goo blog サービス終了のお知らせ 

風に乗って♪

自然観察が趣味の主婦です。おもしろそうな事は何でもやってみたくて、好奇心のおもむくまま暮らしています。

ドジっ子、ナミアゲハが羽化しました

2023年06月18日 | ナミアゲハ
庭で、ミカンの葉から転げ落ちて(たぶん)
落ちた先にあった、毒のある葉っぱをかじっていたアゲハチョウの幼虫を
部屋に連れてきて、ミカンの葉っぱで育てていました。


この子は本当にドジな子で
サナギになる時も、糸が切れてケースの底に転げ落ちてしまいました(^^ゞ


自然界なら・・・
食草からはぐれた時点で、幼虫は生き残れません。
サナギが地面に落ちてしまったら、即アリのエサです。
このような視点からすると
弱い(ドジな)遺伝子を持った個体が、人間の手を借りて成虫になると
累々と弱い(ドジな?)子孫を残すことになる、という考え方があるそうです。
確かにそうなのかもしれません。
でも逆に、虫のフンみたいな幼虫のとき人に見つけられて
「飼育してみようか」なんて思われて、安全な環境で餌を与えられ
無事に羽化して蝶になる個体って・・・
何万分の1くらいの「強運」を持っているのでは?運も実力のうちって言うし
なーんて、思ったりして。
ドジな幼虫を飼う事の言い訳にしてしまいます(^^ゞ

落ちたとき、お尻の糸も切れていたので粘着力の弱いマスキングテープで
サナギのお尻をキッチンペーパーに固定しました。
(この写真は、脱皮したあとの抜け殻です)



2、3日前からサナギが、翅の色が透けて見えて黒くなってきました。
そろそろかな、と思っていたら
15日の朝、飼育ケースの中で無事に羽化していました\(^o^)/
まだ翅が完全に伸び切っていないようです。
そっとケースから出して、窓の網戸に止まらせました。


翅に赤い模様があるので、メスのようですが
ホントは、これは当てにならないそうです。


このまま翅が伸び切るまで待って
1時間後、ベランダへ行って空へ放しました。


滑空して、庭に降りると予想して放したのに
蝶はハタハタと羽ばたいて、みるみる間に上空へ昇っていきました。
あーーー、ダメダメ、危ない。
この辺りはツバメがビュンビュン飛び回っているので
見つかったら即エサです(。・Д・)ゞ
生きのびて、強運の子孫を残して欲しいと願い、蝶とお別れしました。

小さな幼虫を見つけてから、サナギになるまでの日数は18日間。
サナギになってから、蝶になるまで7日でした。

成虫と幼虫。
同じ命が入っているのが不思議なくらい、変身しました(#^.^#)


**
蝶になった子は、見つけた葉の名前で「樒ちゃん」(シキミ)でしたが
次にサナギになったのは「八朔ちゃん」
父が切ったハッサクの葉で見つけました。


八朔ちゃんは、クロアゲハの幼虫みたい。


3日前、6月15日に飼育ケースの蓋ウラでサナギになりました。


あと残っている幼虫は・・・
山椒の葉にいた「山椒ちゃん」と
金柑で見つけた「金柑ちゃん」
大きい方が山椒ちゃんです。


こんなにバラバラな食草で幼虫を見つけたのは初めてで
いろんな植物が生えていると、いろんな虫が来るのだと、楽しくなりました。


アゲハチョウの幼虫は、脱皮前と脱皮後の動かなくなる「眠」の状態が
ちょっと長くて心配になることが多いです。
今日も、山椒ちゃんと金柑ちゃんが、ピクリともせず心配です(´A`)
サナギの期間も、無事に羽化するか心配で・・・
心配ばかりするなら、飼育をやめればいいのに
それ以上に、羽化した時が嬉しいから、やめられないのかもです(^m^)

アカメガシワの枝に穴を開けるゾウウムシ

2023年06月15日 | いきものの観察や飼育
あーーー!
また私の木が切られている('A`)


仕事から帰って、車から降りると
庭の入り口に生えたアカメガシワの新芽が
地面に落ちて萎れているのを見つけました(>_<)


アカメガシワは雌雄異株、オスとメスの木が別の落葉高木で
放っておくと背丈が10mにもなるので
本来なら、庭に生えてはいけない樹木の一種なのかもしれないのですが・・・
去年の夏にこの木がメスだと分かったのです。
どうしても果実を見たくて、冬に低い位置で剪定して、春芽吹きを待ちました。


春の芽吹き。


この木の成長の速さが怖くなりながらも
美しい葉を眺めているうちに・・


あっと言う間に私の背丈を越えてしまいました(^^ゞ


このアカメガシワには昨年、雌花が咲いたのですが
果実が実るまでには至らず
今年こそと、楽しみにしていました。
大切な木を切ったのは、天敵の父だと思って
瞬間的に苦しい思いになりましたが・・・
ん?ちょっと待って。


人が切ったとしては不自然な感じ。
何だろう?枝の間をよく見てみると・・・
小さな虫が枝にしがみ付いていました。


もしかして、アナタが切ったの?

