Kyoko AIHARA's Diary (Writer&Photographer) 相原恭子(作家&写真家)のブログ 

ヨーロッパ紀行、京都花街と着物、ビールとグルメなどをテーマに執筆、撮影、国内・海外での写真展や講演等。今日も良い日!

2019年5月21日(火)ギリシャのワイン

2019-05-21 | ヨーロッパ
ドイツで休暇を過ごすというと、
「地中海へ!アドリア海へ!エーゲ海へ!」とリーズナブルなチャーター便を予約して、
クレタ島、ロドス島、サントリーニ島などギリシャの島々、
トルコの当時の軍事空港ダラマンへ飛んで、バスでマルマリス(そこから路線バスでエフェソス、プリエネ、ミレトゥス、パムッカレなどへ)
イスタンブールからマルマラ海を巡るとか、
シチリア島へ、カプリ島へ!
などと思えば、全く個人で、一人で、たくさん旅したものです。
一人で居ると、五感でその国、場所に集中することになるのでたくさん知ることができます。

今、記事になっている「メテオラ」(ギリシャ)は内陸部。この記事の写真は最近出かけた時のものです。
岩山と紺碧の空も、目がチカチカするようなコントラストで迫ってきて、
これも魅力。
季節により、時間により、天気により、心のあり様により
色々にかわる「私が見た風景」が脳裏に保存されて行きます。
感動が大きければ、必ず記憶は保存されて行きます。
たくさん感動すると、膨大な量の光景がアルバムの様に貯まっていきます。

人の記憶は、何GBあるのでしょう?

暑い暑いと遅いランチに立ち寄ったタベルナにて
私の好きな「レツィーナ」


松脂入り(暑い気候でも保存よく!)
安価なワインといわれてます(本当に安価です)。

さて、ペロポネソス半島にある高級リゾートホテルにて、
ギリシャ人のレストラン・シェフ&ソムリエ氏とランチしたときのこと。

彼はシェフとなり、故郷ギリシャの小さな村からロンドン、パリ、ミュンヘン、チューリヒ、ミラノなど各地の有名レストランで経験を積んだそうです。
そして、料理というのは食材に行き着く、故郷へ帰って地元の食材を使って各地で研鑽を積んだ自分の腕を試したい、と戻ってきたそうです。

近年はキュリオシティということもあり、レツィーナが某品評会で高得点を取ったと
彼は話し始めました。このレツィーナを二人で飲みました。
「それは正しい!」私は我が意を得たりと、暑くて乾燥した日、照りつける太陽の下でギンギンに冷えたレツィーナを飲むと「あ~おいしいわね」と同感。
この高級な(?)レツィーナは、田舎町のスーパーで売っているような野趣あふれるものとは多少異なりましたが、やはりレツィーナです。

オーストリアのブルゲンラントのワイナリーへ行ったときも、
ソムリエで醸造責任者氏も同じことを言っていました。
「ただ、暖炉にあたりながら飲むと似あわないんだよ」と彼は言い、私もその通りだと思いました。
暑い気候に似あう。

飲み物も、食べ物も、気温や湿度、環境に似合ったものを楽しみたい。
となると、そうした条件に合う地元の食材が重要になってくるのでは?



2019年5月16日(木)ドイツへ (^^)/

2019-05-16 | ドイツ・ベルギー
こんにちは。
朝日新聞デジタル&Travel「人間ゲーテ」お読みくださって、ありがとうございます。

日本では教科書的というか、優等生的な哲人(?!)、1000年に一度の天才、とされたりしますが、ゲーテは人間的で魅力があります。
ゲーテ街道を何度も旅しましたが、各地で聞く浮き名や人生を楽しむ心、新たなことへの探求心、研究、どれも素敵です。
(イタリア紀行から、シチリア島へも私も旅しましたよ。)

