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中小企業診断士への道のり③:合格できた要因

2024-03-06 22:41:39 | 中小企業診断士
今回は、合格できた要因について、いくつか考えられるものを書く。
前回の時系列の記事の内容と被る内容もあるが、ご容赦いただければと。

1,守、破、離
 当初、A社の解法を学んで過去問を解いていったが、全然点数が上がっていかなかった。後から考えると予備校も受験者に楽観視してもらわないように点数を厳しくつけているようだった。(これは再現答案の採点でも同様だと思う)
 また、予備校独自の採点基準もあるらしく、予備校の採点結果は、あくまで予備校のメソッドを使った上での採点結果となっているように感じた。点数も上がっていかなかったことと、ふぞろいの他の解答も見た上で、この解き方を自分の中に落とし込むには時間がかかるんじゃないかと考えるようになり、そこから自分なりの解法を考えていったのだった。
   
 ↑恥ずかしいが過去の添削(模試も含む)の点数の推移である。全く安定しなかったというのが感想である。順位は後で公開された点数と順位との一覧から自分の点数を当てはめて出したもの。
 
 もちろんA社の解き方が悪いと言っている訳ではなく、かなり理論的に体系化された解法であるため、しっかりと身に着けて合格している方もいたのだが、時間がない今の状況では完全に自分のものにするには難しいと判断したのだった。(時間がない状況を作ったのはもちろん自分自身にあるが、、)

 なので、自分はOさんから教わった「黄金手順」なる解き方で解法を学び、身に着けていったのだった。A社との手順との違いは大きくは1つのみだった。それは、A社は与件分のSWOTに当たる項目にそれぞれ5色マーカーを使って色付けし、黄金手順は、設問事に色を決め、それと対応する与件分に色を付けるやり方だった。(SWOTは赤ペンで別に目印をつけた)
 なお、事例Ⅰ~事例Ⅲは多くても設問は5問なので5色マーカー(赤、黄、青、緑、オレンジ)で基本足りるのだ。
 さらに自分はもう一色(紫)のマーカーを足して6色使った。紫はわざわざ表現とか、社長の思いとか成功体験とかとりわけ気を付けて覚えておくべき記載にマーカーをした。

 そんな感じでA社の解法をベース(守)として、その他のインプットから自分ならではの解法を編み出していったのだった。(破・離)
 実際の80分の使い方はまた別に解説しようと思う。


2,先輩Oさんからの刺激
 前回にも書いたが、先輩Oさんからのアドバイスは本当に大きなターニングポイントだった。試験に取り組む姿勢、日々の努力、情報収集などの向き合い方はまさに目から鱗が落ちる思いだった。そこまで努力をしなければ受からない2次試験はどこまで難しいんだろうと、舐めてかかっていた自分がとても恥ずかしく思ったのだった。

 ちなみにアドバイスは9月10日にいただいたのだが、そこで黄金手順の書籍とか、後日ふぞろいの書籍とかも譲り受けることができ、また事例Ⅳマスターの情報とかもいただき、そこで頂いた書籍や情報が全て勉強に有効に活かされることになったので本当にお住まいの方向に足を向けて寝れないくらいであった(笑)

 ちなみにOさんも今回の試験で見事2次合格をすることができたのだった。Oさんから再現答案も頂いているので、追って再現答案の比較の記事も書こうと思う。


3,情報の収集
 上のOさんからのアドバイスに通ずるものがあるが、それ以降、YouTubeやブログで情報の収集を積極的にしていくことになった。
 見ていた動画としては、きゃっしい、北村先生、ねとたす、一問一答、診断士LABOなど、ブログも本当に診断士関連は色々あるので、見ていたら沼にはまってしまうくらいの情報量だった。

 そんな中で、きゃっしいの「100文字訓練」はとても知識の拡充に良かった。これは、「ダイバーシティを説明せよ」や「機能別組織のメリット、デメリットは?」などのお題を設定し、100文字で書く訓練だった。
 これは100文字の分量を身体にしみこませていくことができると共に、1次試験の知識の定着も図れるという、まさに1石2鳥以上の効果を得られることができた。
 時間もなかった中でそこまでガッツリはできなかったが、これを毎日やっていれば1次の知識は問題なく身に着けることができると思う。

 あとは後述するが、L社の直前講座の情報もYouTubeからで、これを受けられたのも本当に良かった。
 時間もない中で取捨選択は難しかったが、結果効率的に学習を行うことができたので、この情報収集は大きな要因の一つである。