鼻が長いです。
ゾウムシ?それともチョッキリ?
ボケてない写真を撮るのに雨の中、何度もシャッターを押して
どうにか撮れたのが、この写真です(^^ゞ


葉を切り落とすのは、チョッキリの特徴ですが
その葉をよく調べても産卵はされていなくて、謎です。
チョッキリやオトシブミでないなら、この子はゾウムシなの?
それで「アカメガシワ・ゾウムシ」で画像検索してみると
写真に撮った虫さんと同じ姿の
「ホオジロアシナガゾウムシ」が見つかりました\(^o^)/


**
ホオジロアシナガゾウムシ
(頬白脚長象鼻虫)
ゾウムシ科、アナアキゾウムシ亜科
頬が白いと表現されていますが、白いのは頭部でなく胸だそうです。
前脚が特に長くて、枝につかまるのに適した進化です。
この虫は、長い口で木の幹に小さな穴を開けて、そこにひと粒ずつ卵を産みます

***
ハゼやヌルデ、アカメガシワに集まり、それらの若枝を切って産卵する・・
ネットで調べたらそう書いてありました。
さらっと書いてありますが、産卵するのにどうして「若枝を切る」のか
その理由が分かりません。
産卵した場所を覆うように、葉があった方が良いと思うのだけど、あえて切るのはなんでだろう?
枝先を切り落とすことで、産卵した箇所に水分や養分が行き渡るのか?
植物の事に詳しくならなければ、虫のことも理解できないのかもしれないです。


その代わり、ひとつ発見したことがありました(#^.^#)
ホオジロアシナガゾウムシは産卵したあと
その穴を埋めるために木くず詰めると書いてあったのですが
その木クズをどこから調達するのか?
息をひそめてずっと観察していたところ、それが分かったのです。


次の穴を掘ったときに出る木くずを、前の穴に丁寧に詰めていました。
少しずつ、顔を左右に振り
トントンと叩きつけながら、根気よく詰めていました。
産卵のために開ける穴は、3~4か所ですが
最後の穴だけは、木くずを採るためだけの穴で、ぽっかり開いていました。


一番上の穴だけ、空っぽに開いてます。


「細長い口で木の幹に穴を開けるゾウウムシ」
短い動画ですが、木くずを詰める動作が可愛いです(#^.^#)


ゾウムシを見つけてから、今日で3日目。
毎日葉を切り落とし、たくさんの穴を開けて、卵を産み付けています。
大切な木なのに、葉を切り落とされているのを見るたびに
嬉しくて心が躍ります。
全部切ってもいいからね~と。
もし父が切ったのなら、凄い怒りの感情が出てくるのに、と思ったら笑えました。
エコヒイキですね(^m^)

ホホジロアシナガゾウムシは梅雨の頃が産卵期で
その年に羽化した個体が越冬して、翌年に産卵するというサイクルだそうです。
孵化の様子を見てみたいので、引き続き観察を続けます(^-^)ゝ

卵から出てきた!カタツムリの赤ちゃん

2023年06月12日 | いきものの観察や飼育
庭にコンポストを設置するために穴を掘っているとき
カタツムリの卵を見つけました。
あれから約1カ月間、卵を観察し続けたら
とうとう昨日、小さなカタツムリが卵から出てきました\(^o^)/
卵発見から孵化までの記録を書いてみようと思います。


2023年5月13日、土の中に半分埋まっていた
真っ白な卵を発見!


前にもこんなのを見つけたことがあって
何の卵か調べたら、カタツムリか、ナメクジかのどちらかでした。
大きさなどはそっくりなのですが、カタツムリの卵は白濁していて
ナメクジの卵は透明なのだそうです。
それを忘れてしまっていたので、急いで部屋に行ってパソコンで調べて
やった!これはカタツムリだ!と持ち帰り、観察することにしました(#^.^#)


卵の大きさは、直径約3mmくらいです。


少しでも泥を落とそうと、おそるおそる水で洗い流しました。


飼育ケースにキッチンペーパーを敷き
水でヒタヒタになるくらい濡らして卵を入れました。


卵の強度はそれほど弱くなくて、指先で撫でるくらいの力で
ホロホロと塊が崩れます。
均等に水分が行き渡るよう、霧吹きで水を掛けながらひと粒ずつにしました。
絶妙な力加減が必要で、緊張して肩が凝りました(^^ゞ


