Kyoko AIHARA's Diary (Writer&Photographer) 相原恭子(作家&写真家)のブログ 

ヨーロッパ紀行、京都花街と着物、ビールとグルメなどをテーマに執筆、撮影、国内・海外での写真展や講演等。今日も良い日!

2018年3月28日(水) ドイツツアー 今年9月28日から10月7日 (*‘∀‘)

2018-03-27 | 講演/写真展 日本国内にて &相原恭子同行ツアー

ドイツビール 南ドイツ紀行
オクトーバーフェスト、カンシュタットの祭、世界最古の今も醸造を続けるビール醸造所「ヴァイエンシュテファン」、世界最古の今も醸造を続ける修道院醸造所「ヴェルテンブルク」、バイエルン王家直系の王子の醸造所「カルテンベルク醸造所とレストラン」、ヘッセの故郷カルフなど、見所満載の旅です
朝日旅行さんのパンフレット/超速報版 より  お問い合わせ:電話(03)6858-9822 


→→→ ドイツビールとなると、私は何だか熱がこもってしまいます(#^^#)


「カルテンベルク醸造所」にて、王子と著者・相原恭子氏 (画像提供:相原恭子氏)



「ホーエンツォーレルン城内部。今もヨーロッパ貴族のレセプションなどが行われる。



ビールを飲む修道女たち ヴェルテンブルク修道院のレストランにて 



著書「もっと知りたい ドイツビールの愉しみ」(岩波書店)文・写真 相原恭子



著書「ドイツ地ビール夢の旅」(東京書籍)文・写真 相原恭子


講師挨拶
20代の頃から暮らし、各地に友人知人がいるドイツ。今もドイツ各地を取材しながら、ビールや食文化、ドイツの歴史や美術、現代のライフスタイルなどを探求しています。今回は、現在も醸造を続ける世界最古の醸造所「ヴァイエンシュテファン」(ミュンヘン工科大学として、最新の醸造技術を研究)、絶景のドナウ溪谷に佇む世界最古の修道院醸造所「ヴェルテンブルク」、バイエルン王家の王子様が経営する「カルテンベルク醸造所」(お城のレストランでバイエルン王家の料理を味わいます!)など、ぜひ訪ねたい美しい風景に囲まれた醸造所を見学。各地の新鮮な地ビールと美味しい郷土料理も愉しみます。「カンシュタットの祭」と「オクトーバーフェスト」の2つの有名なお祭りを見物できる稀有なチャンスでもあり、ドイツの発砲ワイン“ゼクト”の最古の醸造所がある美しい街エスリンゲン、ヘッセの故郷カルフ、王様の壮大な城「ホーエンツォーレルン城」、大聖堂で知られるウルムなど、毎年ドイツを旅する私がお勧めするとっておきのデスティネーション満載です。いつも楽しいお仲間でよい旅です!お一人参加の方もお気軽に、ご一緒しませんか。(講師 相原恭子記)


予定段階の日程(変更の可能性あり)

第一日目 成田又は羽田(午前) ✈ 欧州経由 ✈ (夜)シュットゥットガルト  
午前:成田又は羽田より欧州経由にてシュトゥットガルトへ。
夜 :着後、専用車にてホテルへ。  〔シュトゥットガルト泊〕
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第二日目 シュットゥットガルト  ホーエンツォレルン城  エスリンゲン シュトゥットガルト
午前:ロマンチックな古城ホーエンツォレルン城◎を見学します。その後、ブドウ畑に囲まれた可愛らしい街エスリンゲンへ。ケスラー・ゼクトの醸造所◎にてドイツの発泡ワインにて試飲と見学。
昼食:エスリンゲンの「ディッカートゥルム」にて昼食を。
午後:シュトゥットガルトへ戻ります。希望者の方は、カンシュタット祭りへご案内します。  
〔シュトゥットガルト泊〕  


第三日目  シュトゥットガルト  マウルブロン  カルフ  ウルム 
午前:マウルブロン修道院◎を見学した後、ヘルマン・ヘッセの故郷カルフを訪れます。
昼食:カルフのビストロ「マウルテッシュレ」にて昼食を。
午後:世界一の高さの塔を持つウルム大聖堂◎を見学後、散策を楽しみます。  〔ウルム泊〕
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第四日目  ウルム  ミュンヘン
終日:ミュンヘンへ。オクトーバーフェスト祭りへご案内します。
夕食:ビール醸造所直営レストラン「シュナイダー」にて夕食を。      〔ミュンヘン泊〕

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第五日目  ミュンヘン  カルテンベルク  ヴァイエンシュテファン  レーゲンスブルク
午前:バイエルン王家の末裔ルイポルド王子の醸造所◎を見学し、昼食は王家のレシピを再現した「スペシャル料理」をお楽しみください。
午後:世界最古のビール醸造所ヴァイエンシュテファン醸造所◎と古城醸造所ブラウアライ・ラウ◎を訪問し、試飲を楽しみます。その後、レーゲンスブルクへ。
夕食:「ビショフスホーフ アム ドム」にて夕食を。        〔レーゲンスブルク泊〕

