銀城歌劇団楽屋日記

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コボちゃん傑作選読みました

2022年05月29日 20時45分00秒 | かりあげクン

(写真は前回のコボちゃん展のお土産→右上のメモリアルブックはグッズコーナーで1000円以上購入した際にもらえたのだが同誌はカラー版の四コマが新聞以外でも読める貴重品)

まずは植田まさし先生のロングインタビューの感想から↓

〇ずっと気になっていた旧コボ出版元の蒼鷹社の謎→

同社はサザエさんの姉妹社と同じく家族経営の会社だったのですね!レーベルの成り立ちも読者が単行本でまとめて読むのを希望しているのに掲載媒体が新聞=マンガ雑誌のレーベル経由でコミックスが出せないから出版社を自分達で立ち上げた所も似ているなぁ、と

                              

蒼鷹社版の奥付↑植田先生の本名は植松なので発行者は身内の方名義なのですね。所在地の新宿区矢来町は去年武道館前に神楽坂に行った際、たまたま辿りついたのですが閑静な住宅街でした

同社は身内の方が亡くなった後解散し、コミックスの出版は「おとぼけ部長代理」の芳文社が引き継いて今に至るのですが解散に伴い、現在蒼鷹社の単行本は全て絶版の事実を知った時は切なかったなぁ・・・同社コミックスは古本屋で集めたりしてほぼ全巻持ってます

○新聞は休刊日を除きほぼ365日印刷されているものの先生はめったに原稿を数日分まとめて提出する事はなくGWもお盆も年末年始も関係なく毎日執筆されているとの事ですが、私が12/29にお住まいの神楽坂を散策している間もお仕事なされているのは凄いなぁ

○あと自分は絵から入ったのではなく、アイデアから入った漫画家と言ってたがそれはむやみやたらと新キャラを登場させない作風にも表れてますね(他の四コマはマンネリ防止に定期的に新キャラを投入してる気がするがコボちゃんは小学校に舞台を移しても担任が変わった以外は友達も幼稚園時代から変わってないし、むしろ新たなクラスメートが登場しないのが不思議な位)

お次は歴代編集者インタビュー↓

○田畑家の女性は強いと言うのは納得と言うか、個人的にはお土産で持参したベルリンの壁の破片を自慢しに来たじぃちゃんの知人をばぁちゃんがさりげなく撃退する話(134P・2803回)は彼女の「非常にエスプリの効いたやり方でやり返す」性質が出ている回だと思うので再録されて良かったです

個人的に女性キャラで最強だと思うのはタケオの妻の花田先生かなぁ(体育教師なだけあって痴漢をヒジ打ち一発で撃退したりタケオがランニングで町内を1周している間に2周したと思えば神前式を希望しているタケオと徒競走で勝負して自分の希望するチャペル式の結婚式をゲットしたりと非常にタフ)

なんかコミックスの感想と言うよりはテキストの感想ばっかになってしまったと言いますか、植田先生は漫画家生活が長い割には出版社や編集者との確執etrもなく(ストーリー漫画と違い四コマは編集者が内容に介入する余地がないのも円満の理由らしいが、一方で編集者の知恵を借りないと面白い漫画を描けない今の漫画界の現状も嘆いております)漫画以外に注目される趣味特技もこれといってないからずっと漫画の事だけを考えて生きる事ができたのだなぁ、と

だけどその裏ではファンも知らない驚くべき出来事も沢山あったと言いますか(先生が1日も休まずに仕事をこなしてきた理由もきっとそこにあるのでしょうね)、これからもお元気で漫画を描き続けてほしいと思います

 

 

コメント
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