ステップ6では、車体周りの各装備品を組み立てます。予備転輪、ボッシュ型前照灯、ジャッキ、エアクリーナー、アンテナケース、などです。
これらのうち、ガルパン仕様への改造が必要なのは、エアクリーナーとアンテナケースの二点ですが、ここではとりあえずガイドの指示通りに仮組みしてゆきました。
予備転輪、ボッシュ型前照灯、ジャッキは組み立てを終わりました。予備転輪は、塗装までランナーにつけたままにしました。エアクリーナーは仮組みのままで、アンテナケースはパーツを揃えたのみです。
上掲のワンシーンを御覧下さい。劇中車においては、エアクリーナーもアンテナケースも、キットのパーツより短いのが分かります。厳密に言えば寸法も異なっており、エアクリーナーの円筒部分は二つとも劇中車の方が細いですが、そこまでいじると全てのパーツが使えなくなりますので、そこまでは踏み込まないことにしました。
まず、アンテナケースの改造から取り掛かりました。上図のように、後方を1センチほどカットしました。同様の改造は、以前にD型およびF2型仕様を制作した際にも実施していますので、ガルパンのⅣ号戦車においては共通の修正ポイントであるわけです。
そして仮組みしました。劇中シーンを色々とチェックしても、アンテナケースの構造が具体的に分かるシーンは全く無く、車体から伸びる支持架に乗っている形のようにも見えます。
つまり、支持材のパーツG4、G5に相当する部分を劇中では確認出来ないのです。しかし、G4、G5を付けないと、アンテナケース自体をセット出来ませんので、ここはガイドの指示通りに仮接着しました。
キットのガイドの指示通りに、エアクリーナーとアンテナケースを仮組みしますと、上図のようになります。前掲のワンシーンと見比べれば、エアクリーナーのパーツが長いことが分かります。そこでエアクリーナーも改造することに決めましたが、これは後のステップ8にてエアクリーナーを車体に取り付ける際に実施することにしました。
続いて車体パーツへのガルパン仕様への追加工作を行ないました。前部および後部のフェンダーピンの再現です。御覧のように、キットパーツの前部フェンダーにおいては、フェンダーピンがモールドされています。しかし、ピンが後ろ向きに表現されています。
これに対して、劇中車ではピンが前に降ろされています。また、このアングルからは、ジャッキ台の固定ベルトが中央にも通されているのが看取出来ますので、これも後で追加します。
キットパーツの前部フェンダーのピンのモールドを削り取り、真鍮線で劇中車と同じ前向きのピンを再現しました。
続いて、後部フェンダーのピンを、劇中車においてチェックしました。これはD型およびF2型仕様にもついていますので、ガルパンのⅣ号戦車においては共通の追加工作ポイントの一つですが、前二者においては再現していませんでした。
なので、後部フェンダーピンの再現は、今回のH型仕様においてが初でした。最近ようやくピンバイス用の極細ドリル刃セットが入手出来ましたので、そのなかの0.3ミリ刃を用いて穴をあけ、真鍮線で自作したピンを挿し込む形で再現しました。 (続く)