Kyoko AIHARA's Diary (Writer&Photographer) 相原恭子(作家&写真家)のブログ 

ヨーロッパ紀行、京都花街と着物、ビールとグルメなどをテーマに執筆、撮影、国内・海外での写真展や講演等。今日も良い日!

2010年12月22日(水) 旦那さんは光源氏の心意気?

2010-12-22 | 京都花街
京都花街の本の原稿、今日はここ数日には珍しく、楽々と、愉しく進んでおりまする。

あるおかあさんの10歳くらいの頃の写真(戦前)を見ながら、当時の「少女さんの宴会」(9・10歳くらいの仕込みさんがお酌する宴会)について書いていると、光源氏が若紫に出会うシーンが思い浮かんだ。

・・・18歳の光の君は、10歳くらいの愛らしい女の子に出会う。
「雀の子を犬君が逃がしてしまった」と泣いているその子は、まだホンノ子供だ。
「あらあら、いつまでもおネンネで、こんなに幼くて困ったわねえ」と言われている
その子は、他の子供とは全く違って、美しい!!

『成長したらどんなに綺麗な女性になるだろう』と、光源氏は色っぽい想像をしながら、
その女の子を、自分好みの女性に育て上げようとするのであった。・・・

花街の“正統派旦那さん”の心意気、まさに是でしょうねぇ。

(この本、淡交社から来年5月に刊行されます!)