Kyoko AIHARA's Diary (Writer&Photographer) 相原恭子(作家&写真家)のブログ 

ヨーロッパ紀行、京都花街と着物、ビールとグルメなどをテーマに執筆、撮影、国内・海外での写真展や講演等。今日も良い日!

2010年12月05日(日) 京都取材の準備から「心」はダブリンへ

2010-12-05 | 英国・アイルランド
昨日の鳥さん、帰ってきてくれました!
また、白いヒラヒラが松の木についています。
よく同じようなものを見つけてくるものですね。
良かった!

次回の取材の資料を探そうと、天気が良いのにPCの前です。
図書館で友禅斎や西陣の本が見つかり、さっそくネットで手配。
仕事ではあるけれど、興味もあるので、読むのが楽しみです。

このところ本をたくさん借りたり、買ったのもあり、椅子の横に積ん読。
小泉八雲の「心」(「心」日本の内面生活の暗示と影響。ラフカディオ・ハーン著・平井呈一訳。岩波文庫。英語のタイトル「Kokoro」)の中の、居留地についての話は、八雲の視線で外国人と日本人の目に見えない葛藤が描かれている部分、「なるほど」と「我が意を得たり」。“因果応報の力”も、私も時々考えていたテーマであったし、出会ってよかった一冊。

1994年11月、ロンドンからダブリンへ飛んだのを思い出した。
なぜかといえば、ダブリンで、小泉八雲・縁(ゆかり)のホテルに泊ったからだ。

いつものように宿泊先を決めずにダブリンの街をそぞろ歩くうち、ふと見つけたホテルに彼の大きな肖像画が掛けてあって、ならば泊ってみよう・・・となったわけ。

その旅で、ダブリンからバスでゴルウエィへ出て、夕方、演歌の世界のような海鳴り、ウミネコ(?)の声が響く港から、イニシュモア島へ船で渡り、季節外れの島を自転車で一回りした。
シルバーブルーの入江に白鳥が浮かんでいたのは、悲しいほどに美しかった。
そういう入江を眺めながら、マーフィーやビーミッシュ、ギネスなどスタウトを飲んだのはひどく美味であり、忘れ難い。

小雨が降る中、ゴルウェイの町で、手相とタロット占いをしてもらったのも忘れ難い。
その時に言われたことは、今現在の自分の姿であるような気がする。