大子市街から20分ほどで、旧上岡小学校に着きました。台地の上にあるので、校地までの登り坂が長く、自転車で進むのがしんどくなって、降りて押して登りました。その分、帰りはものすごく楽で、15分ぐらいで戻れました。
グラウンドは訪問客の駐車場になっているようでしたが、車の数がやけに多かったので、何かのイベントでもあるのかな、と思いました。
校門の校名プレートは外されていました。劇場版にて、カモさんチームが校名プレートを記念に外していった件の元ネタでしょうか・・・。
劇場版に登場した、二宮金次郎の石像もありました。
実物には、アンコウの提灯は付いていませんでした。当たり前ですね。現在では、こういう二宮金次郎像を置く小学校は少なくなってきているのではないでしょうか・・・。
校舎正面中央の入口です。時計はいまも現役で、そのまま私の到着時刻を示していました。大勢の見学客がいるようで、靴が沢山並んでいました。みんなガルパン劇場版の聖地の巡礼者なのかな、と少し驚きましたが、実はそうではありませんでした。
去る9月17日より、茨城県北芸術祭の作品展示のために毎日開校となっていて、この日は土曜日であったために一般観光客の来訪も多かったのでした。ガルパン巡礼らしき人は、二人ぐらいしか見当たりませんでした。みんな大子町の百円商店街でのスタンプラリーのほうに熱中しているようでした。
劇場版でお馴染みの、校長室の応接フロアです。劇中では生徒会室となって戦車道全国大会の優勝旗が左側の壁に懸けてありました。
角谷杏が腰かけていた生徒会長席のモデルとなった、校長席です。窓や机のしつらえも、全く同じです。
劇中で、角谷杏らが見上げていた柱のお面もありました。劇中のお面は、鼻が少し長めに描かれていたと思います。
これまた劇場版でお馴染みの、放送室です。左手のガラス窓に河嶋桃が貼りついて、風紀委員三人衆を叩き起こすシーンが鮮やかに思い出されました。
こんな狭い空間に、カモさんチームの三人が寝ていたわけですか・・・。
そして園みどり子が、「もう学校もないのに、きちんとしたからってどうなるっていうんですかあ、意味ないじゃないですか、私たちがいる意味すら」とのたまいますね。
職員室の様子も、劇中で小山柚子や河嶋桃らが生徒たちの訴えを聞いていた場面そのままでした。
解説ボランティアの方の説明によりますと、上岡小学校は、廃校後もそのまま保存される前提で全ての調度や備品をそのまま残したため、学校運営当時の状態がずっと保たれているそうです。職員たちが戻ってくれば、そのまますぐに業務が再開出来そうな感じでした。
劇中で、生徒たちが河嶋桃に色々と訴えを持ってきていたシーンが思い出されます。
「虫刺されの薬が無くなりました」
「わかった、すぐに手配する」
「給食用のお米が足りません」
「分かった。農家の人に手配してもらう」
「廊下の電球が切れました」
「電気屋さんに頼んでおく」
「大変です!風紀委員の3人が地元の生徒とケンカしてます」
「ちょっとケンカの仲裁に行ってくる!」
いやー、カモさんチームが地元の生徒とケンカ、というのは笑えましたね・・・。というか、地元の生徒、というのは大洗町の生徒でしょうから、学園艦の大洗女子学園とは別の高校があるという設定なんでしょうね・・・。
そして、小山柚子や河嶋桃は、この視点で無人の生徒会長室を見やり、「会長はどこ行っちゃったんだろうね」「会長には会長のお考えがあるはずだ」等の会話を交わしていたのですね。
実際には、上図のように、校長席自体が見えませんので、厳密には劇中のようなアングルにはなり得ませんが・・・。 (続く)