・・という意味だろうか?

だから、子供ながらに大掃除やらお正月の準備やらで、落ち着かない12月は“灰色”に思えた。

だが、この時期、忙しくはあっても、
既に「お正月」と思って、新年に向けて準備するのは、逆に“晴れやかな”気分になる。

2010年12月12日(日) 茂山絹世さんの著書 「京都 奥の院へ」

2010-12-12 | お友達
今年10月に、先斗町の「水明会」を観た帰り、「井雪」さんへ寄ると、おかあさんが、
茂山絹世さんの著書「ないしょの京都 奥の院へ」を下さった。
今、ホテルで改めて読んでみた。
なるほど、文章は短いが、内容は勘所を突いている説明で、さすが!

茂山絹世さんに初めて会ったのは、1999年8月の先斗町の「ゆかた会」(鳴り物のおさらい会)だった。電話で話しただけで、会った事もない私を、内輪の会へ誘ってくれたのだ。

待ち合わせたのは、先斗町歌舞練場の入口。
「おはようさんどす」という舞妓さんの凛とした声に、ススキの簪が光り、暑いさなか、涼風が吹いたかのようだった。

この日が、“個人的に”京都花街と親しくなった最初の日だった。

絹世さんの紹介で、おさらい会の後、先斗町のお茶屋さん、芸妓さんと一緒に、喫茶店へ。
その後、皆で先斗町の路地を並んで歩き、そのままお勝手口からお茶屋さんへ入った。
気が付くと、私はおかあさんや芸妓さん、舞妓さんたちと、お台所の横の部屋でお茶を飲んでいた・・・。

それは、私にとって、予想もしなかった成り行きだった。
とても快い時間だった。


2010年12月11日(土) 上七軒のおかあさん

2010-12-11 | 京都花街
1999年以来、とても親しくしてくださっている上七軒のおかあさんを訪ねた。川端康成さん、里見とんさん、水上勉さんなど、文人はもちろん、多くの著名人が訪れたお茶屋さんだ。

おかあさんに、今度の本のために、舞妓さん芸妓さんの衣装について語っていただいた。

私が着物を着始めた頃、ついついおかあさんに聞きたくて、
「おかあさん、こういう小紋には、XXXの帯ではどうでしょう。帯締めはXX色では変ですか?」などと、忙しい時間にお騒がせしたが、親身になって色々教えてくださった。

今までに、おかあさんには、京都の「ここぞ」というあちこちの老舗へ連れて行ってもらった。名のあるお茶屋さんとなれば、どこへ行っても、お店の対応も通り一遍ではなく、一緒に居ると様々なことを見たり、感じたりした。

今日も、貴重なお話。おおきに。

2010年12月10日(金) 京都で図書館へ ロンドンの編集者サラ

2010-12-10 | 京都花街
午前中、京都府立総合資料館と京都府立図書館へ、さらなる資料を探しに出かける。
必要な資料が見つかり、嬉しい。

京都府立総合資料館へは、1999年に初めて訪ねた。
英語の本「Geisha」に使用する歴史的写真や資料を探しに行ったのだ。
その時、小さなネガや紙焼などたくさんあり、相当時間をかけて探した。
さらに、京都新聞社の方も協力してくださり、興味深い写真が揃った。

この英語の本が、私と京都花街を結ぶ最初の出版物となった。
懐かしい。

当時のロンドンの編集者はSarahといった。
彼女も私が撮影した写真や、歴史的写真にとても感激してくれた。
彼女とは毎晩の様に、メールのヤリトリをした。お互い意見が合わずに、立ち往生したことは数知れず。
だが、今、思い返すと、彼女は熱心できちんとしていた。

