Kyoko AIHARA's Diary (Writer&Photographer) 相原恭子(作家&写真家)のブログ 

ヨーロッパ紀行、京都花街と着物、ビールとグルメなどをテーマに執筆、撮影、国内・海外での写真展や講演等。今日も良い日!

2012年10月15日(月) 柿の帯  ~うちの本に登場するねえさんにもろうたんどす

2012-10-15 | 着物
今の季節、大好きな、柿の塩瀬の帯どす。

祇園甲部の桃子さんねえさんが、何年か前にくれはりました。

(うちの本 「京都花街 舞妓と芸妓のうちあけ話」 ~第一章 芸~ の最初に登場しはる地方のねえさんどす。)

昨日、これを締めて銀座の三味線の会へ寄せてもろうたんどす。

生き生きとした柿。
うちとこのお庭の柿に、そっくりどっせ



2012年3月8日(木) 「着物との対話」 ~西陣クラブさんにて~

2012-03-08 | 着物
去る2月9日「着物との対話」と題して、
西陣クラブさんで(於:京都ブライトンホテル)
講演させていただきました。
今、写真の整理をしていて、写真が出てきました。

以下、事務局の方が撮影してくださいました。


スクリーンに映っているのは、
ハンガリーのブダペストにある
「ポントン・ギャラリー」
(モホイ・ナジ芸術大学付属ギャラリー)での
私の写真展と講演会の招待状です。


(ブダペストのプレス、Rolling Budapest の記者の方が撮ってくださったオープニングの写真。去年9月なので、半年も前!皆さんが送ってくださる記念写真多数で、未だ整理つかず。)




2011年10月29日(土) 「京の小袖」

2011-10-29 | 着物

京都文化博物館の
「京の小袖」
ーデザインにみる日本のエレガンス

(今日から12月11日まで)

静かで繊細なデザイン
ダイナミック・優雅・気品のすべてがあるデザイン・・・

蝶が羽を広げたように
パッと花開く・・・


どれもこれも着てみたい!

ずっと前のブログに書いたように
子供のことから図案を見ていて飽きなかった私は
その美しさを満喫しました。





2011年8月10日(水) オートクチュール K.A

2011-08-10 | 着物
何でまた、ミシン?洋裁なの?」
と、お友達からメール。


実は、二十代半ば頃までは、時間があれば、
猛スピードでワンピースを縫い(4時間くらいで一気に仕上げる)、
すぐに着て出かけたものだった。
だから、昔からの友達は私がワンピースやドレスを縫うのが好きなのを、
よくよく知っている。


だが、その後、さらに旅に夢中になり、
仕事も忙しくなり、
洋裁とは全くご無沙汰だった。

お友達の結婚式にも、自分で縫ったドレスで出席。
学生時代のバイト先にも、出来立ての夏のワンピースで出かけたものだった。

すると、

そこの上司:「相原君、珍しい洋服を着てるね」

私:「あら、珍しいですか?自分で縫うので、思うように、作るんです」

そこの上司: 「エエッツ!自分で『針』持つの?」

私: 「そうです・・・」

そこの上司: 
「いや~、意外な人が意外だよ。大学へ通ってる子が、針仕事できるなんで、今時、大したもんだ!大したもんだよ。 お~い、みんな、『相原さん、今日の洋服、自分で縫ったんだって!』」

と、突然に評価が上がった。

・・・それまで、他に褒められるようなこと、なかったのかなぁ




2011年8月8日(月) Designers Maison デザイナーズ・メゾン

2011-08-08 | 着物
今月初めより、仕事場の半分は(見栄えはどうあれ)、
「Designers Maison」となりにけり。
糸や生地、型紙、メジャー、アイロン、ミシンその他、出ております。

着物の反物や、帯を素材にした
イブニングドレス、
リゾートドレス、
ワンピースが並び、やっぱりこっちがよいか・・・などと、
さらにアイデアが沸きます。


これだ!と思いついては、
絵を描き、
すぐに裁断。


今日は、助っ人現われて、
仮縫いやアイロンかけ、襟の周りを絎けたり、お手伝いしてもらい、
ブダペストで発表すべく、
かなり方向付けができました。

自分でブログを読むと、いろんな事が平行して行われているけれど
これが現状なので仕方がない。

このため、家に籠もって遊びにも行かず、
お稽古事も中断し

義理も欠き(?)
でも、原稿は書き、


少しの間、お友達とはメールのみの状況に陥り・・・。




2011年7月5日(火) 芸妓さん・舞妓さんの裾引きの着物

2011-07-05 | 着物
秋のエストニアとハンガリーの
「着物との対話」の展覧会で、
準備してくださっているギャラリーのキュレーターの方々や、
大学の方々から、
「ぜひ本物の芸妓さん、舞妓さんの裾引きの着物を見たい!」
との希望があった。

