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マジノ女学院 ソミュアS35(マジノ戦ですっ!!版) 作ります!! その1

2019年03月01日 | ガルパン模型制作記

 ガルパン「最終章」第1話より登場したBC自由学園チームのソミュアS35は、御覧のようにプラッツより公式キットが出ています。元キットはフランスのエレールの製品です。
 ソミュアS35に関しては、一般的にタミヤ製品の方が出来が良いと評価されている傾向がありますが、リベットなどの細部の表現をかなり省略しているところがあります。エレール製品による公式キットの方はリベットも概ね再現されているため、そのあたりは長所の一つと言えます。

 ただ、こちらのキットは、組み立てガイドの図がエレールのものをそのまま転用しており、タミヤの図に比べれば大雑把です。パーツによっては、正確な取り付け位置が分かりにくかったりします。それで、タミヤキットで劇中車再現製作を行うのと同時に、タミヤキットを参考にしながらこちらの公式キットでも組み立ててみるのがよいのではないかと考えた次第です。

 

 今回の公式キットの中身です。上図右側は組み立てガイドで、お馴染みの才谷屋龍一さんのイラストが表紙を飾ります。パーツの割り付けのほうはタミヤ製品と大差がありませんが、車体や足回りはさらに分割されていて、制作の手間は少し増えることになります。

 

 タミヤキットではBC自由学園チームの劇中車に作りましたが、公式キットのほうは、予告したようにコミック「激闘!マジノ戦ですっ!」のマジノ女学院チームの作中車に仕上げてみたいと思います。

 

 その一番の理由は、御覧のようにマジノ女学院チームの作中車が、エレール製品のキットをモデルにしていることが伺えるからです。上図は、コミック第2巻の9ページの1コマ目ですが、作中車の全体像がだいたい把握出来ます。砲塔右側前側面が内側に折れる独特の形状などは、エレール製品の特徴の最たるものです。

 

 キットの砲塔本体パーツです。御覧のように砲塔右側前側面が内側に折れる形状です。現存する実車は砲塔右側前側面が外側に出ており、それはタミヤ製品でも忠実に再現されていますので、この点はエレール製品の分かりやすい識別点であり、従来より批判されてきたポイントの一つです。フランスのメーカーが自国の戦車の形状を正確にキット化していないわけですから、評価が下がってしまうのは仕方のないところでしょう。

 

 ですが、ガルパンの人気は、期せずしてエレール製品にも再びスポットを当てたようです。コミック「激闘!マジノ戦ですっ!」のマジノ女学院チームの作中車のモデルになったことにより、その再現製作における一番の適応キットになりました。

 上図の描写においても、エレール製品の特徴がよく捉えられています。例えば、車体の輪郭が角ばっている、車体右側面の工具箱の背が高く蓋のラインが無い、工具箱の上の装備品がスコップのみに見える、ヘッドライトの保護網が無い、等の諸点が挙げられます。なおキューポラは後ろに向けられているので、背面部が前になっています。

 

 さらに28ページの1コマ目の図では、タミヤキットでは再現されている斧、鶴嘴、ナタのパーツが該当箇所に無く、エレールキットのパーツ30がそのまま描写されています。大変に分かりやすい特徴であり、エレール製品が元モデルであることがよく分かります。

 

 ところが、95ページの2コマ目の図を見ると、エレールキットには入っていない、ナンバープレートのパーツが描写されています。これはタミヤキットのパーツC3に該当しますので、ここでの元モデルがタミヤ製品に変わっている事がうかがえます。車体背面に括り付けてあるシート状装備品の形状も、タミヤキットのパーツP11、P17、P18にほぼ一致します。

 なので、公式キットのエレール製品で再現製作する場合は、ナンバープレートのパーツは自作追加し、シート状装備品のほうは、タミヤ製品での劇中車再現製作において不要になっているパーツP11、P17、P18を転用して生かす、という流れになりそうです。

 

 そして119ページの1コマ目では、完全に元モデルがタミヤ製品であることが伺えます。砲塔右側前側面は現存車輌と同じで外側に出ており、ヘッドライトの保護網も描かれます。
 要するに、作者は描画における参考モデルのキットとして、エレール、タミヤの両方を利用していることになりますが、今回の製作においては、最初の元モデルになっていたエレール製品からの公式キットを使用しますので、エレール製品での仕上げを目指すことを基本方針とします。それで、コミック後半のタミヤキットの特徴については、パーツの自作追加や転用によって可能な限り合わせてゆくことに決めました。

 個人的には、公式キットで作るほうが、色々な意味で試行錯誤も出来て色々楽しめそうだな、と感じています。キットのパーツの形状が違うからといって安易に批判し遠ざけるよりも、ガルパンの楽しさ面白さをリアルに追体験するツールの一種として最大限に活用するほうが良いのではないか、と思います。  (続く)

 


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