そして、私たちは一度も会うことなく、本は刊行された。
彼女はもうCarlton Books, UK にはいない。
今、どこの出版社で働いているのだろう。

2010年12月09日(木) 宮川町のお店出し

2010-12-09 | 京都花街
12月、南座の顔見世が賑わう中、お店出し。
早朝から、私も髪結いさんへ寄せてもらう。
さあ、今日から舞妓さん。

黒紋付、お盃、ご挨拶・・・
日常と特別な日の間に、“結界”がみられなくなった現代において、
一つの「規範」がここにはまだ生きている。

2010年12月08日(水) 西陣の織屋さんへ

2010-12-08 | 着物
昨日、忙中閑なし、貧乏閑なし、などと書いたが、
今日は、早起きに慣れない私も早朝から新横浜発京都へ。

某寺の住職さんが西陣の織屋さんへご案内下さった。

丹念な作業を、淡々とした集中力で、脈々と続ける姿。
写真を撮りながら、眺めていると、
これは「祈り」の一つの形態、に思えた。


2010年12月07日(火) 忙中閑なし 貧乏閑なし

2010-12-07 | 仕事
学生の頃のお茶のお稽古。
12月のことだった。
当時習ったお点前はずいぶん忘れたけれど、
お茶勺の御銘は?・・・というのが印象に残っている。
年末は「忙中閑あり」というのがあった。

師走、12月の慌しい中でも、一息つく心の余裕を・・・という粋な言葉だなと、子供ながらに思った。

忙中閑あり、という心のあり方は、
年末の多忙、年内に仕事やすることを無事に終えて、新たに、
「輝かしい新年を!」
というメリハリが背景にあってこそ、ではないだろうか。

お正月も日常の続きのままに過ぎて行き、行事と日常の間にあったであろうはずの“意識の結界”が薄れてゆく。

年中多忙で、単に忙殺されたまま、歳を重ねるのかしらん。



2010年12月06日(月) 伊達屋酔恭子 の一日

2010-12-06 | 仕事
このブログというか、日記は「恭子の日記」なんて至極真っ当なタイトルになっているのだが、当初、私は「“伊達屋酔恭子"の日記 (Kyoko Dateyasui's Diary)」か、「江戸の三味線屋お恭」にしようかと、真面目に考えていた。

ところが、「エエッ?!それはまた、余りに奇抜じゃないですか」と私のHPをリニューアルしてくださったPC先生がビックリして、HPの制作中、とりあえず「恭子の日記」と入れてくれました。
そして、何となくそのママになっています。



2010年12月05日(日) 京都取材の準備から「心」はダブリンへ

2010-12-05 | 英国・アイルランド
昨日の鳥さん、帰ってきてくれました!
また、白いヒラヒラが松の木についています。
よく同じようなものを見つけてくるものですね。
良かった!

次回の取材の資料を探そうと、天気が良いのにPCの前です。
図書館で友禅斎や西陣の本が見つかり、さっそくネットで手配。
仕事ではあるけれど、興味もあるので、読むのが楽しみです。

このところ本をたくさん借りたり、買ったのもあり、椅子の横に積ん読。
小泉八雲の「心」(「心」日本の内面生活の暗示と影響。ラフカディオ・ハーン著・平井呈一訳。岩波文庫。英語のタイトル「Kokoro」)の中の、居留地についての話は、八雲の視線で外国人と日本人の目に見えない葛藤が描かれている部分、「なるほど」と「我が意を得たり」。“因果応報の力”も、私も時々考えていたテーマであったし、出会ってよかった一冊。

1994年11月、ロンドンからダブリンへ飛んだのを思い出した。
なぜかといえば、ダブリンで、小泉八雲・縁(ゆかり)のホテルに泊ったからだ。

いつものように宿泊先を決めずにダブリンの街をそぞろ歩くうち、ふと見つけたホテルに彼の大きな肖像画が掛けてあって、ならば泊ってみよう・・・となったわけ。

その旅で、ダブリンからバスでゴルウエィへ出て、夕方、演歌の世界のような海鳴り、ウミネコ(?)の声が響く港から、イニシュモア島へ船で渡り、季節外れの島を自転車で一回りした。
シルバーブルーの入江に白鳥が浮かんでいたのは、悲しいほどに美しかった。
そういう入江を眺めながら、マーフィーやビーミッシュ、ギネスなどスタウトを飲んだのはひどく美味であり、忘れ難い。

小雨が降る中、ゴルウェイの町で、手相とタロット占いをしてもらったのも忘れ難い。
その時に言われたことは、今現在の自分の姿であるような気がする。


2010年12月04日(土) 鳥さん帰って来て!