「それは、無理なので、写真だけですよ」と答えていたのだ。
貸してもらって、万一、汚したりシミをつけたら、どうしようもない。
着物は簡単に洗えないのだ。

ところが、先日、京都の某所に聞いてみると、
「古い着物だけれども、相原さんに差し上げますわ。
返してもらわなくてもよいですから、気にしないで下さい


・・・「まあ!本当によろしいのだろうか?」
ワ~イ、裾引きの着物が私のコレクションの一つになるとは、
超、嬉しい。

ブダペストへ連絡すると、
「それは初めての展示!皆で楽しみにしています」
と、喜んでくださった。


2011年6月25日(土) 紗袷

2011-06-25 | 着物
先日、紗袷の着物を着て出かけましたら、
「あら、下の柄が透けちゃってるの?」とか
「暑いのに、二枚着てるんですか?」

などと言われ、
「紗袷ね!」と、
“おかしな着物だ”と思わなかったのは、
お茶屋さんの若い仲居さんだけだったかもしれない。

絽に紗を重ねて、薄物を袷に仕立てた着物・紗袷(=しゃあわせ)。いつも着物を着ている女優さんが、TVのインタビューで、やはり紗袷を着ていた。
季節を大切にする中で、この時期の着物であり、お洒落(?)というわけだけれど、
知らない人が増えれば、着る人も減るどっしゃろねぇ。


だいたい、上に重ねる紗は、紺色とか、くすんだ紫とか、チャコールグレーとか、落ち着いた地味な色だ。私が着ていたのは、紺色にちかい縹色(花田色)だったから、洋服の華やか色彩に慣れている人は、「あ~ら、何でそんな地味な色、着るの?」

舞妓さんは、新橋色(多少緑がかったトルコブルーのような色、と表現できるか?)や、白の紗を重ねることもあるけれど。

日本の色は、和室に座ると冴えて、しっくり来るけれど、
確かに、ビルの谷間では、ねぇ・・・。

2011年6月24日(金) 蘇芳とコチニール

2011-06-24 | 着物
京都の亀岡に、「植物染色」を丹念になさっているTさんがいらっしゃる。

分業が盛んな世界だが、
植物などを焚いて作る染料で染めることはもちろん、
手描き友禅、鹿の子絞り、辻が花・・・何でも一人でなさる。
それはもう、物凄い努力の結晶である。


才能はもちろんだが、集中力と真摯な姿勢がなければできないことだ。
素晴らしい!

そのTさんから、刈安で染めたはんなりと美しいお着物を何年も前に頂いた。
上前に波の刺繍がしてある。
もったいなくて、一度しか着ていない。

そして、先日、
結城紬に、裾と袖の部分に絞りを施し、蘇芳とコチニールで染めたお着物をいただいた。

そういった「貴重な物」にふさわしい人にならなければ・・・、
と思うのだが・・・。

植物染色の材料の数々:



2011年5月15日(日) 茅ヶ崎市 「松籟庵」お茶会で写真撮影

2011-05-15 | 着物

茅ヶ崎市に「松籟庵」(高砂緑地内にある日本庭園の一角に建てられた茶室/書院)がありあます。

茅ヶ崎駅の南側(海側)にある高砂緑地一帯は、オッペケペー節で一世を風靡した人気新劇俳優の川上音二郎・貞奴夫妻が明治35年頃に住まいを構えた場所で、「萬松園」と名付けられていたそうです。

私がお稽古に通っている西ノ宮先生と社中の皆さんと、
今日は、そこのお茶会に寄せてもらいました。

さて、9月のエストニアとハンガリーの
「着物との対話」(私の写真展&講演会)に使わせてもらおうと、
撮影もさせていただきました。

さすがにお歴々の先生方、着物姿が格好よく、
『着物を来た様子というのは、その人の人生なり、生き方なり、人となりが反映されている』
ということを、実感しました。
単に若くて綺麗、というだけでは、
「美」に至らないのが着物だと思う。