**
それから約10日間、お世話は霧吹きだけです。
簡単なのですが、ひとつ重大な責任がありました。
それは、「絶対に乾燥させないこと!」
一度でも乾くと卵が死んでしまうらしいのです(ll゚д゚)
うっかり忘れないように、飼育ケースを居間の目に付く場所に置いて
朝起きてすぐ、午前中に1回、午後、夕方、夜寝る前に
必ず霧吹きをしました。


乾燥防止に、飼育ケースにラップをかける方法もあるそうですが
そうすると今度は、カビないように注意が必要なので
霧吹き回数を増やす方を選択しました。
色もきれいなままで、変なニオイもしないので、大丈夫そうです。


泥が落としきれなかった卵には、緑色のコケっぽいものが付いています。
自然界ではどうなんだろう?
土の中に産み落とされるのだから、汚れやカビ、細菌などから
卵を守る科学的なすごい仕組みが、なにかあるのだろうなぁ・・


***
卵を観察し始めてから約20日経ちました。
この頃から、卵の色が茶色くなってきました。


6月5日、タマゴの中に黒い筋が見えました。


その後も、黒い筋がある卵がどんどん増えてきました。
これはカタツムリの目玉(触覚)らしいです。
可愛いなぁ・・・卵の中から外の世界が見えてるのかな?(#^.^#)


それから5日後、6月11日の朝、起きて居間に行くと
早起きの母が「カタツムリ生まれてるよ」と教えてくれました。
うわ~チッコイ♡
待ちに待った赤ちゃんカタツムリが、とうとう孵化しました\(^o^)/


数えてみると、4匹いました。
中には、卵の殻を背中にくっ付けている子がいます(^m^)


そーっと定規に誘導して
殻の大きさは約2.5mm、体長は・・・
イモムシと同じで、伸びたときと縮んだときの差が大きすぎて定かではないです(笑)


孵化した4匹のために、さっそく餌を用意しようと思いましたが
でも自然界でカタツムリって何を食べてるの?
調べたらカタツムリは、手あたり次第何でも食べるそうです。
移動範囲が極めて狭いので、身近にあるものは何でも食べる・・・
これを「雑食」とは言わず「公食性」と説明されていました。

野菜室にあったレタスとキャベツ、ニンジンを用意しました。


つま楊枝で慎重に餌まで移動させます。
小さいなぁ~、手に汗握りました(笑)


カタツムリは、移動速度が他の生物よりもかなり遅いという性質を補うため
いろんな進化を遂げてきました。
「公食性」もそうですが、驚くことに
カタツムリには、オスとメスという性別が無いのだそうです。
雌雄同体!
移動能力があまりに低いせいで、出会いのチャンスが少ないのです。
幸運にも出会った相手が同性だと繁殖の機会は失われてしまいます。
そのため、出会ったカタツムリは、お互いに精子を交換して受精し産卵するそうです。
もしも、一生他の個体に出会わなければ、1匹だけでも産卵できるとのこと。
進化ってスゴイですね。


明日も何匹か孵化してくれるかなぁと、みんなを餌の上に乗っけました。


****
そして、今朝・・・
寝起きてきて、すぐに飼育ケースを見てみると
キャーーー└(゚ロ゚;)┘
ケースの外まで、赤ちゃんカタツムリだらけです。
いま思えば当たり前なのですが、同時に産卵された卵は同時に孵化する・・・
今朝、一斉に孵化していました。


どうしよう。
アタフタしながらもよく見ると
フタのすき間から脱走しても、他所へは行かないでくっ付いてる。
さすが、移動の力の低さのおかげで、部屋中がカタツムリになるのを防げました。
一匹ずつ餌のレタスに乗せました(^^ゞ


「これからどこへ行こうかねぇ」
チビちゃんたちの会話が聞こえてきそうです(#^.^#)


飼育ケースでは
あとからあとから、孵化ラッシュです。


写真を撮っていたら、卵から這い出てくる子が見られたので
もしかして写るかなと思って、動画を撮ってみました。


2分半くらいの動画です、良かったら見てください(#^.^#)
卵から出てくるカタツムリの赤ちゃん


*****
今日は朝から雨降りで、今もしとしと小雨が降っています。
夕方、庭へ出て植物たちの様子を見ていると
うちで孵化したのと同じサイズの、小さなカタツムリが
あちらこちらに居るのをみつけました。


こちらは種類が違う子かな?


