砲塔の製作にとりかかります。キットも別なので、組み立てガイドも変わりますが組み立て工程そのものは変わりません。砲塔を車体にセットする際の追加工作が必要になるだけです。その追加工作については、既に細見車の製作時に行った手順と同じですので、ここでは簡潔に紹介してゆきます。
砲塔の各パーツを切り出して準備しました。
続いて追加工作に移りました。タミヤのキットにて新砲塔を旧車体に据える場合は、細見車の製作にて旧砲塔を新車体に取り付けた際の追加工作と同じ手順をふみます。
すなわち、上図のように新砲塔および旧車体の内側に貼りつける長方形のブラ板をカットして用意します。それぞれの中心位置に穴をあけます。旧車体側の長方形のブラ板の穴はやや大き目にしておきます。
そして、上図のように、新砲塔側の長方形板の穴にランナーで作った軸棒を差し込んでおきます。これで追加工作は完了です。
砲塔の組み立てに進みます。
まずは、砲塔の基部のターレット部をカットします。
カットしました。上図のように、砲塔底面の位置でカットしてあります。こうすることで旧車体の上にそのまま載せられるようになります。
そして砲塔の組み立てを上図の段階でいったん止めます。天板を貼る前に、追加工作で作った軸棒付きの方形板を仕込まないといけないからです。
軸棒を外し、穴が中心にくるようにトレースした線を確認します。横に一本、縦に短く二本の赤線を入れてあります。
砲塔側面パーツの貼り合わせ面に、方形板の横赤線を合わせて、両側の縦線が等間隔になるように貼りつけます。こうすることで、穴を砲塔中心位置に合わせることが出来ます。
内側から貼りつけますので、上から見たらこういう状態になります。
ランナーで作った軸棒を差し込んで接着固定します。
砲塔を資料などを参考にして車体の所定位置に留め、テープ等で貼りつけて固定します。
上図のように裏返します。砲塔と車体の穴がズレているのが分かります。
車体側からもう一枚の方形板を上図のように軸棒に通して、両端を車体内側に接着固定します。
これで、車体側の砲塔軸受け板も仕上がりました。
そして砲塔をセットすれば、上図の通りの仕上がりになります。タミヤの新旧のキットで劇中車を再現製作する場合には、こうした手順で砲塔の交換差し替えを行なうと簡単です。手間もかかりません。
従来より模型誌で紹介されている、砲塔の穴を埋めて削って移動させる、という方法は大変で時間もかかるので、個人的にはおすすめ出来ません。 (続く)