2010-12-04 | 隠れ家・庭仕事
いつまで庭の掃除か・・・と思われそうだが、仕事やお稽古(?)事の合間にしているので、時間がかかります。

松の枝の上の方に、白いものがヒラヒラしているで、竹ぼうきで落ち葉を落としながら、思わずその白いものを払った!
すると、小さな灰色っぽい鳥が、一目散で飛び立った。
見上げてみると、小さな卵が二つ・・・。

あ~、鳥の巣だったのね。

この暴風雨の中、木の上で、よく頑張って永らえたものです。
なのに、なのに、私が半分壊してしまったなんて。
何と悲しい。
鳥さんごめんね。
少し、松葉をつけて、直したのだけど、うまくゆかないわ。

鳥のお母さん、明日は帰って来て!
松葉でお家を補強してね。




これは、去年の今頃、ベニスで、ホテルの窓から見た鳥。
さっきの庭の鳥さんと比べると、強そう!

2010年12月03日 風雨と私の雪だるまと松葉

2010-12-03 | 隠れ家・庭仕事
昨日、庭の木蓮の大きな葉や梅の葉を掃除して、ようやくきれいになったと思ったら、夜なかの風雨。
鎌倉で竜巻・・・と報道されたが、ここも風の音がものすごく、夜なかに何度も目が覚めて朝になったら疲れてしまった。

今日も、まだ強風でイングランドの海辺を思わせるようなダイナミックな気象状況である。

玄関へ出ると、松の葉がガレージに山盛りになって落ち、私の愛車(自転車)は無残に倒れ、戸口に置いてあった雪だるまの人形は身長130cm・・もあるのに、どこかへ消えた。
「これは捜索願を出さないと・・・」と思っていると、ご近所の美しい奥様が、お家の前にあったと雪だるま君を届けてくださった。
ありがとうございます。
こんなに大きくなった雪だるまを家に置いておくのは大変なので、誰か大事にしてくれる人が、もらってくれないかしらと思っていたのだが、顔は可愛いし、なんだか愛着がわいてしまって、人にはあげられないなぁ。

さて、松の木を眺めると、枯れた葉が風雨でほとんど落ち、緑が美しい。
手入れした粋な松もいいけれど、すくすくと、緑がいっぱい、思うように育っている松も、見ていると気持ちがよい。
毛虫さんも枯れ葉の間から出てきて、モンキチョウの雄も飛んできて、皆が生き生きしている。
植物や小動物が、うれしそうにしている様子を見ると、私も幸せな気持ちになる。
いわんや、人間をや・・・。
幸せそうに、生き生きとしている人は、周囲の人にも幸せを与えているのね。きっと。


2001年12月2日(木) 庭掃除の後 忘年会

2010-12-02 | お友達
今日は隠れ家へ。
「ちょいと、管理人、庭掃除は如何に?」
あらら、やっぱり私がしないとダメなのね。

ライオンさんも(超猛犬がに居りまっさかい、気いつけとくれやす!?)、メダカのクレオパトラも、そのお付の3匹も元気でうれしい。

庭の木蓮の下、落ち葉がてんこ盛りになり、玉砂利の上も落ち葉、落ち葉。
今年は落ち葉が多いです。猛暑で、葉っぱがたくさんできたのかしら。
それをお集め、巨大袋7袋なり。明日はゴミ捨てです。

さて、夜から、近くの某店で忘年会。
長年のお友達というか知人T氏のアレンジでお集まり。
話に花が咲き、有意義で楽しい時でした。

タクシーX分で隠れ家へ戻れるご近所というのも、うれしく、
皆さん、ありがとうございました。