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第六日目  レーゲンスブルク  ヴェルテンブルク  レーゲンスブルク
午前:ドナウ遊覧船に乗り、ヴェルテンブルクへ。世界最古の修道院ビール醸造所◎を訪問します。
午後:レーゲンスブルクに戻り、自由散策をお楽しみください。   〔レーゲンスブルク泊〕

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第七日目  レーゲンスブルク  フォルヒハイム  バンベルク 
午前:フォルヒハイムへ。散策を楽しみます。
昼食:ツム アルテン ツォルハウスにて昼食を。
午後:バンベルクへ。シュレンケルラ醸造所◎を訪問し、旧市街の散策を楽しみます。
夕食:ビアガーデン「シュペイツィエルケラー」にて夕食を。       〔バンベルク泊〕

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第八日目  バンベルク  ニュルンベルク 
午前:ニュルンベルクへ。フラウエン教会◎や、マルクト広場●、聖ローレンツ教会◎などの散策を楽しみます。高台のカイザーブルク●からの眺めも楽しみます。
午後:自由散策をお楽しみください。   
夕食:「アルトシュタットホーフ」にて夕食を。    〔ニュルンベルク泊〕

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第九日目  ニュルンベルク (午後) ✈ 欧州経由 ✈ 
午後:欧州経由にて、帰国の途へ。                       〔機内泊〕

第十日目  ✈ (午前) 成田または羽田
朝:成田又は羽田空港着後、入国通関手続をし、解散。  


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以下、簡単なご紹介。
(本や記事にさらに詳しく書いてあります)

【修道士の“飲むパン”ビール】
ドイツ、特にバイエルン地方では『ビールは飲むパン』、『飲む栄養源』と言
われます。カトリックが盛んな南ドイツで、修道士の飲むパンといえばビール!
「シュタルクビア(強いビール)」は、修道士が寒い断食の時期に「少しでも栄養のある飲み物が欲しい」と考案したのが始まりです。バイエルンには春夏秋冬のほかに、もう一つの“第五の季節”があるといわれており、それがStarkbierzeit(=シュタルクビアの季節)です。ちなみにドイツ全土には、約1500近くものビール醸造所があります。オクトーバーフェストは、1810年10月にルードヴィヒ二世の祖父(当時皇太子。後のルードヴィヒ一世)と王女テレーゼとの婚礼のお祝いが起源です。王家の伝統もビールなしには語れません。今回は、バイエルン王国最後の王・ルードヴィヒ三世のひ孫にあたるルイートポルト王子(王家の家系を受け継いでいます)が経営する「カルテンベルク醸造所」を訪ね、醸造所見学の後は気品あふれる併設のレストランで王家に伝わる伝統のレシピで造った特別な料理をいただきます。世界遺産の美しい街並みが欧米人にも大人気を博するバンベルクはビールの街。できたての燻製ビール「ラオホビア」はぜひ一度は飲みたい格別な味わいです。できたてのビールを地元で!輸入されたビールとは一味も二味も違います。ヘルマン・ヘッセの故郷カルフも一見の価値がある素敵な街です。彼はノーベル文学賞を受賞するまで、故郷では『なまくら者』、『地元の恥』とまで言われていました。そんな大人物への思いを馳せて散策しませんか。
旅行中は、ビールはもちろん、ドイツについて、文化・芸術・ライフスタイル、知られざるドイツの局面などを様々な視点から、お話させていただきます。皆さんで本場ドイツのビールを現地で味わい、美食も教養も愉しみましょう。


【“ビール純粋令”と“ホップとモルトに神の加護あれ!”】
「ホップとモルトに神の加護あれ(=Hopfen und Malz Got erhalt’s.)」。
これはドイツビールにとってキーワードです。醸造所の壁に書かれていることが多く、目にした方もいらっしゃることでしょう。さらに、“ホップとモルトと水だけで醸造されたものをビールとする”と定義づけた条例「ビール純粋令(Reinheitsgebot)」がドイツにあります。1516年4月23日にバイエルンのヴィルヘルム四世とルードヴィヒ十世が公布した事は日本でも知られ、この日をビールの日として日本ではビールフェティバルもあるようですが、これより前に同様の規制をしていた歴史があります。
例えば、赤ひげ王として知られる神聖ローマ皇帝フリードリヒ一世(1122-1190年)が都市権を与えたアウグスブルクでは1156年、ニュルンベルクでは1303年、ワイマールで1348年などが挙げられます。
ドイツビールは、単に飲み物としてではなく、キリスト教や生活、文化、歴史や伝統に根差しており、文化史としても興味がわきます。

ここにはとても書ききれませんので、実際にドイツ各地でお勧めのビールを飲み、現地の美しい風景や快い実りの秋の風情を楽しみながら、たくさんの謂や興味深いエピソードもお話します。ご参加の皆さんで、楽しく語り合いましょう。

(追伸:私はドイツ政府観光局時代から25年以上もドイツビールについて取材を続け、著書や記事を書き、テレビやラジオで語り、ドイツの新聞にも取材風景が掲載されました。気が付けば、何百ものドイツ各地の醸造所はもちろん、ホップ畑やモルトをつくるメルツェライなども取材しておりますのは、簡単に語れないほどドイツビールの世界が奥深く広くて興味が尽きないためです。

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