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読んだ本の感想と旅行の日記を書いていきます。
後、その他なんかあれば・・・

97日目:パリ5日目。-考察色々、ロンドンに向かう-

2014-08-27 11:37:26 | 旅行
○日本と欧米の休みの違いについて考察

ちょっと書き忘れて書こうと思っていたことを思い出したので書く。
パリの宿で、宿泊者の方と仲良くなって色々なことを話していた。
彼はミズキさんと言って、オランダで日本からの出向で働いている人だった。
今まで、なぜ日本人は休みが取れず、欧米人はバカンスとかでここまで休みが取れるのか、その違いは何かを考えていたのだが、彼と話していてその答えを何となく知ることができた。

一つは休日の問題である。
日本は祝日が多く、基本一月に一日以上はあるペースになる。対して欧米はこの祝日がほとんどないらしい。
欧米は祝日がほとんどない代わりに、バカンスなどで休みを取るという文化が定着しているらしいのだ。
逆に日本は祝日などで休みが多いから、その代わりにバカンスを取るなという国の基本的な制度を規定した時からの意向なのかも知れない。

祝日などの休みでは、日本人全員が(一応)休みになるので、その時に皆さんが旅行するというピークができる。
そのピークに併せて旅行のチケット代とかホテル代とかもろもろ高くなってしまうので、そういう所はあまりよろしくない。
欧米人は3週間くらいのバカンスが年に2回程取れるらしい。なので平日の安い料金で旅行に行け、なかなかいい感じに旅行ができる。

二つ目は仕事量に対する人の数の問題である。
欧米では、ある仕事に対して、人を多めに置いているらしい。たしかにスーパーや飲食店ほか何かの窓口ではちょっと人多いんじゃない?と思うことがちらほらあった。
同じ仕事をする人を多く置いておいて、ある人が長期休暇を取ってもそれをカバーできる人が必ずいるというローテーション体制が取られているらしい。

そしてやはりうまい具合に長期休暇のローテーションを回しているとのこと。2人の人が被って長期休暇を取るということは無く、しっかり1人がとったら次のもう1人という風に回しているらしい。
日本は人を雇うと人件費がかさんでしまうので、基本的に人員削減。最小人数で回しているので、1人が長期休暇をとったらその作業をカバーできる人はいない。というか日本では3週間も仕事を離れられたらそもそもその人いらないよということになってしまう。
日本は何かお金を稼ぐことが第一という意識もあり、人件費削減というスローガンを掲げているが、欧米ではある程度のお金が稼げれば満足という考えで、そこまで利益を上げてナンボという意識は無いんじゃないかと思う。


三つ目はそもそも文化の問題
欧米では基本お客さんに対してサービスがどうとかをあまり意識していない。
スーパーで長蛇の列ができているのにすぐにもう一つのレジとかを開けず人を並ばせているというのが往々にしてある。
つまりスーパーが人々に対してサービスを提供してあげてるよというスタンスなのだ。

なので、店を閉める時にはきっぱり閉める。飲食店なんかは人が来ない時にはすんなり店を閉めたりするらしい。
人に対してサービスをしないでもそれを人が普通だと思って受け止めているのだ。
日本ではそんなことはあり得ない。お客様は神様です(死後)の精神であくまでお客さんが上である。
そんな意識が浸透しているから、何かあるとすぐクレームが入り、店側はそのクレームにビクビクというか、敏感に反応してサービスを向上させる努力をする。

いいこともあるのだが、そこまで神経使ってサービスを提供しなくてもいいよと思う。
欧米人も日本に来てサービスには感動するとは思うが、実際に欧米人が日本で仕事しようとしたらかなり精神的にタフでなければやってけないんじゃないかと思う。
日本は仕事に神経を使い過ぎていると思う、欧米ではランチを食べながらチケット売り場で応対をしている人もいた。
自分としてはチケットを売ってくれるんだったらそれはそれでいい。