4,模試、外部講義、テキストの活用
 A社の教材だけでなく、オプションの模試や外部講義やテキストにも出費を惜しまなかった。
 模試は自分の現在位置の確認と試験当日のシミュレーションを行うことができたし、L社の直前講座は、事例はこんな方向性で答えていけばいいんだと回答の方向性が固まり、試験に向けての大きな自信になった。また事例Ⅳマスターは事例Ⅳに挑む上での心構えを知り、問1の財務分析を機械的に処理することで時間の削減を図れ、問2、問3辺りで出てくるCVPやNPVの問題を数多くこなすことで苦手意識を克服することができた。

 効果がどれくらい出るのかは難しいが、やはり2次はそれなりにお金もつぎ込まないと受かる試験ではないと思うので、情報の取捨選択もそうだし思い切りも結構重要になるのかなとは思う。


5,事例Ⅳに向き合う
 2次を受ける人ほぼほぼ全員に鬼門となる存在が事例Ⅳだと思う。事例Ⅳをどれくらい向き合って勉強するかはかなり合格をする上での大きな要素になってくると思う。
 事例Ⅳは最初見たときは訳わからなすぎで、問題量もえげつないくらい多く、初めて涙を流したベジータの如く震えることしかできなかった。でも事例Ⅳに向き合ってしっかり点数を取っていかないと落ちるとA社の合格者インタビューの動画でも言っていたので、「大丈夫、怖くない」と自分に言い聞かせ事例Ⅳもしっかり勉強していくことにした。

 そしてこなしていくとパターンが分かり、問題自体は難しいのだが勉強の仕方がどんどん分かってきたのだった。
 「事例Ⅳは努力を裏切らない」とA社のキャッチフレーズでも言っていたのだが、これはその通りだと思う。時間があればしっかり点数を伸ばしていけるのが事例Ⅳであり、これは他の事例にはない強みだと思う。

 なので、事例Ⅳを事例Ⅰ~Ⅲでカバーしようとしたら足元をすくわれると思ったため、70点取る気概で勉強を進めていった結果、合格を頂くことができたのだった。事例Ⅳはやっぱり他の事例と攻略方法が違うので、それはまた別に書いていこうと思う。


6,勉強計画
 追い込みの10月は勉強計画を9月末に立て、計画通りにひたすらこなしていった。この計画は自分の学習を進めるうえで大きな指針になった。また計画通りにこなして行けたことは試験に臨む上での自信にもなった。
 計画を立てていった方法としては、まず、9月末の状態から10月の試験に必要なスキル、TODO(いわばギャップ)を洗い出していき、それに必要な時間を試算、その時間が10月の勉強時間に収まるように調整し、10月の日程に割り当てていったというものだった。

 
 ↑TODOの一覧。まずこんな感じで現在とのギャップで必要な要素を洗い出し、それに必要な時間を当てはめていった
 
 ↑TODOの要素を日程に割り付けて月間計画を立てた。実績時間は結局付けていかなかった

 こういった計画立ては慣れていた訳ではないが、こんな感じか?とやっていったらうまくいったという結果であった。
 計画立てもそうだし計画通りに進めるのも、実際やろうとしたら何とかなるもんだなあと思った。もし短期の計画立てをしていない方がいたら、このような感じでやってみるのも一計である。


7,その他
 その他、他にもいろいろな要素があるが、考えられるものを書き出してみる。
 ・強みを活かすことができた
  このブログでいろいろ書きものをやっていたこと、また今まで取得してきた情報処理技術者試験で論文の試験にパスしてきたことから、「書く」ということには幾分か強みはあったかと思う。これは比較的短時間で解法を身に着けるのに役に立ったかなと思う。

 ・弱みを機会で補うことができた
  自分の弱みは「時間を確保できないこと」だったと思う。結構致命的な弱みだったと思うが、8月に転職をした機会がきっかけで大きく時間を確保できることができた。

 ・やっぱり運もあった
  上記の弱みを機会で補えたこととか、Oさんとのそもそもの出会いとか、当日の試験問題に自分の苦手としていた分野の問題とかが出なかったこととか、そういったもろもろの運もあったと思う。本番に強いんじゃないか?という生来の要素もあったんじゃないかと。本当に自分の全ての総合力をぶつけ勝ち取ることができた試験なんじゃないかと思う。


そんなんで合格できた要因ですが、こう見るといろいろあったんだなあと思う。本当に今まで経験したことのない難しさだったので、頑張っている方を本当に応援したいというのが率直な気持ちです。一助になれば。

今回はそんな内容で以上☆

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