奈々の これが私の生きる道!

映画や読書のお話、日々のあれこれを気ままに綴っています

ありがとうの日

2011-03-09 14:04:51 | Weblog
今日は、ありがとうの日です。

私が、もし一人だけ、ありがとうを言いたい人は?と聞かれたら、迷わずお母さんと答えます。
お母さんは病弱な私を子供の頃、女手一つで育ててくれたのですから。

誰かが、こんな事を言っていました。
自分の誕生日の日は、いつも花束とプレゼントを、お母さんにあげていると。

自分が生まれた日。
その日は、お母さんが人生の中で、もっとも苦しい思いをして、自分を産んでくれた大切な記念日なのです。


お母さん、痛い思いをして、私を産んでくれて、ありがとう。
そして、病弱な私を育ててくれて、ありがとう。

いつも、心配してくれて、ありがとう。


いっぱいいっぱい、ありがとう。



今日は、ありがとうの日です。














 

マンガ「F式蘭丸」大島弓子

2011-03-09 05:24:14 | 読書
よき子の父は、十七年前に亡くなり、長年、母と二人だけで暮らしてきました。
ところが、いつしか母に恋人ができ、よき子は二人のキスシーンを見てしまいます。


かあさま
そのおふね
なくなった
とうさまの
ところにつくの?

そうよ
よき子
とうさまの
お好きな
食べ物を
たくさん
のせてね
とうさまのところに
お送りするのよ

とうさまは
よろこふ゛?

よろこぶわよ
よき子と一緒につくったおふねですもの


亡くなったあとも、あれほど、とうさまを愛していたのに、かあさまは変わってしまった…

精神愛なんて、もろいものだわ
あのキス一つで、かあさまは、簡単に変わってしまったもの…


だけど、かあさまだって、心のささえが必要なのだわ。
桂木さんは、かあさまを幸せにして下さるかしら?


よき子は、突然の母の結婚話に混乱してしまいます。
そして、空想上の少年、森蘭丸と共に、母親の再婚相手の桂木の真意を探ろうとします。

それに、校内のすべての女子の憧れの的、更衣が絡んで、蘭丸と衝突し、物語は思わぬ展開へ。

母の結婚の行方は?
そして、蘭丸と更衣は、どうなってしまうのか?



う~ん、よき子の気持ち分かるな~
私だって、長い間、空想癖が抜けきらなくて、いろいろ空想してたもの。

ううん、いまだに。(苦笑)

私ってね、ちょっとしたヒントがあれば、勝手にどんどんお話を作って、信じ込んじゃったり、ものすごく思い込みが激しくて、見えないものが見えたり、全然違う事、話してるのに、自分の思っているふうに聞こえちゃったりするの。

そう、私って、とんでもなく危ない女の子だったの~(笑)

だけど、そんな私でも蘭丸みたいな可愛い男の子は空想出来なかったな。

じゃあ、蘭丸が、どんな男の子なのかお教えしましょうか?
外見は、こんな感じ

フィレンツェのダビデ
お化粧しないデビッドボーイ
モロー描くオーフェイス
ベニスに死すのアンドレセン
みんな足して4で割る 森蘭丸とは彼のこと!

中身だって、運動神経抜群なんだから!
なんと100メートル短距離を、わずか6秒で走る~!
こんなの今のオリンピック選手でもムリムリムリ~!
走り高跳びをやらせれば、バーのはるか数メートル上を、まるで羽がはえてるように跳んじゃうし~!

きゃーっ!
すごい~!

ハアハア、ゼィゼィ
だけど、それだけじゃないの。
学力はというと、罪と罰をわずか一時間で読破!
歌えば、ゆうに4オクターブ!
語学は英語を話せるのは言うに及ばずドイツ語、フランス語、イスパニア語、オランダ語等々

ブラボー!ブラボー!
素晴らしい~♪


おまけに、
うれしい時は一緒に喜び、
悲しい時は、なぐさめあい
子供のように、いつも離れず、
親のように見守り、
兄のように導き、
女友達のようにおしゃべりもする

そして世間通例の接吻やベッドシーンはいっさい排除して、
常にお互いの精神を愛する。


なんにも言うことないじゃない。
私も、こんな彼氏がほしい…


ね、あなたもそう思うでしょう?

だけど、空想の少年を信じ込んで、このまま大きくなったら、本当に危ない大人になっちゃうかも知れない。

いつかは現実に目覚め、心も体も人を愛せるようにならないと…

そのためには、よき子は空想して作った蘭丸と、いつの日か別れなければならないのですよね。


でもね、どんな女性も、少女の頃に、きっと覚えがあると思うの。

ひとりの時、勇気づけられ、行きたいところに一緒に行き、なんでも意のままにしてくれる。
そんな素敵な少年がいたらいいなと思った事が…


この作品は、
少女なら誰もが経験する、
たとえるなら
幼い夏の日の
梅雨時の
思い出すと
少し
胸のいたむ
エピソードの数々が綴られているのです…