欧米じゃなくでも東南アジアとかでも人がいない時は普通に携帯をいじっていたり、気晴らしになることを普通にやっている。
日本は人がいなくても携帯をいじっちゃダメとか、仕事に本当に気を使わなければならない。
そんなんでは仕事をしていて神経がすり減るばっかりだと思う。
仕事をしていて精神的に疲弊して体調不良になる人とかを結構見てきた。日本はそういう仕事に対して、もうちょっとゆとりというか余裕を持ちながら仕事ができるような文化を作ることができると、そういう人たちも減って行くんじゃないかと思う。

まあそんなんで、日本人が長期休みを取れない一番の原因はこの文化なのだとは思うが、他にも大きな原因が知れて、やっぱり欧米流のバカンスを輸入するには色々難しいんだなと知ることができました。


○ドリームハウスについて

パリ最終日。朝ご飯を食べて、今日はロンドン行きのユーロスターに乗るために、14時にパリ北駅(Paris-Nord)に行く必要があった。
その前にどこかしら観光してから行こうと思っていたのだが、朝は晴れていた天気が昼からまた怪しくなって行き、結局外出する頃には雨が降ってきてしまった。
そんなんで、雨の中荷物を持って観光するのもアレなので、もう今日は観光せず移動だけでいいかと、11時くらいに宿をチェックアウトした。

今まで泊まっていたドリームハウスはいい宿だったのだが、今までの日本人宿とは違う、何か変わった雰囲気があった。
泊まるにはとてもいい宿で、ここは本当にオススメしたいのだが、ちょっと一緒に泊まる人にあまり恵まれなかった感じだ。
一日目の始めに宿に着いたとき、ロビーでみんな話していて、かなりうるさかったのだが、留学生や夏休み、ワーホリなどで来ている人たちが多く若い子たちがかなりきていた。

その若い子たちが何かグループを形成しているのだ。
3グループ?くらいあったのかな?大きくは宿泊者組と、ワーホリ組でそれぞれで固まっていた感じ。そしてそれ以外の旅行者で3グループ。
そのグループの垣根を超えてあまり話そうとしなかったのだった。
若い子が集まるとそんな感じになるのかな?と思ったりもしたが、今までのサンタナを始めとする日本人宿はそういうことはなかった。
それも若い子にぎゃーぎゃーうるさい声を控えずペラペラしゃべる子がいて本当にうるさかった。

宿泊者組は前日にモンサンミッシェル行きのツアーがあったらしく、そこで意気投合して仲良くなってグループが出来上がっていた。
ちなみにモンサンミッシェル行きのツアーは宿から出ており、日帰りで130ユーロらしい。この相場は普通に行くより結構お得らしかった。自分は行かなかったけど・・・
そんなんで、本当にそのグループ間の交流でしか興味がないかのように話をしない人たちが多かった。

モンサンミッシェルグループは旅行者の人たちだったので、日が経つにつれ瓦解したが、結構ひどかったのはワーホリ組であった。彼らは長いことこの宿にいるようで、本当に気心知れた仲ということでそのグループの人としか話さない人が顕著であった。またはかなり内輪の話が多く、会話に入れなかったりもした。
もうけっこう愚痴になってしまっているが、ドミトリーが一緒になったワーホリ組の男の子なんて部屋に入ってきて挨拶もなく何も会話せずそのまま取るものを取ってまた出て行くという、なんか本当にお前コミュ障か?と言いたいくらいの子がいた。
他にもまあまあ何人かいて、よくそんなコミュ障でフランスまでワーホリに来れたものだと思う。

あなた何歳?から入って色々言ってやろうとも思ったが、怒るのは負けだと思っているので、自分も途中から腹が立っていたので、もうこちらから話しかけないようにしました。
結局こんな所に愚痴を書いている時点でもうダメなのだが・・・(^_^;)
もう歳なんでしょうか?最近の若いもんは・・・というフレーズを使って同年代の旅行者の人とちょっと意見交換をしていました。

ちなみにフランスの人たちは簡単には心を許さないらしい。それが文化とのこと。
移民の人たちが多いからか、すぐに人に心を許すと変なことになる恐れがあるからかもしれないが、思ったよりフランスの人たちって保守的なんだなと思った。
ちなみにドイツ人は最初はちょっと固い感じだが飲むと陽気になって打ち解ける、イタリア人は普通に最初から陽気に打ち解ける。というイメージでした。

