ステップ8では、車体右側面の装備品などを取り付けます。エアクリーナーはガルパン仕様への改造を行ないますが、それと同時に、本来は次のステップ9で取り付けるアンテナケースとの組み合わせも調整しなければなりません。そこでアンテナケースの改造および取り付けも、前倒しで行ないます。また、一部の装備品の取り付け位置がガイド指示と異なりますので、注意が必要です。
エアクリーナー関連以外のパーツを切り出しました。ジャッキは塗装後に取り付ける予定ですので、ここでは組み付けません。
後方のスコップD5、キャタピラ張調整ツールのD6は、指示通りの位置に取り付けました。前方の3点のパーツは、仮置きのままです。
公式設定資料画にて、前方の3点のパーツの取り付け位置を確認しました。御覧のように、キットのガイド指示位置よりもやや後ろについているのが分かります。
フェンダー上のラインを目安にして、斧D16をまずセットし、それに合わせるようにキャタピラツールD31を取り付けました。クランクロッドのD13は、パーツのままだと劇中車のそれよりも長いので、公式設定資料画を参考にして端を少し切り詰めて取り付けました。
続いて、H型のキットには無い、右後ろのライトを追加します。D型の名残の一つであるようです。
ライトのパーツは、同じタミヤのD型のキットのC72を使用して取り付けました。
エアクリーナー部分の改造に取り掛かりました。該当するパーツを全て切り出して用意しました。さきにステップ6においてエアクリーナーを仮組みのままにしてありましたが、それを再びバラして、G28だけを取り付けてあります。
ここで劇中車の形状を再確認してみましょう。エアクリーナーもアンテナケースも長さがキットのパーツよりも短いうえ、取り付け位置も微妙に異なっているのが分かります。両者のパーツは複雑に組み合わさった形でセットされるので、両者を同時に調整しながら組み付ける必要があります。
私の制作においては、エアクリーナーおよびアンテナケースの長さを、車体にある跳弾リングの長さを基準にして割り出したうえで、その寸法に合わせるという方法をとりました。
エアクリーナーを改造して劇中車の形状に合わせて取り付けた状態です。続いてアンテナケースも仮付けしたのですが、エアクリーナーをセットした際の流し込み接着剤の余りがくっついてしまい、後で無理矢理引っ張りはがす羽目になりました。
ここでの改造の要領は上図の通りです。エアクリーナーの円筒部分G22を約1センチほどカットしたうえでG27を取り付け、セット位置もガイド指示よりやや前にずらしました。接続パーツのG24は上図の赤印の位置がガイド指示のそれですが、劇中車に合わせて約1センチ前に移動しました。これらに合わせてパイプのG25、G26をカットして改造し取り付けました。
アンテナケースは、ガイド指示の通りにセットすると上図のようになりますが、劇中車のそれはケース部分が少し上に位置しています。そこで、いったんはがして後で修正しました。また、スコップD5の柄が3ミリほど短いことが判明しましたので、これも後で修正しました。
さらに、劇中車のアンテナケースには、上図の三ヵ所に支持架とみられる部品が見えます。キットのパーツにはモールドされていませんので、これらも再現する必要があります。
位置を上に修正してセットし直したアンテナケースの三ヵ所に、支持架をプラ板で取り付けて再現しました。スコップD5の柄も、ジャンクパーツから適当な棒材を見つけて3ミリほど延長しました。なお、劇中車ではアンテナケースの後端は閉じていますので、プラ板を貼ってあります。
以上にて、エアクリーナー周りの改造及び組み立てが完了しました。実際にパーツを仮組みして状況をチェックしないと分からない部分が多いうえ、改造することによって本来は干渉しないパーツ同士がぶつかったりしました。それで、改造組み付けの途中で二ヶ所ほどパーツの端を削ったりカットしたりしています。今回のキットにおいて最も手間がかかる範囲であったと思います。 (続く)