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読んだ本の感想と旅行の日記を書いていきます。
後、その他なんかあれば・・・

208冊目:「ワーク・シフト」

2024-09-16 00:00:31 | 
総評:★★☆☆☆ 長かった。。
面白い度:★★☆☆☆ 思ったよりそこまで。
読みやすい度:★★☆☆☆ 洋書の翻訳なので読みにくめ。。。
ためになる度:★★★☆☆ 普通。
また読みたい度:★★☆☆☆ また読みたいとはあまり思わない。


結構前に読み終えた本。長くて読むのに時間がかかった。。
結構有名な本で、どこかで名著として挙がっていたので、読んでみることにした。

内容としては、働き方がこれからこういう風に変わっていくよと具体的なケースも踏まえて書かれた本だった。
2012年に第1版が発行されており、それから10年程経った今はほぼほぼその書かれた通りの世の中になっていると思う。

現在のビジネスの状態を言い当てている内容のため、今見ていると、ふーん、確かにそうだよねと言った感想になる。


概略としては、
時間、場所、一緒に働く人を問わず、世界中の人とビジネスを行っていく機会が増える。会社の檻を出て、個人的に仕事をマッチングする仕組みが台頭し、個人のスキルを活かして価値提供する働き方が増える。

そんな未来になるため、自分のこれからのスキルをどのように磨いていくかを考えておきましょうという、そういった内容だった。
英語の原本を日本語に訳された内容であるため、ちょっと読みにくい所もあり、そして長かったので、読むのに疲れた。。というのが率直な感想である。


期待の割にはそこまで得るものはなかったかな?といった感じでした。
一旦感想としては以上で、以下に興味深かった内容について抜粋する。


・社会の変化の要因に関しては、次の七つの現象が大きな意味をもつだろう。(以下、7つの項目の内容のみ抜粋)
 1 家族のあり方が変わる
 2 自分を見つめ直す人が増える
 3 女性の力が強くなる
 4 バランス重視の生き方を選ぶ男性が増える
 5 大企業や政府に対する不信感が強まる
 6 幸福感が弱まる
 7 余暇時間が増える

・以前から広告クリエイターや作家、デザイナー、イベントプランナー、社会理論化などのクリエイティブ・クラスの人たちは、自分の創造性に火をつけるために空想と想像を活用してきた。スポーツ選手やコンサルタント、研究者、数学者、セラピストなどの職種は、遊ばなければ高度な専門技能を磨けない。自分のやっていることに胸躍らせ、学習と訓練につきものの苦労を楽しみ、手ごわい課題に挑むことにやりがいを感じてはじめて、私たちは本当に高度な専門技能を習得できる。
 遊びが重要なのは、遊ぶことにより、普通は接点のない要素が組み合わさるからだ。人間関係の面でも、遊びを通じて、通常の仕事上の人間関係にとどまらない人的ネットワークを築き、いろいろなタイプの人と触れ、多彩なアイデアや手法を試せる。第9章で述べる「ビッグアイデア・クラウド(大きなアイデアの源となる群衆)」を活性化するうえでも、遊び感覚に満ちたやり取りや社交行事、趣味の活動がきわめて効果的だ。

・意識的に普段と違う場所に身を置いたり、自分と違うタイプのグループに適応して仲間に加えてもらったりすることは、ビッグアイデア・クラウドを築くうえで重要な戦略だ。しかし、そうした「プッシュ」の戦略に加えて、「プル」の戦略も実践できたほうがいい。自分の魅力を高めて、ほかの人たちがあなたのグループに自分を適応させたり、あなたと偶然出くわすことを期待したりするよう促すことも目指すべきだ。この点は、ポッセのメンバーを集める上でカギを握る要素だが、ビッグアイデア・クラウドを形成する際にも重要な要素となる。
 社交的なイメージがあって気軽に近づきやすく、互恵的に振る舞う人というイメージがあるので喜んで友達を紹介したくなる人は、ほかの人を引きつけやすい。しかし、おそらくそれ以上に重要なのは、おもしろくて知的興奮を与えてくれる人と思われること、そして、自分にアプローチする方法をほかの人たちにわかりやすく示すことだろう。そのために、ツイッターを活用してもいいし、コメント欄つきのブログを開設してもいいし、動画投稿サイトにメッセージを公開してもいい。今後は、オンライン上で人々が活発に情報を発信するのが当たり前の時代になる。そういう時代には、単に普段と違う世界に足を踏み出すだけでは十分でない。自分がどういう知的資産と専門性の持ち主かを広く知らしめることにより、人々を引きつけることが不可欠になる。

・仕事に関する古い約束事は、私たちにお金と地位の価値を過大評価させ、充実した経験がもたらす幸せを過小評価させる。古い約束事はお金を中核に据えているが、実は仕事と私生活における喜びの多くは値段をつけられない。最近一カ月の自分の心理を振り返ってみてほしい。あなたが幸せや満足、喜びを感じたのは、どういうときだっただろうか?当然、金を払って得る経験を通じて愉快な感情を味わったときもあっただろうが、無償の経験によってそういう感情を味わったときも多かったのではないか。友達との関係がもたらす喜び、仕事をやり遂げたときの達成感、野山を散策するときに感じるすがすがしさ、子どもと過ごす楽しい時間、日の出と日没を眺めて過ごすひと時は、金を払って手に入る経験ではない。

・想像してみてほしい。モノを大量に消費することを人生最大の願望と位置づけることをやめにしたら、どういう未来がやって来るだろう? 大量消費に代わり、充実した家庭生活や深い友情、やりがいのある刺激的な仕事、創造性と芸術を重んずる人生など、さまざまな要素が新たな優先事項になるかもしれない。
 そういう<シフト>が実現するための転換点は、どのようにして訪れるのか。制度や政策などの環境の変化がそれを後押しする面もあるだろうが、私たちが仕事について深く考えはじめてこそ、<シフト>が加速すると、私は思っている。と言っても、一人ひとりがほかの人と関係なしに、自分の頭の中だけで考え続けるべきだとは思わない。むしろ、人々がこのようなテーマについて語り合い、大勢の人が結びついてグローバルな変化を生み出していく可能性が高いと思っている。

そんな感じでしょうか?
今回はそんなんで以上☆
コメント
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