働いている周りのフランス人に影響されたからか分からないが、別にそのフランス人の気質をワーホリに来て受け継がなくてもいいのに・・・と思う。
ドミトリーのある宿に泊まりにきてるんだったら他の宿泊者と会話くらいしろやと思った。
そんなんで愚痴は以上(笑)


○イギリスに入国する

11時くらいに宿を出て、12時くらいにパリ北駅に着く。
結構時間があったので、雨の中ちょっと歩き回ってお昼ご飯を食べられる所を探していた。
13時前くらいにピッツァレストランに入ってピッツァマルゲリータを頼んで食べたが、まあまあ普通だった。これで10.5ユーロ、とても高い。
そんなんで、14時前にはパリ北駅に戻ってユーロスターに乗る手続きをした。


パリ北駅の地下


パリ北駅の地上


ユーロスター。なんか汚い(笑)


ちなみにユーロスターに乗ってロンドンに行くには、パリ北駅で出国手続きと入国手続きをしなければいけなかった。
改札を入って出国カードを書き、パスポートを見せてパリを出国したらその先にイギリスの入国ゲートがあった。
そしてその先は免税店という、まさに空港のようであった。
チケットを持っているだけではすんなり列車に乗れないということを駅に着いた後に知り、早めに来ていて本当に正解だったな~と思った。

てか今までドイツ~イタリア~フランスと来ていてそういう手続きは全くなかったのに、なんでイギリス入国だけこんなに厳重なんだろう?
そして通貨もユーロではなくイギリスだけポンドと、ヨーロッパ圏なのに本当に意味が分からない。
手続きを済ませ、待合室で待ったあと、列車に乗り込みその後15時15分にユーロスターは出発した。
ロンドン駅には16時半過ぎに着いた。フランスとイギリスは時差が1時間あるので、2時間近く列車には乗っていたことになる。同じヨーロッパ圏なのに検査があったり通貨も違ったり時差があったりと、イギリスは本当に不思議な国である。。。


○宿に向かう

列車はロンドンのセント・パンクラス駅(St Pancras)に着いて、そこから地下鉄に乗って今日泊まる宿、「Goodtimes」に向かった。
ロンドンの地下鉄はパリ以上に洗練されており、かなりきれい!そしてインフォメーションもかなり充実していて、とても乗りやすかった。
路線もそれぞれに色分けされていて、本当に日本のメトロみたいだった。
ロンドンは地下鉄もそうだが、建物の中とか建物に入っている店とか、本当に何か日本に似ており、かなり親和性を感じた。
結構感動したのが、そこら変に書いてあるインフォメーションの案内や広告とかがすんなり読める!!
日本語で書いているわけでなないけど、英語で書いてあるだけでとても感動しました(笑)

あとイギリスはとてもシステマティックだった。キップ売り場などで列を作る時にはしっかり一列で並んでいた(キューというらしい)。またエスカレーターでも左が追い越し、右が立つレーンと分かれており、そういう所も本当に日本ぽい。
しかし人種はとても多かった。白人、黒人、アジア人、インド人っぽい人、そしてイスラム教の服の人。色々な人が住んでいて、それもとてもいい感じに溶け合っている。ここは日本と違う所だが、人々が結構気さくっぽく、改札の自動販売機であたふたしてたら人が話しかけてくれたりした。
そんなんでなんか本当に色々落ち着く、イギリスだったら全然住めるなと思った。

最寄り駅のセント・ジョンズ・ウッド駅(St John's Wood)で降り、そこから20分くらい迷いながらもGoodtimesに頑張って着き、最初の宿の説明を受けて、ここは自炊が可能で、それも日本米をただで提供してくれるというので、早速自炊をすることにした。
近くのTESCOというスーパーに行き、材料を買って、白米を炊いて野菜炒めを作って食べた。
旅行中は日本食がとても恋しく、日本に帰ったら思いっきり白米を食うぞーと意気込んでいたのだが、まさかフライングでこのイギリスで食べられるとは思わなかった。


とうとうやってきましたロンドン!


やはり久しぶりに食べた白米は恐ろしい程においしかった。
その後は色々宿でだらだらしていた。
そんなんで、とても長くなったが、今回の日記はこんなんで以上☆
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