Kyoko AIHARA's Diary (Writer&Photographer) 相原恭子(作家&写真家)のブログ 

ヨーロッパ紀行、京都花街と着物、ビールとグルメなどをテーマに執筆、撮影、国内・海外での写真展や講演等。今日も良い日!

2016年4月16日(土) お祈りするばかり・・・

2016-04-16 | イタリア・クロアチア・マルタ
余震が続く熊本、大分を思うと、心が痛みます。

大分も熊本も、講演、取材、旅で各地を回ったことがあります。
とても美しい地域でした。

どの地名をお聞きしても「ああ、あそこ!」、
という風に思い浮かび、辛さが増します。

知り合った方々、無事とのご連絡はありましたが、
余震が続き、夜も眠れない日々が続いていることと思います。
お体を大切に。

心より お見舞い申し上げるとともに、
一日も早い
「安穏」を祈念しています。

2012年2月21日(火) 「サンミケーレ物語」 Dream comes true in Italy

2012-02-21 | イタリア・クロアチア・マルタ

今の仕事を始めた年、
1994年、
勤めを辞めて、
「旅の感動を伝えたい」などと
自分が本当に思っていることを
様々な方々に書き送って早々に、
ヨーロッパへ何度か取材で旅する機会に恵まれた。
それは本当にラッキーなことであり、
今も、皆さんに感謝している。


その時、ドイツから夜行列車で
カプリ島へも足を伸ばした。
(余談だが、この列車の中で、以前ブログに書いたデンマークのティネと出合った。そして、10年後の2004年に彼女をコペンハーゲンに訪ねた。その時、別れ際にティネは、『次の再会まで、10年もかからないことを望むわ』と言ったが、今年、もう8年になってしまう。)

この写真は、カプリ島の「Villa San Michele」 にて



強い太陽光が容赦なく照りつける8月。
シャッターを押してもらおうと頼んだのだが、
あれこれ注文もつけられず、
フラッシュ作動せず、顔が真っ黒。
今や、小さな紙焼きが残るのみで、画像粗く、
ポジは見つからず。

だが、とても嬉しい記念写真なので、
スキャンして、即席に明るくしてみたのだが・・・。

「ヴィラ・サン・ミケーレ」は、
スウェーデン医師で、作家のアクセル・ムンテが建てた邸宅。

小説「サン・ミケーレ物語」で有名になった。

彼の美意識と夢を実現させた邸宅だ。
紺碧の海を臨む絶景の地。
眺望と景観を考えて、
自然に素晴らしく設計された建物。

イタリア語のパンフレットに、
イタリア語で
Dream comes true ...
と書いてあった。
(イタリア語の意味を理解できても、イタリア語で繰り返すことができない。不思議   だが、ヨーロッパ語というのはどこか通じるものがあり、ドイツ語やフランス語な   どがわかると、簡単な言葉は想像で読むことができる場合が多い)

彼の読者は、この邸宅をこぞって訪ね、
さらに本が売れて、
50ヶ国語に訳されたという。
まさに、「夢が現実に」なったのだ。


庭や室内を歩いてみると、
本当に夢が実現されているということが、
よくわかった。
アクセル・ムンテの感激、感動が強く伝わってきた。


イタリアの自然、
風景と建物の調和と美しさに、
私は気分がハイになった。


そして、記事用の写真ばかり撮っていたのに、
最も風景の美しい場所で、自分も写真に収まりたくなったのだった。

写真の
白く飛んでいる背景には、青い海と空が広がっている。


2011年5月18日(水) カントゥッチとヴィンサント

2011-05-18 | イタリア・クロアチア・マルタ
「ヨーロッパお菓子紀行」の講座、残すところ明日一回となった。

この写真、前回の講座でお話した「カントゥッチとヴィンサント」。

一昨年、フィレンツェに居続けていたときに、疲れるほど熱心に朝から晩まで、
絵画や彫刻を見たが、
ホテルの近所に美味なレストランも、発見した。
まさに、私の好む、
<美しいものと美味しいもの>に囲まれた日々であった。


かくして何度かそのレストランに通い、食べながら撮ったものだ。



カントゥッチ(硬いビスケット)をヴィンサント(英語でサントワイン)に
浸して食すると、
これはもう、芳醇なお菓子。
もう一口、もう一口と、エンドレス!

シチリア島なら、マルサラワインに浸すのも、
「ああ、美味であった!」


今日はかなり蒸し暑くなり、初夏を感じた。
イタリアの夏、南国の太陽に思いを馳せた。
(とはいえ、現実は、校正に追われ、ヨーロッパとのコレポンに追われ・・・色気のない日だった)