今、今年のドイツ取材に思いを馳せているところです。
In die Welt hinaus !
広い世界へ (^^)/

そして足元も大切。
私のお庭







庭仕事の楽しみ(草取り、掃除、労苦がおおいけれども)


この愛らしいお家は、ドイツのワイン農家です。美しい毎日が送れそうです。
のどかで子供の頃の憧憬につながるような一コマ。
癒されませすね。



2019年5月6日(月・祝) 朝日新聞デジタル&Travel 「オーレスン ノルウェー」

2019-05-06 | ヨーロッパ
それは、忘れがたい数時間でした。
白夜は初めてではなかったのですが、
ふと感じた孤独から、詩的な気持ちがよみがえったのです。

Midnight
 一人でふらりとホテルを出て、
Twilight
 港をさまよい歩きました


写真をクリック ➡ 記事へ。


空と雲と水面のゆらぎ
織り成す色彩が濃くコクと変化する様に
ひきつけられました。



この色彩、水と光の動き、北国の空気感、内省的な時
そして、私は絵を描きたいと思いました・・・。

2019年5月1日(水)天皇陛下ご訪問・ご一緒に旅なさった貴族の城 ベルギー

2019-05-02 | ドイツ・ベルギー
令和
陛下の即位
連日の報道で、皇室に注目しますね。

いつもはあまり見ないTVをかなり長時間見ました。
品格を感じさせる上皇と陛下のお言葉や立ち居振る舞い、
凛としたケジメのある儀式の数々に、
久しぶりにとても快い気持ちになりました。

そして、
ベルギーのアンゼゲムにある「ヘルムスローデ城」を訪ねた日を思い出しました。


お城に飾ってあった天皇陛下の高校生時代のお写真。
左の白磁の壺は、紀宮さまがお城をお訪ねになりお食事をなさった時のお土産だそうです。


ドゥマーレ男爵夫妻。ご夫妻は、当時17歳でいらした陛下がヨーロッパを歴訪なさったときに、年の近いヨーロッパの貴族としてご一緒に何日か旅をなさったそうです。
陛下はとても感じの良い方、お気遣いのある方で、写真がお好きで、
いつもカメラをお持ちになり、たくさん写真を撮られたことが印象的だとか。

陛下がこのお城へいらしたのは、上皇后美智子様とのつながりから。
当時の皇太子様(現在の上皇)とご成婚なるか・・・という時期にマスコミに騒がれ過ぎては大変と、美智子様がヨーロッパへ出られて、ご滞在なさったのがドゥマーレ男爵のご両親のお城だったそうです。
当時、男爵は小さな子供でいらしたけれども、ご両親と美智子様は親しくなさっていらしたそうです。


現在のお城は写真(上)で、驛の部分だけです。
伯爵家の奥様のご実家のお城です。
城全体の写真はセピア色の下の写真です。ドイツ軍の占領下で、ドイツ兵がタバコの火の不始末から火災となり、驛以外が焼け落ちてしまったそうです。
大火事の前は、ひじょうに壮大なお城であったことがわかります。
戦後、伯爵家にお城は戻りました。
お城を再建しようかという議論もあったそうですが、伯爵(奥様のお父様)はこのまま、残った部分(驛を改装して)で暮らそうと決められたそうです。


奥様とご一緒に広大なお庭を散策しました。最初英語で話しましたが、途中からドイツ語になりました。ベルギーでは、ドイツ語も公用語です。

小鳥の声、緑の香に包まれて癒された快い時でした。
夕方からお庭でご子息たちがバーベキューをして下さり、とてもおいしいお食事でした。

「お城で日本の方の結婚式はいかがですか?」
と、外国で結婚/披露宴する日本人がいることをご存知だったご夫妻がおっしゃいました。
そして、
「あなたの結婚式はいかが?」とお聞き下さり、あらら、困るばかり・・・。
未だにそのままになっています。

写真は、「ベルギー美味しい旅」(小学館)文・写真 相原恭子 より。