カタツムリが一度にたくさんの卵を産むのは
それだけ生存するが難しいからだそうです。
産卵した親カタツムリは、近くで卵を見守るということも
今回の観察の調べもので知ることができました。
勝手に卵を持ってきてしまい、親カタツムリに申し訳ない気持ちになりました。

明日、雨が上がったら
飼育ケースのチビちゃんたちを庭へ連れて行って
見つけた場所へ放そうと思います。
今回はカタツムリの孵化を見る、貴重な体験をさせて貰えました。
ありがとうございました(#^.^#)

毒草をかじっていたナミアゲハの幼虫

2023年06月10日 | ナミアゲハ
庭で水まきしているとき
鉢植えで育てている「ミヤマシキミ」の葉の上に小さな虫がいて
葉の端っこがほんの少しだけ、かじられているのをみつけました。

うわ~、ミヤマシキミは強い毒を持っている植物です。
こんなの食べるの、どこの誰??
何年か前に山で採ってきた枝を挿し木して育てているのですが
この葉っぱを食べた虫を見たのは初めてです!

メガネを掛けて、顔を葉に近付けてみると・・・
えっ?なんで??
葉っぱの上にいたのは、ほんの小さなアゲハ蝶の幼虫でした。


アナタが食べたの?
ミヤマシキミの鉢植えは、ちょうどミカンの木の下に置いてあったので
ミカンから落ちてきた幼虫が、空腹に耐えられずかじったのかもしれません。
それにしても食草でない葉を、空腹で食べるなんてこと、あるの?
謎でしたが、とりあえず部屋に連れてきて、ミカンの葉の上に乗っけてみました。


3分後、すごい勢いで葉を食べ始めました。
お腹すいてたんだね・・・



毒で死なないか心配して様子を見ていましたが
うちに来て5日後に脱皮をしました。


脱皮する前も鳥のフンに似ていましたが、さらにテカテカ光って
新鮮なフンに擬態しています。
水分を含んでいるような見た目ですが、触ってみると体はサラサラです。
まるで「だまし絵」みたいな、高度なテクニックです(^m^)


体長はやっと17mmくらい。
毒の影響はなかったようで、良かったです。


台所で洗い物をするとき、真ん前で見られる位置にケースを置いて
観察しつつ、生き物が同じ部屋にいることに癒されています(^-^)ゝ


**
この鳥フンの時期は、それほど食欲旺盛でもなく
食べているより、葉の上でじっとしている姿を見るほうが多いのに
脱皮してから2日で、体長が1cmも伸びました。


そして
前回の脱皮から、わずか4日後・・・
午後11時頃、寝る時に「おやすみね~」とケースの中を見ると
えっ?鳥フンちゃんが青虫になっていました\(^o^)/


脱皮した直後のようです。
ナミアゲハですね(#^.^#)
お面が記念写真のように、良い場所にありました(笑)


アゲハチョウの幼虫は、5回目の脱皮で青虫になるそうです。
鳥のフンに擬態しているのなら、最後まで黒いままで良いのでは?と思いますが・・
これだけ体が大きくなると、フンには化けられず葉と同色になるのでしょうか。


最後に脱皮してから2日後です。
休む間もなく、葉を食べてムチムチになってきました。


これから身を守るのは、大きな目玉模様です。


今回、アゲハチョウのエサは、ふつうのミカンよりも大きな
八朔の葉を与えています。
一枚の葉の面積は、幼虫の体長の約5~6倍もあるので
もし人間だったら、畳2畳分くらいの大好物の上に乗っているようなものなのかなと
想像したら楽しくなります。
一心に葉をかじる幼虫を見るのは飽きません。




この頃、父に庭の八朔の新芽を、ぜんぶ切らました(>_<)
切られた枝を1本ずつよく見て確かめたけど
葉に居た幼虫はこの子しか見つけられず、部屋に連れてきました。


***
ナミアゲハが終齢幼虫になってからちょうど1週間経ったお昼頃
葉から離れてケースの壁面に貼り付きました。
今までも、食べるのに飽きたのか、エサの鮮度が気に入らないのか
葉を離れて、ケースの壁に引っ付いている事はありましたが
今回は「一時離脱」とは違う感じです。


まだ体を固定していなくて、少し動くようなので、ケースの角に段ボールを貼り付けました。
ブログをフォローさせていただいている方の、天才的なアイデアなのですが
ここでサナギになってくれると、羽化の準備が格段にスムーズなのです!


