気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

「倉野川」の倉吉をゆく シーズン8の5 「街なか食べ歩き」

2016年12月16日 | 倉吉巡礼記

 続いて大岳院に行きました。その山門も被災で軸部に相当の負荷がかかったらしく、柱が内転び状態になってやや西側に歪んでいました。倒壊を防ぐための応急処置として補強材が添えられていますが、屋根の木組みにもかなりの負担がかかっているようなので、いずれは瓦を一端下ろすぐらいの修理が必要になるものと思われます。


 なので、参道は立ち入り禁止となっていました。山門を横に見つつ、駐車場から斜めに楼門前へ入るしかありませんでした。


 本堂前にあった山形まり花のパネルも無くなっていました。地震で損傷したのではなく、もっと以前から撤去されていたそうです。どうもイタズラを受けたらしく、パネルがひん曲がり、折れたような形になってしまっている状況を、既にTさん撮影の写真で知らされていました。とりあえず修理しているらしい、ということでした。


 引き返して、上図の「くだものや」で一服しました。このお店のスムージーを一度味わってみたかったからです。


 メニューはこんな感じです。三種のスムージーがあり、ナッツ類を中心としたメープルグラノーラのトッピングも用意されています。


 で、リンゴにメープルグラノーラのトッピングでオーダーしました。普段のおやつが素焼きナッツ類なので、こういうスタイルの飲み物は個人的に好きです。


 「くだものや」から見た風景です。屋根にブルーシートが掛けられていますが、建物本体にはさほどの影響が無かったようです。


 イベント中なので、他にも色々なお店でおやつ的なメニューを提供していました。ちくわを取り入れた品が多かったのですが、これは何だ、というような初めて見るものも少なくありませんでした。
 食べたい、という気持よりも、これは何だろう、という疑問の方が先に立ってしまいがちなので、もう少し説明というか、どんな食べ物であるかの案内がワンステップ必要ではないか、と思いました。


 あちこち回りましたが、行列が出来ていたのが「ここなつ」の姉妹のいる「新来軒」でした。


 ここでもちくわ関連のメニューでしたが、中華料理店らしく、春巻きのコラボで勝負していました。これは分かり易いし、どんな味か大体想像がつきますので、食べてみようか、食べたいな、といった気分になりやすいです。「倉野川市民」および「ちくわ軍」の若者たちが並んで買っていたのも当然でした。


 Tさんも私も列に並んで、女将さんの手慣れた品捌きぶりをしばらく見守りました。


 今回いただいた「ちくわ春巻」です。ちくわ入りの春巻ですから、味もそのまんまです。

 聖地巡礼における楽しみ方として、よく「食べ歩き」が挙げられます。ガルパンの大洗でも既に一定の食べ歩きコースが定着して人気を呼んでいますが、食べられるメニューの豊富さという点では、大洗よりも倉吉の方が勝っているように思います。現時点では「ひなビタ」イベント期間のみの限定品が多いのですが、それ以外でも幾つかの定番グルメがあり、かつその種類も多いです。

 ですが、こういう食べ歩きの元になる参考情報の発信というものが、倉吉は大洗に比べて大変に少ないです。食事処のガイドや案内は数多く出されているのですが、それは大洗も同様です。大洗ではさらに、実際に食べたものの写真や味の感想がリアルタイムでブログやSNS等で毎日のように流されているので、それを見て食べたくなった人が現地へ向かう、という好循環を生んでいます。
 ガルパンファンは、このグルメ情報のアピール行為を「飯テロ」と呼ぶようです。夕食後しばらく経って次第に空腹になってくる深夜の時間帯にネットをやって、前述の実食情報の波にさらされるわけですから、こんな食べ物があるんだ、食べたいなあ、よし大洗へ行こう、という気持になり易いです。

 これに対して、倉吉の場合はそういったリアルタイムでの食べ歩き情報がものすごく少ないです。そういう情報を発信している方があまり居ないようです。
 ファンの方々のツイッター等を見ていても、食べ物の写真よりも「ひなビタ」やパネルの写真が多いです。なので、倉吉へ行って白壁土蔵群エリアで具体的に何が食べられるのか、というキャッチーな情報群がほとんど構築されていません。倉吉の代表的フードである牛骨ラーメンすら、ガルパン大洗のアンコウ鍋ほどに多数の実食写真が投稿されていません。
 些細な事のようですが、これは地味に重要かつ決定的な差異だと私自身は思っています。人気が高くてリピート率の高い観光地の最も人気ある要素が「グルメ」であることを考えると、いまの倉吉の総合的な観光情報において何が不足しているのかが、よく理解出来ます。

 例えば、ガルパンの大洗では、ファンの方々だけでなく、地元住民やお店の方が自ら発信して「これを食べにおいでよ」とアピールするのが日常茶飯事になっています。食事処や店舗の案内をするのではなく、いま何が食べられるのか、何が美味しいのか、という重要かつ基本的なアピールをネット上で盛んにやっています。だから、大洗には、連日のように多くの巡礼者が訪れていて、しかもリピート率が上がっています。
 しかし、倉吉の現状はまったく逆です。「ひなビタ」イベントの期間でさえ、地元住民やお店の方が自ら発信してアピールしているケースを、少なくとも私自身はネット上で見たことがありません。当日に現地へ行って初めて知った、というケースばかりです。

 逆に考えると、倉吉の場合はそのカテゴリーにおいてもまだまだ「伸びしろ」があると思います。問題はその「伸びしろ」を具体的に理解して対応するだけの気構え、体制などが出来ているかどうか、ということに尽きると思います。 (続く)
コメント (2)
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