風に乗って♪

自然観察が趣味の主婦です。おもしろそうな事は何でもやってみたくて、好奇心のおもむくまま暮らしています。

アシナガバチの巣 2018年 /A女王バチの観察

2018年11月22日 | アシナガバチの巣
今年の春
庭に巣を作ったアシナガバチの
半年間の観察記録です。

先日、最後の1匹が巣から離れ
どこかへ飛び立っていきました。
 【11月8日撮影】


手元に残った空の巣を見ていたら
季節が終わったなぁと感じました。




庭の水栓の横に蜂の巣を発見しました。
 【4月14日撮影】

もうすでに10部屋ほどできていて
卵も産みつけてあります。
作り始めてから2週間くらいでしょうか。


水栓からの距離は、50センチくらい。
よく見たら、左側にももう一つ。
同じくらいの大きさの巣が建築中です(^^ゞ
【11月8日撮影】

夏の間、朝夕と水撒きに使う場所なので
困ったなぁと思いましたが
女王蜂が1匹で頑張った時間を考えると
撤去するのは気の毒で・・・

刺されないように
こちらが注意して、見守る事にしました。


虫が嫌いな父に見つからないように
すだれを掛けて巣を隠しました(笑)
【4月29日撮影】

普通は蜂の巣は下を向いていますが
この巣は横向きなので、観察がしやすいです。
部屋数も増えてきました。
卵は約3週間で孵化するそうです。


蜂が巣の中にしきりに顔を入れています。
もしかして幼虫が生まれたのかも。
女王が留守の時に見てみよう。
【5月4日撮影】



外回りから帰ってきた女王蜂の口元に
何か緑色のものが見えました。
恐る恐る、カメラを近づけて写真を撮ってみると
アオムシの肉団子みたいです。
【5月15日撮影】



巣を見るとちょうど、女王蜂が出掛けて留守でした。
チャンス!
下から覗いてみたら、サイズの違う幼虫が
15匹くらいいました。
【5月17日撮影】

この幼虫たちが成虫になって働くようになるまで
女王の仕事は一段と大変になってきます。
一日に何度も狩に行ってはイモムシなどを捕まえ
大きな幼虫には肉を、小さな子には肉汁を与えるそうです。


幼虫が糸を吐いて、巣の入り口にフタをし始めました。
サナギは約20日ほど羽化して働きバチになります。
もう少しで家族が増えるよ。
頑張れお母さん!
【6月3日撮影】

フタがされた部屋の入口にも卵が産みつけられています。
新しく部屋を作るより効率的なのでしょうか。


娘誕生!
巣の上に3匹の蜂が乗っていました。
よく見ると、下の1匹は女王蜂みたい。
目の色が違うのと、上の蜂はなんだか幼い顔に感じます。
【6月13日撮影】

羽化した子どもたちは巣で幼虫の世話をして
しばらくすると、餌を狩りに出掛けるようになります。


働きバチの数が増えて
巣も大きくなってきました。
【7月8日撮影】


巣の様子はどうかな?と
そーっとすだれを除けると
蜂たちが一斉にこちらを向いて私を見ます。
急いで写真を撮るので、ボケてます(^^ゞ
【7月26日撮影】

数年前に草取りをしていて、アシナガバチに刺されたことがあります。
再度、刺されるとアナフィラキシーショックを起こす恐れがあるとのこと。
蜂の数が増えてきたので、観察はいったんお休みにします。


水栓の近くで蜂に出会うことはあっても
怖いとか、危ないなどというシーンは一切ありませんでした。
蜂の巣のことを検索すると「駆除」の文字が殆どですが
気を付ければ共存できるのかもしれないと思います。
【9月3日撮影】

久しぶりに写真を撮りました。
カゴの形に合わせて、横長の巣になってしまいました。


異常事態発生?
蜂たちが巣から離れてワイヤーにしがみついています。
【9月12日撮影】

この時期には、次世代の女王蜂とオス蜂は
巣から旅立っているのですが、心配です。


落ち着けば巣に戻ると思っていましたが
雨戸の隙間に避難するように固まって移動していました。
【9月30日撮影】

天敵のスズメバチに襲われたとしたら
巣がボロボロになっているはずだけど
目立った傷もなくて。

もしかして・・・
そう思って隣の巣を見てみたら
巣は跡形もなく壊されて、残った棒切れみたいな部分に
数匹の蜂がぶら下がっていました。


10月中、蜂たちは、ずっと雨戸の隙間で暮らしていました。
日に日に数が減っていくのを見るのは寂しかったです。
11月の初め、とうとう蜂が居なくなりました。
【11月4日撮影】



巣の下を見ると、水栓の排水口のところに
1匹の蜂が止まっていました。
【11月8日撮影】



木の枝につかまらせて
日の当たる場所に移動させました。



しばらくすると、この蜂の命も終わります。
半年間、ありがとうございました。

アシナガバチは自分が巣立った場所を覚えていて
翌年、そこへ戻って巣を作るそうです。

また来年の春
無事に冬越しした女王蜂に会えるのが楽しみです。



コメント (2)
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