Kyoko AIHARA's Diary (Writer&Photographer) 相原恭子(作家&写真家)のブログ 

ヨーロッパ紀行、京都花街と着物、ビールとグルメなどをテーマに執筆、撮影、国内・海外での写真展や講演等。今日も良い日!

2019年4月22日(月)連載四回目 スペイン バスク地方 オンダリビア 朝日新聞デジタル&Travel 

2019-04-22 | ヨーロッパ
今日の記事はオンダリビア。

(旅の記憶は、スペイン・バスクからアンダルシーア、さらに北米・マイアミへ。
頭の中の引きだしがす~と開きました。)

マドリードからサンセバスティアンへ。
さらにバスでオンダリビアに到着。

フランスとの国境の町。
海風が吹き抜ける大人のリゾート。
おいしいピンチョスや、あか抜けたレストランでも知られます。

シードルはやみつきになる爽やかな自然の味わい!
書いているうちに、また飲みたくなりました。

ボートでたった7分。
フランスのアンダイエへ気軽に行き来できるのも魅力。
地続きのヨーロッパに暮らすヨーロッパ人も、やはり「他国」へ行くと開放感を感じるようです。

ここに別荘を持つフランス人は少なくありません。
自由時間の愉しみは、人生を豊かにしますね。きっと。


パラドールの窓から。

ーーー
スペインといえば、学生のころから何度も旅しました。
国際交流基金の主催、日本大使館の協賛で
「日本文化の豊かさ 舞妓と芸妓の世界」というタイトルで、
マドリード、バルセロナ、グラナダ大学、サンティアゴ大学、マラガ大学、セゴビア大学など七都市の大学や文化センターで講演もしました。
私の本「Geisha - A living tradition」が基になっています。

間借りというか、ホームステイで、
アンダルシーアのマラガに夏の間、数か月滞在したこともありました。
丘の上の美しいお家でした。

ところが、
毎日お祭りとパーティー騒ぎのアンダルシーア人について行くのは大変。
家のご主人(病院の勤務医)は、午後三時過ぎに帰宅して、
昼食。シエスタといっても、グーグー眠るのでもなく、ソファでうつらうつら。

そして、午後8時頃から午前3時、4時までパーティーやらへ出かけて、
なんと!朝の6時にはもうバイクで病院へ出勤。
(バイクが発進する音がするので、寝ている私にもわかる!毎朝起こされた~)
この元気は、闘牛への情熱とバイタリティーと根っこは同じと思われます。

バスクはまた別世界!
落ち着いた感じです。

そうそう、バスクといえば北米マイアミ取材中、
夜から始まる「ハイアライ」というスポーツ観戦を勧められました。
観戦して「賭け」るのです。

常に好奇心いっぱいの私は、一人でも、もちろん観に行きました。
ビギナーズラックで、ちょっとだけ勝ちました!
ホテルへ戻ったのは夜中の1時過ぎだったか・・・。
この「ハイアライ」のルーツはバスク地方だそうです。

カタルーニャ地方の独立の機運やら、各地でそれぞれの地域へのアイデンティティーの強さを感じます。






2019年4月15日(月)連載三回目 イタリア 聖地オローパ 「魅せられて 必見のヨーロッパ」 朝日新聞デジタル&Travel

2019-04-15 | ヨーロッパ
ドイツの雑誌で見た一枚の写真に魅かれて
イタリア ピエモンテ州へ旅した時、「聖地オローパ」へ足をのばしました。

一枚の絵、一枚の写真、一行の文章・・・
そんな小さなモノや事との出会いから、人は旅立つのかもしれません。


(写真をClickすると「朝日新聞デジタル&Travel」の連載記事
~ 大いなる静けさ 聖なる山「オローパ」イタリア・ピエモンテ~が開きます )

初秋。参拝客が少なく寂しいような日。
一人で階段を昇って行くと、
俗界と離れて、聖域に至るような気持ちになりました。

空も、霧も、色づいた木々も、
清く澄み切って見えました。

大いなる沈黙の中で、静かに、自分の中にあるもう一つの自分を発見して、
無意識のうちにその自分と対話しているように思えました。

貴重な旅・・・。
旅とは、時に、「自分の内面への旅」かもしれません。








2019年4月8日(月)連載二回目 クロアチア モトブン 「魅せられて 必見のヨーロッパ」 朝日新聞デジタル&Travel

2019-04-08 | ヨーロッパ

朝日新聞デジタル&Travel
<魅せられて 必見のヨーロッパ>
本日 連載・第二回 「美しい丘の町で特産のトリュフざんまい」
     クロアチア/モトブン です。



上の写真を「Click」すると、私の連載ぺージが開きます。

イストラ半島の美しい丘の町、モトブン。
360度の眺望絶佳な旧市街で、
おいしいワインやトリュフのお楽しみ!
絵に描いたモチ、でなくて
写真に撮ったトリュフですが、見てみてくださいね。

ーーーこぼれ話
モトブンの旧市街で出会った女性が、夕食の後で実家へ案内してくれました。
丘を降りて、25分くらいか(?)村の細い道をガンガン走りました。
そこもまだモトヴンです。
道沿いにお家が点々とあり、丘陵地帯や林が続く長閑な風景。
癒されるな~と思っていと、
彼女のお家で優しそうなお父さんが歓迎してくれました。
遠来の客、ですね、私はきっと。

かなり広い農家で、暖炉のあるお部屋へ三人で座りました。
自家製のオリーブオイルとワイン、パン、オリーブの実などでもてなしてくれました。
白ワインも、オリーブオイルも、おいしい!
この辺りの家々では、このように各家庭で色々なものを作っているそうです。
良い気分になって、英語で(モトブンの人たちはイタリア語も得意!)あれこれ冗談を言い合っているうちに、午後10時すぎ。
早く帰らないと!(明日はまた早起き。アドリア海へ出てプーラ、さらに沿岸を走り、ドブロブニクまで取材は続きます。) 

街灯もあまりないくらい道を、彼女の車はスゴイ勢いで走り、一路、
遠くに見える灯りのともった「美しい丘の町」へ帰還。

あの夜の漆黒の空と静けさと緑の香が、今もありありと思い浮かびます。
旅の出会いは新鮮に、いつまでも!