今までたらっパチ(8弦ウクレレ)を使うライブでDIを持参しないといけないときやプリアンプが必要な時は、
BOSSのAD-5を使っていた。非常によくできた機械でとても重宝していた。
AD-5は、PiezoとMagnetの2インプット同時使用が可能で簡易ミキサーとしても使用できたのでライブで2本(たらっパチと通常の4弦)を使い分ける場合にはとても便利だった。イコライザーが4バンド(BASS、MIDDLE、TREBLE、PRESENCE)でTREBLEを10時まで下げてPRESENCEを1時くらいまで上げるとクリアな高音はキープしつつもピエゾ特有の角ばった芯のある音がマイルドになってとても具合が良かった。これは、たらっパチに取り付けてあるMi-Siとの相性だと思うので、どんな楽器でも言えることではないのだろうけれど、兎に角使いやすかったので活躍する場が多かった。
しかし、筐体が大きく重く華奢で壊れやすい印象があり(壊れた事はないけれど)、電源もACアダプターしか対応していなく、おまけにこのACアダプターも大きく重くて取り扱いにくかったのも確かである。なので機能的に問題なく頑丈で軽くて電池でも使用できるプリアンプ&DIがあれば欲しいなぁと常々思っていた。
悪友デイジー☆どぶゆきも愛用している
L.R. Baggs Para Acoustic D.I.は使いやすくてプロミュージシャンも使っている人が多い定番中の定番。とても良いプリアンプ&DIなのだが、9V電池(四角いやつネ)でしか使えず不経済だし、もしもの時のACアダプターはやはり対応できるほうが安心なのでパス。
CREWSのDPA-2Aは、AD-5と同じくPiezoとMagnetの2インプット同時に使用でき、筐体のしっかり感もある。ミュート機能やセンド・リターンにつなげた外部エフェクトのON/OFFもできて、過去に何度も購入しようと思ったが4万円もするので何度もパスした(笑)
他にも色々あるけど大袈裟だったり大きすぎたり重かったり高かったり。
まぁ、AD-5の機能に満足してるから別にいいかと思っていたらZOOMから出た!
昨年末、
ZOOMのMS-50Gというエフェクターについて書いたが、そのZOOMからアコースティックギター用のA3というのが発売された。A2の後継機種だが、デザインも機能(使いやすさ)も一新されていて、とても気になりリサーチ開始。たらっパチを楽器屋に持ち込み試し弾き。
A3の売りの一つが16種類のギターのボディタイプの音をシミュレートしたモデリング。正直言って隊長の使い方には不要な機能だがキャンセルできるので良しとする。次にプリアンプ。3バンドのイコライザーの効き方がたらッパチ(Mi-Siとかな?)と相性がよくAD-5同様にピエゾの硬さを無くすことが出来る。これだけで買いかも。ブースターも付いているのもいい。ジャカジャカする曲を基準に「カゼガナク」を演る時だけブーストさせるセッティングにするとか、出力の低いパッシブピックアップのウクレレと使い分ける時に音量を合わせるとか、色々な使い方ができそう。次にエフェクター。AD-5には、2×2コーラスとかアコースティックシュミュレータ的音声補正機能(低音ブーストやショートディレイでボディ鳴りやマイクっぽさを疑似再現)は付いていたけど、リバーブしか使わなかった。対してA3には空間系を中心にアコースティックギター向けに必要そうなものが色々。これはMS-50Gのと重複しているのがほとんどなので大方想像通り。
あと、ライブ会場の具合によってはコンデンサマイクを持ち込むことも度々あるのだけれど、今までは重いマイクプリアンプを別に持って行ってた。けれどA3にはファンタム電源が供給できるマイク入力端子も付いているので、マイクプリも不要になる。最後に電源なのでが、これはACアダプターの他に単三電池4本で動く!そう、エネループが使えるのだよ!ACアダプターもウソやろーってくらい軽いし、進化しているんですな、電源も。AD-5は定格をクリアしていても純正アダプター以外だとノイズが乗ったりすることが少なくなかったのでコンパクトエフェクター1個を余分に持ち歩いている気分だったので、持ち運ぶ機材がぐっと減らせて軽くなるのはすごく助かりるなー。
A3のパッと見のデザインは、好き嫌いが分かれると思うけど、インターフェースはよく考えられている。ZOOM製品を色々使い続けているから特に洗練されたなって感じる。
エフェクターは基本的に売らない主義なのだが、もうAD-5もマイクプリアンプも売っちゃってもいいかな(笑)