見守りましたが翌日、体を折り曲げて
壁面でサナギになる態勢に入りました。
もう少し早く段ボールを貼れば良かったです。


翌朝、サナギになる場面を見たいと思って起きてきたら
早起きしていた母が「サナギ、落ちてるよ」と教えてくれました。
えーー、うそ、なんで。
生き物観察はもう「なんで、どうして」この言葉の繰り返しです(^^ゞ


あらら・・
原因は、脱いだ皮がお尻から上手く外せなくて
体を固定していた糸が切れてしまったせいみたいです。


蛹化ホヤホヤの、柔らかいサナギをどうにかつまんで
ティッシュペーパーで作ったお包みに納めました。


カエルさんに抱っこされてる(^m^)


生まれてすぐ、食草から落っこちて
サナギになってすぐに、また落下するなんて・・・
でも、縁あって出会った幼虫なので、無事に羽化できるように祈っています。


それから、このブログを書くのにミヤマシキミのことを詳しく調べたら
普通にシキミと呼ばれている植物は「マツブサ科」ですが
ミヤマシキミは「ミカン科」だと初めて知りました。
だから、幼虫がちょっとかじってあったのかな?
虫と植物の関係は奥深くて、興味が尽きません(#^.^#)

蛹化は6月3日でした。
今の時期なら、2週間後くらいに羽化すると思うのですが
羽化は毎回心配で、今からドキドキしています。

ハキリバチの巣作りを発見!まずは基礎工事から・・・

2023年06月02日 | いきものの観察や飼育
朝、庭で水まきをしていると
「ブンっ」と大きな羽音が私の横を通り過ぎました。
とっさに除けて、目で追うと小さいハチでした。
結構なスピードで直線に飛んでいきます。
そして、迷いもなくポリポットの上に着地しました。
花も咲いていない鉢にハチが何の用だろう?


部屋にカメラを取りに行って戻ると
ハチはまだそこにいました。
何してるの?
なんとか姿が写っていたのがこちらです。


ハチが飛び去ったあと、ポットの端をつまんで見てみると
ハチがいた場所の地表が少しくぼんでいます。


これは、もしかしたら・・・
ハキリバチが巣をつくり始めたのかも?
実は、去年の6月にベランダでポリポットに作られたハキリバチの巣を発見して
それを観察したことがあったので、ピンッときました(#^.^#)
これは楽しみです!



2日後、またまた水まきのとき、ハキリバチがやってきました。
私が近くにいたせいか、巣作りの現場には直行せず
水をまいたばかりのクチナシの葉に止まりました。
チャンス到来!
カメラはちゃんと持って庭へ出ていたので
静止している姿を写真に撮れました。
日本にいるハキリバチの仲間は多くて、種類は特定できませんが
大アゴは葉を切り取るためにギザギザで、体格に対して大きいと感じました。


地中に巣作りする場合は、まず細長いトンネルを掘るところから始まります。
写真中央、木片の横の苔が生えている下に穴があります。
そっと息をひそめて見ていると
ポリポットの縁に沿って、斜め下向きに掘り進んでいき
土のかたまりをアゴに挟んで穴から出てきます。
アリの巣のように、周りが山にならないのは、掘った土を何処かへ捨てているのかも。


このポットは、植物の根が張っていて水はけが悪く、粘土のようになっているので
トンネルを掘るには適しているようです。
産卵や営巣の場所は、子どもの命に係わることなので
色々な場所を調べて、本能でここだ!と決めているのでしょうね。
数日後に、巣の近くで切り取られた葉を見つけました。


**
穴掘りを見つけてから10日後、ハチが緑色のものを持って
ブンッと飛んできて、穴に入っていきました。
そのスピードが早すぎて、写真に撮れなかったけど
立ち去った後にポットを確認すると、中に何か入っています。


お留守のうちに、ちょっと拝見。
ポットを地面に下して苔の部分をめくってみたら・・・


器用に巻かれた葉が、トンネルの穴にスッポリとはまっていました。
予想通りとはいえ、とても感動しました(#^.^#)
基礎工事が終わって、内装にとりかかったようです。


「ハキリバチの巣」と言いますが、実際はオトシブミの揺籃に一番似ています。
葉を丸めて作った円筒形の部屋に、花粉と蜜を唾液で練ったえさを置き
その上にひと粒だけ卵を産んだ後、丸い葉を切ってきて部屋にフタをします。
それからまた、同じように部屋をつくり、産卵して閉じていく動作を繰り返します。
この日見た葉はサイズが長いので、各部屋の外側を覆う外壁みたいなものだと思いました。

こんなにもドキドキするプレゼントに感謝しながら
毎日観察していきたいと思います!
嬉しいな、虫の神様ありがとう(#^.^#)