私が海外へしばしば行くというので、
『気をつけて。皆が応援してますよ!』と、
先生方が、
川崎大師「御守」
鶴岡八幡宮「大銀杏 木霊」
というお守りをくださいました。

昨日は、汐入の長光寺へお参りしましたら、
「根付け御守」(大根の中に汐入不動尊さんが入っている)
「お不動さんのお札」
「おみくじ」
「お不動さんのさえ箸」
などなど、頂きまして、

おみくじは「大吉」
なんという有難い日々。

結果的に、週末も仕事であったが、
『感謝感激』
『お礼の心』に満ちた二日間であった。
おおきに!





2011年2月21日(月) 十日町の織物

2011-02-21 | 着物
お祭り過ぎて、今日は十日町の織物について、各所を見せてもらった。

反物を眺めていると、本当にワクワクする。
細部を眺めても、全体を眺めても、近くで見ても、遠くで見ても、
すみずみまで、織った人の心と血が通うようで、生き生きと生きているように美しい!

手機を織る人の姿を見ると、心が和み、優しい気持ちになるのだ。
こういう地道な仕事をする人は、きっと、これから注目されると思う。


雪深い中、静かに、部屋の中・・・。
何かに集中したくなる気持ちがわく。
そこに、機織があったのかもしれない。
(これ以外に様々な要因は考えられるが、
「心情的に」そういう気持ちになるのを感じたのだ。)

ドイツのやはり雪深いエルツ山中。
クリスマスに訪ねた時を思い出した。
TVもない時代、夜暖炉を囲んでに座っていると、
暖炉にくべる木が目の前にある。
「それを彫りたくなるものだ」と、木工細工に携わる職人さんが話してくれた。

冬ごもり。
そういう時の流れを想像して、幸せな気持ちになった。

2011年2月20日(日) 長寿とミスコン in 十日町

2011-02-20 | 着物
居つづけ十日町。
雪を眺めて、時が過ぎる。
・・・美しい。


雪が重くて屋根が抜けることもあるから、雪の時期は本当に大変。
美しいなどと言っては、不謹慎かもしれないですが・・・。

今日は、お着物のスペシャリスト「万葉の館」のTさんと、ミスコンへ。
ミス十日町が選ばれる。
お着物も華やかに。


Tさんは今年米寿を迎えるというが、10歳以上も若く見えて、本当に元気元気。
着物姿も美しく、何事もテキパキと。
こういう人を見習いたい。



2011年2月19日(土) 十日町 雪国と着物

2011-02-19 | 着物
十日町雪祭りへ。
新幹線に乗る。

雪明りの情緒を求めて、
「かじか酒」と「地酒」と「お餅つき大会」を求めて???
心に雪が舞う車中。

子供の頃、「かまくら」の中でローソクを灯して、
小さな神棚かしら・・・、そういうのもTVで見た。

雪の中で、火鉢を囲んで、お汁粉や甘酒を飲んでいる子供を見ると、
「ああ、夢の世界。寒くても心温まるな~。そういうロマンチックな場所が、遠い遠いところにあるのだ」と
物凄く憧れたものだった。




2011年1月22日(土) 十日町と雪祭り

2011-01-22 | 着物
着物、きもの、キモノが着たい!と思っていた2002年~2003年にかけての冬、
奇しくも、十日町の着物関係の人と知り合った。

お友達のお友達なので、二人で訪ねて行った。
お茶屋さんで一度教えてもらって、付け帯で着物は着られたが、
袋帯など、自分でまだ結べなかった。

何としても早急に結べるようになりたいと、その方に特訓してもらって、一晩熱心に練習をした。
すると、一気に、袋帯も名古屋帯も、締められるようになった。
まさに一夜漬けであった。
教えてくださった、Tさんのおかげだ。「嬉しい!」

物凄く集中すると、理屈を超えて、覚えられるような気がする。
ありがたい出会いであった。

「十日町雪祭り」のパンフレットをTさんが送ってくださった。
訪ねて行きたいな。
銀世界を想像して、私の気分はつかの間、雪の様に舞う。

こういう風に、嬉しいことも数え切れないほどあるけれど、
辛いことや悲しいことが、さらにたくさんあるのが、
生きてるってことかも・・・。