銀城歌劇団楽屋日記

今年開設15周年♪ライブレポ、コラム、イラスト、四コママンガ~あらゆる表現でBUCK-TICKを応援します♪♪♪

斎藤栄さんを知っていますか?

2017年12月09日 14時53分05秒 | 劇団楽屋日記
ども。BUCK-TICKは昨日は香川、そして明日は広島でライブですがつい先ほど、年末恒例の日本武道館チケットがウチに届きました

ドキドキで封を開けたら今年の席はなんと両日とも見切れ席(つまり、東&西)!!

1日目は4年ぶりの1階で2日目は安定の2階なのですが、ずっと斜め席(南西&南東)が定位置だったので見切れ席がここにきて当たるのはどういう事なのかと(苦笑)だけど2日間とも前から5列目以内なのはありがたいですけどね

そんなこんなで今日はミステリー作家・斎藤栄先生の話

上の写真は横浜の某図書館の一角にドーンと並んだ先生の小説本。斎藤先生は図書館のある地域に在住らしく、郷土コーナーの本扱いなのですがザッと見ても百冊以上はありますね。

量産系のミステリー作家と言えば赤川次郎、西村京太郎、内田康夫、故山村美沙、吉村達也がいますが、ここの作家さん達と同じ位のキャリアを積んできて郷土の偉人扱いされている割には全国的な知名度がイマイチなのはどうしてなのかと(ちなみに蔵書の中には自ら寄贈された文庫本も。文庫と言えば最近ニュースにて文藝春秋が売り上げ減少になるからと文庫の貸し出しを止める様に図書館に要請している話が話題になっているが、ソレを考えると太っ腹だなぁと)

原因としましてはやはり作品があまり2サス化されていないのが大きいんだろうな。2サスは近年「土曜ワイド劇場」(テレ朝)「火曜サスペンス劇場」(日テレ)が相次いで終了するなど衰退著しいコンテンツと化してますが、やっぱり原作がドラマ化されると知名度が上がるよね

なぜドラマ化されないのかは後で語るとして、先生の生み出した代表的なキャラには二階堂日美子(タロット日美子)がいるのだが、日美子のキャラも映像化しづらい理由の一つだと思うな

日美子は魔女修行の末にタロット占い師になり、友人の依頼で占いをする内に事件に巻き込まれたり夫の特命刑事・二階堂警部(役職ではなく本名!さとる、と読みます)の捜査に占い&探偵役で協力すると言う特撮ドラマっぽいキャラなのだが、タロットが日本人にはあまり馴染みがないのもさることながら、日美子は占いをする前に必ず魔法陣の書かれた布をしいて蝋燭を付け、呪文を唱えると言う儀式をするんですよね

アニメならともかく、映像化するとなると本業の魔女の人(!?)からの演技指導も必須と言いますか、ドラマのスタッフが白魔術の本を買ってきて勝手に演出したらその筋の人から「ちょっとそれは違う」みたいなクレームも来るだろうし・・・(ちなみに日美子は20年以上前に沢口靖子主演でドラマ化されたらしいが、タロットのシーンは一体どうしたのか?)

あとドラマ化されなかった最大の理由としましては、ドラマ化される際にストーリーが変更されるのを斎藤先生が好まなかったと言うのもあるんだろうな。

丁度今、手元にある小説には「TVドラマ化の際、タイトル以外の小説のストーリーを2、3繋げて全く別の作品にするのを局は平気でやっている」みたいな批判を登場人物に言わせているのだが、多分これが先生の本音なんだろうな・・・(実際、ミステリー読んだ後にタイトルググると同名原作のドラマサイトも出るのだが、登場人物の名前やストーリー展開がかなり変更されているんだよね。あと予算の都合でロケ地とか)

最後に先生をWikiで調べたら現在84歳でまだご存命らしいが、新作も十年近く出ていないからほぼ引退も同然と言いますか(年齢も近い軽井沢のセンセは今年休筆宣言しましたが)、だけどトリックやアッと驚くストーリー展開は悪くないし(たまにアレっ!?なのもありますが。日美子は一部を除き、タロットの知識がなくても読めますよ)、ネットでもあまり取り上げられていないので私のブログで取り上げた次第と言いますか、ミステリー好きな人はぜひ手に取って頂きたいと思います

個人的には日美子シリーズ終盤にて、不妊にずっと悩んでいた日美子に子供が出来たのは架空の人物の事ながら嬉しかったなぁ、と
コメント
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